- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758430845
作品紹介・あらすじ
二十四歳という若さでこの世を去った夭折の詩人・立原道造。室内楽にも似た、ソナチネ風の調べを運ぶ詩からあふれでる抒情の響きは、青春の光芒を永遠へと灼きつけ、時代を越えて今なお輝きを失わない。詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』『優しき歌』『散歩詩集』など、その詩的世界を網羅する百三十篇余を収録した一冊。
感想・レビュー・書評
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自然
やさしさ
かなしみ
光 -
道造の、1文字の余白は、そこに風を容易に受け入れ、通過させる。解説にあったこの一文にすべて詰まっていると思う。
パステルカラーのような詩は、徐々に重くなっていく内容でも軽やかなままだった。
師が堀辰雄とのことで、納得した。
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自然の中から掌で掬い取られたような「抒情」、優しさに何かが加わったやうな不思議な響きのある詩だ。
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2018/04/30 読了。
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文ストで知った詩人、立原道造。どんなふうなのかなと思って手に取りました(ミーハーですいません)。作品全体に一抹の寂寥を含んだ風が吹き渡っているような印象を受けました。見えるのは長閑な山や林、美しい小川といった童話めいた風景。緑の匂い、花の香り、鳥の囀り、小川のせせらぎを風が連れてきて、ふっと去っていく。訪れた沈黙に隠れている死の影。終わった恋、流れた愛の残り香が移ろう季節に載って消えていく。「いつそインキと紙が」は詩人故の苦しさが滲んでいるように思えます。言葉を必要とし、言葉を愛し、言葉を連ねて作品を作る。言葉をなくしていっそ詩という夢も望みも思いきれたらいいのに。そんな彼の苦悩があるように感じました。
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3/29は立原道造忌
24歳という若さでこの世を去った立原道造。
その詩的世界を網羅する約130篇を収録した一冊を。 -
第3回テーマビブリオ
テーマ:同志がほしい -
2015 1/1