陽だまりの迷宮 (ハルキ文庫 あ 14-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.26
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本棚登録 : 140
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758431002

感想・レビュー・書評

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  • 日常の謎解きはもう飽きたな…と個人的に思っていたら…なんともおもしろい本だった。
    親の再婚で11人きょうだいの末っ子として生まれた生夫。家族にまつわる謎…とも言えないくらいの出来事が描かれている。
    短編集のどの話も結末ははっきりせずモヤっとしてる。「11人きょうだいではなく、父の連れ子4人母の連れ子4人再婚後の3人きょうだいだった」という文章が衝撃的。でもエピローグを読んでほっこりする☆
    「うちのきょうだいは薄情者が多い」というひとことが良かったです☆

  • 11人きょうだいの末っ子生夫の元に降り掛かる謎。その謎を解いてくれるのは下宿人のヨモギさんだった。日常の謎ものとしても大家族ものとしても中途半端な感じを持ちながら読んでいたのですが、ラストに訪れるとある解明で世界が一変します。物語に光が差し照らされます。それが多少無理強いでも気にならないくらい、鮮やかなやり方に驚きました。
    あらすじなどには「ほのぼの」という言葉で紹介されているのですが、実際には人の持つ厭な部分を書いて、それに対するフォローなしに済ませている部分も多くあるんです。まあ何もかもが丸く収まるって方が無理なのかもしれませんが、ちょいと気にはなるんですよね。

  • 子供の頃の記憶を探ってみませんか?

    そんな風に問いかけさせてくれる一冊。

  • ★あらすじ★書き下ろし連作ミステリ。12人兄妹の末っ子・生夫は、久々の兄妹との再会場所で子供の頃のことを思い出していた。病気がちな子供時代に遭遇したいくつかの謎。いつも解決へと導いてくれた「ヨモギさん」の正体とは…?★感想★末っ子の視点に限定されているためストーリーが掴みづらく、ミステリとしても物足りなさが残りました。でもラストの展開では家族の絆が感じられて、優しい気持ちになれました。

  • 日常の中の謎を解く3話の短編集。殺人など起きなくてもミステリーってあるものだなぁ。エピローグで少し涙目になってしまった。心にじーんとくる良作だと思う。

著者プロフィール

小説家

「2013年 『丘の上の赤い屋根』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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