悲鳴 (ハルキ文庫 あ 10-6)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (681ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758431019

感想・レビュー・書評

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  • 複数回再読。
    産廃業界と警察の癒着に切り込むウネハラ。この頃は巨悪と戦ってたなー。
    玉木が男気を見せるのがとてもよい。
    めんどくさいこだわりを持つウネハラが一度だけ高橋のことををチーフと呼ぶ、悲しみに寄り添って思わず出た言葉だろう。
    そして近藤の時も無心論者を貫いたウネハラが手を合わせる。
    たばっちゃんみたいな人いるよねー。すぐに楯突いて職を転々とする人。
    交通事故の被害者があまりに悲痛で、なんで著者はこういうのをリアルに書けるんだろう。
    ススキノの俺シリーズが映画になって金が入ったせいか著者が新作を全然書いてくれない。映画を恨んでるよ。



  • 畝原シリーズ第三弾。
    出版された2003年、この辺りの年だと、「キレる17歳」だとか、クレイマーなんてのが社会問題になってた頃か。

    強烈な自己憐憫で己を覆い、自分以外の世界すべてが敵であるなんて拗らせたのが、少数ながら存在する。それは今に限ったことではなく、はるか昔から。その昔ってのも、古代に遡ってさえも。

    正義だ悪だと二元論ではなくて、だれしも必ず起こりうる。東作品に一貫して掲げられる、悪の捉え方。
    三作目は、かなりズッシリくる。
    重厚感が凄まじい。ラスト近くの産廃前の描写は、小さなお子さんを持つ親御さんは読むの堪えるだろうな。

  • 2015.5.8ー25
    畝原シリーズ。
    浮気調査から始まるストーカー女と遺体バラバラ事件の進行に、行政・警察・土建会社の癒着やら新興宗教やらちょっとした悪意など、相変わらずいろいろな問題が絡んで一気読み。
    題名の意味が非常に重い。

  • 初めての作家さんでした。
    ボリューミーな割に…。
    ドラマ化したらいいのかも?

  • ⑩悲鳴 (4.5) 長篇 角川春樹事務所 2001.02.08       畝原

  • 最後まで読んでタイトルの意味がわかり、辛い気持ちになったけど、やっぱり東さんの作品は面白くて引き込まれてしまう。
    警察の不正を批判する話が多く、痛快!!

  • ストーカーの陰湿な話かと思いきや、
    予想外の展開を見せる本作。
    本流となる事件は最初の200ページを読んでも
    これっぽっちも様相を表しません。
    ここまでだけでも十分、楽しめたのに
    続きは色々な伏線が張られていて
    最後までドキドキしました。
    もちろん、最初の200ページも関係している。

    ススキノ探偵シリーズから読んでいますが
    東直己さんの作品は段々と面白くなりますね。
    こんな言い方は何ですが、
    良い意味で上手になってる。
    次はいよいよ各シリーズが交差する巻。
    楽しみです。

  • 畝原探偵シリーズ第3弾。
    巨大な陰謀に捜査。「24」ばりだ(と思う)。読み終えて、タイトルを噛みしめる。

  • 探偵畝原氏が今回も頑張ります。

    ちょっと妙で実はものすごく狂気な女に
    依頼を受ける。
    その話は、終わったかと思っていたら
    話が進むにつれて
    いろんなところで
    絡んでくる。

    警察が信用できないなんて
    どしたらいいものかと思うけど
    今回も畝原氏、頑張る。

    高橋さんが殺されたのはホントに残念。
    可哀そうだよ。。
    困ったもんだ。

    冴香ちゃんが毎回、危ないめにあうのは
    ちょっと~なんだけど…
    結局、父が踏ん張るのはそういう時なのかもしれない。

  •  私立探偵畝原シリーズ。
     長編のわりには、展開・ひねり等いまいち。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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