決定版 男たちの大和〈下〉 (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758431255

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、「作者が三年余の取材を通して、大和の生存者(二六〇数名)から一一七名の消息を確認し、その人々からの証言をはじめ、多くの資料・文献にあたりながら、この大和「神話」を全面的に検証した作品」(解説)。

    下巻は、戦艦大和が鹿児島の西南西三〇〇キロの洋上で猛攻に曝されて沈没する姿を克明に描き出している。そして、生存者のその後も丁寧に記録している。

    本書は、生存者の証言を基に大和の事実を出来るだけ忠実に記録し、残そうとした書。脚色が無いだけにとても貴重と思う。

  • 小説と違って、臨場感に欠けるなどと思っていたが、やはり『事実』は重い。

    これだけ巨大な軍艦となると、戦闘配置によって沈没時の状態は様々。喫水線下に配置した者は、外の情況が全く分からないまま、脱出不能に。甲板の機銃・砲撃担当部門は、上空からの攻撃にさらされ…。戦闘に直接加わらない主計兵たちは、特になす術なく、じっとしているしかないだけに、恐怖感が強かったという。

    乗組員約3300人中、生還者は約300人。
    生き残ってしまったことに罪悪感を感じ、終生それを背負っておられる。
    生還したものの、後遺症に苦しむ人は多く、肺を患った人、脚を失った人、体中に破片を数百も受け、度々それを取り出す手術を麻酔なして行わなければならない人等。
    自分を『生き残りではなく、死に損ない』という人、大和での戦死者を思うにつけ、せめて苦しみつつ死にたいと、一切の痛み止めや薬や注射を拒否して死んでいった人等。

    利権のため、これほど多くの死者や、苦しみを背負った生存者を排出しつつ、殺し合いをしなければならないのは何故だろう。

  • 3300名強の乗組員の内、生存者は150名弱。
    今も大和の乗員は海で眠っている。
    100名もの生存者、遺族からの聞き取りによって完成された鎮魂の書。

    これ以上に理不尽なことはないと思うと、それでも最期まで規律を貫いた若き海兵達の姿に涙。

  • 大和の生き様と其処にいた人間模様に感じ入った。

  • あんまり小説っぽくない

  • 正直にいって、上巻読んだ時は読むのやめようかと思った。あまりに淡々としてたので。

    しかし下巻からの大和沈没の描写は、100人以上の生存者から聞き取りをしたというだけあって、生々しかった。
    自分が艦から振り落とされ、重油まみれの海をさまよう夢をみたほど。自分は死んでいく仲間を見ながら、なお生きる選択をするのだろうか、いやできるのだろうか。他人を海に置き去りにしたとしても。

    戦後の生存者のそれぞれも随分前のこととはいえないほど、リアルだった。ちょうど海軍の100時間というNHKスペシャルがあっていたので、それともリンクしていて。

    一度決まったことは、誰も止められない。そう海軍幹部は言っていた。じゃあ誰が責任とるの?誰がとったの?民間人80万人を含む300万人が死んでいったあの戦争を、それから60年が過ぎた、この21世紀にどう受け止めればいいのか。
    今の組織論理も、海軍のそれとさほど変わってはいない。正直にいって、上巻読んだ時は読むのやめようかと思った。あまりに淡々としてたので。

    しかし下巻からの大和沈没の描写は、100人以上の生存者から聞き取りをしたというだけあって、生々しかった。
    自分が艦から振り落とされ、重油まみれの海をさまよう夢をみたほど。自分は死んでいく仲間を見ながら、なお生きる選択をするのだろうか、いやできるのだろうか。他人を海に置き去りにしたとしても。

    戦後の生存者のそれぞれも随分前のこととはいえないほど、リアルだった。ちょうど海軍の100時間というNHKスペシャルがあっていたので、それともリンクしていて。

    一度決まったことは、誰も止められない。そう海軍幹部は言っていた。じゃあ誰が責任とるの?誰がとったの?民間人80万人を含む300万人が死んでいったあの戦争を、それから60年が過ぎた、この21世紀にどう受け止めればいいのか。
    今の組織論理も、海軍のそれとさほど変わってはいない。

  • 武蔵や零戦は読んでいましたが、意外と大和は初めてで。辺見じゅんは、前に良かった記憶があり、期待していたのですが、意外とそうでもなかったです。戦闘シーンは吉村昭の戦艦武蔵とダブります。でも、呉や広島の町の描写もあり、近いうちに小説に出てきた土地や、原爆ドーム、大和ミュージアムなどを訪れたいなと思います。

  • 「男たちの大和」下

  • 事実は重いね。読んでよかった

  • 戦闘時の描写も凄まじいけど、生き残った人たちのその後の歩みは切ないですね

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