決定版 男たちの大和〈下〉 (ハルキ文庫)

著者 : 辺見じゅん
  • 角川春樹事務所 (2004年8月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758431255

決定版 男たちの大和〈下〉 (ハルキ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 小説と違って、臨場感に欠けるなどと思っていたが、やはり『事実』は重い。

    これだけ巨大な軍艦となると、戦闘配置によって沈没時の状態は様々。喫水線下に配置した者は、外の情況が全く分からないまま、脱出不能に。甲板の機銃・砲撃担当部門は、上空からの攻撃にさらされ…。戦闘に直接加わらない主計兵たちは、特になす術なく、じっとしているしかないだけに、恐怖感が強かったという。

    乗組員約3300人中、生還者は約300人。
    生き残ってしまったことに罪悪感を感じ、終生それを背負っておられる。
    生還したものの、後遺症に苦しむ人は多く、肺を患った人、脚を失った人、体中に破片を数百も受け、度々それを取り出す手術を麻酔なして行わなければならない人等。
    自分を『生き残りではなく、死に損ない』という人、大和での戦死者を思うにつけ、せめて苦しみつつ死にたいと、一切の痛み止めや薬や注射を拒否して死んでいった人等。

    利権のため、これほど多くの死者や、苦しみを背負った生存者を排出しつつ、殺し合いをしなければならないのは何故だろう。

  • 3300名強の乗組員の内、生存者は150名弱。
    今も大和の乗員は海で眠っている。
    100名もの生存者、遺族からの聞き取りによって完成された鎮魂の書。

    これ以上に理不尽なことはないと思うと、それでも最期まで規律を貫いた若き海兵達の姿に涙。

  • 大和の生き様と其処にいた人間模様に感じ入った。

  • あんまり小説っぽくない

  • 正直にいって、上巻読んだ時は読むのやめようかと思った。あまりに淡々としてたので。

    しかし下巻からの大和沈没の描写は、100人以上の生存者から聞き取りをしたというだけあって、生々しかった。
    自分が艦から振り落とされ、重油まみれの海をさまよう夢をみたほど。自分は死んでいく仲間を見ながら、なお生きる選択をするのだろうか、いやできるのだろうか。他人を海に置き去りにしたとしても。

    戦後の生存者のそれぞれも随分前のこととはいえないほど、リアルだった。ちょうど海軍の100時間というNHKスペシャルがあっていたので、それともリンクしていて。

    一度決まったことは、誰も止められない。そう海軍幹部は言っていた。じゃあ誰が責任とるの?誰がとったの?民間人80万人を含む300万人が死んでいったあの戦争を、それから60年が過ぎた、この21世紀にどう受け止めればいいのか。
    今の組織論理も、海軍のそれとさほど変わってはいない。正直にいって、上巻読んだ時は読むのやめようかと思った。あまりに淡々としてたので。

    しかし下巻からの大和沈没の描写は、100人以上の生存者から聞き取りをしたというだけあって、生々しかった。
    自分が艦から振り落とされ、重油まみれの海をさまよう夢をみたほど。自分は死んでいく仲間を見ながら、なお生きる選択をするのだろうか、いやできるのだろうか。他人を海に置き去りにしたとしても。

    戦後の生存者のそれぞれも随分前のこととはいえないほど、リアルだった。ちょうど海軍の100時間というNHKスペシャルがあっていたので、それともリンクしていて。

    一度決まったことは、誰も止められない。そう海軍幹部は言っていた。じゃあ誰が責任とるの?誰がとったの?民間人80万人を含む300万人が死んでいったあの戦争を、それから60年が過ぎた、この21世紀にどう受け止めればいいのか。
    今の組織論理も、海軍のそれとさほど変わってはいない。

  • 武蔵や零戦は読んでいましたが、意外と大和は初めてで。辺見じゅんは、前に良かった記憶があり、期待していたのですが、意外とそうでもなかったです。戦闘シーンは吉村昭の戦艦武蔵とダブります。でも、呉や広島の町の描写もあり、近いうちに小説に出てきた土地や、原爆ドーム、大和ミュージアムなどを訪れたいなと思います。

  • 「男たちの大和」下

  • 事実は重いね。読んでよかった

  • 戦闘時の描写も凄まじいけど、生き残った人たちのその後の歩みは切ないですね

  • 戦艦主義から空中カラの攻撃で勝敗を決める戦い方へと変わっていった。そんな中大和は時代の流れにおいてかれるように敗戦を重ねるアメリカの誇る空母団体を中心とする部隊から沖縄を守るかめ片道分の燃料を入れ戦場へと旅立つ作戦は陸に乗り上げ動かぬ要塞となることだった。
    この作戦の途中大和は撃沈されてしまう。
    最後の作戦を聞いた時男たちは何を感じ思ったのか本当の大和魂を感じられる作品でした。

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