闇 (ハルキ・ホラー文庫 く 1-24)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.25
  • (1)
  • (1)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758432429

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • えーと、この作品から読み取れるのって。「知らぬが仏」ということなんじゃないでしょうか(笑)。たぶん読者には○○○○○の正体がすぐに分かるのだけれど。これって気づかなければ、彼女はずっと幸せだったんだろうなあ。
    タイトル「闇」ってのは、やはり人間の「心の闇」というのがメインの意味なのだろうけれど。この舞台になっている家……たしかに怖い。こんな家には住みたくありません。

  • 生い立ちも性格も暗い、住んでいるのも森に囲まれた古い暗い家、おまけに冴えない陋劣な中年男と不倫してる女性の話です。すごいヤンデレ話だった…

  • いや、本当に暗い。
    精神的に参ってる時に読んだらやられるかも。

    作家の卵の女性が住んでいる家に毎日かかってくるイタズラ電話。
    そのイタズラしている犯人は、きっと読んでいる途中で大体の予想がつくと思うのだけれど。

    女性の生い立ちそのものも暗いし、
    女性に纏わり付いている闇が本当に目に見えてきそう。

  • タイトル通りひたすら暗い内容でした。
    でも読みやすいのですぐに読めちゃいました。

    電話嫌いの主人公は自分の不幸な生い立ちを小説にして作家デビューする。
    それからしばらくして弟と二人暮らしの彼女の家に嫌がらせの電話やハガキが届くようになる。
    親から虐待を受けた悲惨な記憶のある家に引きこもる弟と、そこから離れたいのに離れられない姉。
    そんな彼らに嫌がらせをし続ける相手は誰なのか・・・。

    途中で犯人は分かってしまいました。
    栗本薫さんの本は結末があっけない話が多いんですよね。
    でもこれでもかというくらいさらけ出した文章なので読んでいて退屈はしません。

  • 自分で自分を追い込んでいくのは作家の性なのだろうか。
    著者の苦しみが伝わってくるようだ。

    闇というよりは「家」「電話」「男」という3題話という感じです。
    自分を追い込まずに、楽しくすごせば、楽しく過ごせると思います。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

栗本薫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×