雪の華 (ハルキ文庫)

著者 : 伊藤たかみ
  • 角川春樹事務所 (2006年10月発売)
3.18
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  • 本棚登録 :106
  • レビュー :12
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758432580

雪の華 (ハルキ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 相当ややこしい。共感覚という特殊な能力をもつ主人公のせいなのか?恋愛小説でもあるが、すっきりしない。

  • 切ないけど好きな小説

  • 彼女は事故だったのか、自殺だったのか。
    最後に誰に何を言い残そうとしたのか。

    ミステリー要素もあり、多感期の恋愛があり、展開も納得のいく結末も面白かったが、共感覚という単語を使わなければ、もっと透明感があって良かったような気がしてならない。
    特殊能力ではなく、多感期な心の繊細さ、複雑さ、として描かれたら、最後は泣いたかもしれない。
    残念。

  • 共感覚という特殊能力を持つ優が、
    好意を寄せていて3年前に亡くなった
    京子と同じ「形」を持つ七海と出会った。
    共感覚で見える「形」は指紋と同じで
    全く同じものは存在しないのに?!
    そして、七海は、京子同様に
    友達、霧島の彼女だったのだ!
    不思議な関係性にどんどん引き込まれていく。
    妊娠していた京子の死は、自殺か本当に交通事故か?
    子供の父親は、誰だったのか?

  • 共感覚という言葉を この本で初めて知りました。。不思議で切ないラブストーリ。

  • 共感覚。
    京子が最期に伝えたかったものは・・・
    答えをめぐって揺れる霧島、優、七海が辿り着く先は。。

  • 不思議で切ないラブストーリー。
    でも、自分にはあまり合わなかった。
    というか、こういうラブストーリーはあまり好みじゃなかったみたいだ。

  • 優は人の頭の上に「形」を見る事が出来る特殊な能力、共感覚を持っていた。その「形」は指紋のように誰一人として同じ物は無い。
    だが偶然見つけた雪の華の形はあるはずのない物だった。何故ならその形を持つ人物は親友霧島と優が思いを寄せていた今は亡き京子の物だったのだ。
    その形を持っていた人物七海と二人の運命がそこから動き始める。悲惨な過去をあぶり出しながら再びその形は舞い上がり辺りに影を落としてゆく。
    ミステリー調でありながら何処か儚く悲し気で、人の思いが強く描かれたストーリー。
    暗い過去を振り返らせていくようでありながらも寂しさと強い思いを込めて描かれているところは読んでいて引き込まれる。
    「共感覚」という不思議な能力の解説もあり、それがより一層話を軸の強い確かなものとしている。
    だがその能力よりも人の求める思いを鮮やかに描いている所がこの作品の魅力だと思った。

  • 伊藤 たかみ

    私を愛して。愛だけで愛して。
    彼女の叫び続ける声は、至るところに残ってる。

    共感覚という、匂いを視覚的に形として認識できる『優』
    生前の京子が最後に携帯をかけた『七海』
    優の親友で、京子の彼氏だった『孝之』
    彼ら3人は京子の最後の言葉を捜す。

    クリスマスイブの雪の降る中、京子は車に轢かれ亡くなる。
    突然の死は、孝之に疑惑を起こす。
    本当に好きで好きで大好きなのに、それだけでは収まらない心と感情。
    失ってなお求め続ける孝之の心は、疑惑を晴らさずにはいられなくなる。
    3年という月日が流れ、七海という彼女が居たとしても。
    京子はナゼ死んだのか?自殺なのか?違うのか?

    街で偶然見かけた京子と同じ『形』を持った七海と出会う優。
    どうして、彼女が同じ形を持っているのか?
    一人として同じ形を持つことは無いはずなのに。
    どうして?君は本当に七海の中に存在するのか?

    京子の最後の電話を受けて以来、京子の存在を自分自身の中に感じる七海。
    だんだん自分が七海から京子になっていくようで、怖い。
    どうして京子は私に最後の電話を掛けてきたのだろうか?
    もうずっと音信不通だったのに…。

    三人三様に京子について思考する。
    そのためには京子の、そのつかみどころの無い素顔を理解しないといけない。
    生前彼女が何を思い、悩み、傷ついていたのか
    そして本当に京子は孝之のことが好きだったのか。
    人一人の真実を知るのは重くてつらい。
    調べれば調べるほど、探せば探すほど
    最後の京子の言葉は、想像に苦しむ。
    それは彼女の人生が決して明るいものではなかったから。
    愛されたくて愛されたくて、叫び続ける京子の魂のカケラは
    この街上に浮遊する。

    復讐、妊娠、親密、裏切り、恋心。
    これが、キィワード。
    京子とそして自分達を振り返ると存在する言葉。

    同じように孤独を抱え生きている七海もまた思う。
    京子の最後の言葉を。

    理解者。

    それが誰を意味するのか。
    理解できた者もまた孤独なんだろう。
    そして気付くのだ。
    大切な事に。きっと京子も辿りついた答えを手に入れる。

    恋は盲目。
    結局、京子の彼氏だった孝之は最後まで京子のこと理解できてはいない。
    だから毎年クリスマスの日には、耐え切れない孤独と戦わないといけない。
    もうこの世の何処にもいない京子を探して。

    愛されるより、愛したい。
    もっともっと、ただ純粋に愛せたなら
    きっと私の心の中にはもう誰も入れない。
    京子の最後の言葉は印象的で

    ああ、そうだね。とうなずいた。

    愛されたい=受身な態勢は、その待ち時間に孤独を増加させる。
    そう、願う心が孤独を自己増幅させているとも判らず
    ただ手を差し出す。誰も彼もが。
    差し出された愛に、疑惑や欺瞞があったとしても
    弱い心では、その愛情にすがってしまうのです。

    雪の華が咲いた日の真実は、せつなく悲しい。

    孝之がもっと強い心の持主だったら、きっと失うことは無かったのに・・・。

    たとえ人の心が見えてたとしても、見ていなければ盲目と同じ。
    そういった京子の父親の言葉は重い。

  • 人間は結局、その人でしかないんだな、と感じてしまう。

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