さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫))

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.48
  • (7)
  • (24)
  • (28)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 170
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758432610

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 初めての今井絵美子さん。
    時代ものが読みたくなって手にとりました。

    元は武家の出身。
    今は品川宿門前町にある立場茶屋おりきでおかみをしている二代目おりき。
    庶民的な茶屋と、評判の料理を供する洒脱で乙粋るな旅籠を兼ねている。
    おりきの元には、奉公人やお客の起こす問題ごとのみならず、市井の事件も持ち込まれ、おりきは解決のために一肌脱ぐ。
    そしておりき自身も、人には話せない過去を抱えていた。

    漁師の子でありながら、学問の道で認められ、成長していく息子を、陰ながら応援する母の物語「秋の別」。
    息子のために縁を断てと言われ、息子の婚儀にも呼ばれない…、
    頭の中で理解はできるけれど哀しく苦しい母の心情が切なくて。
    息子からの手紙のシーンではほろほろ泣けました。

    元武家の出だったこともあって、柔術にも長けているおりきは、思わず「姐さん!ずっとついていきます!」と呼びたくなるくらいの凛々しさに気風のよさ、人情味の厚さ。
    みをつくしシリーズに続いて、楽しみな角川春樹文庫のシリーズとなりました。

  • 知らない江戸時代の用語とか威勢のいい江戸弁とか最初は読みにくかったけど、慣れたらそこが面白くなってきた。
    立場茶屋おりきに泊まってみたい!
    「人は情の器物」情け深く、強い女将のおりきさんをはじめ周りの人たちの哀しい過去。
    人は悲しみを乗り越えて強くなるんだなぁ。
    続きも読みたい。

  • 連作短編5編
    幸薄いながらも懸命に生きる女性達,立場茶屋おりきの女将の人情に厚い気っ風の良さが魅力でどんどん読ませる.

  • みをつくし料理帖の著者、高田郁さんのエッセイを読み、またほっこり心が温まるような時代小説を読みたくなり手にとったこちら。

    長い台詞は独特で、これまで読んできたものとは一線を画している。ゆえに読みづらく。
    難しい言い回しも多々ある。けれど、知らなかった言葉を知ることができることは、ちょっとした喜び。

    今、1章を読み終えたところだけれど、今回の事件の顛末については明かされず。読者の判断に任せるといったところでしょうか。
    絵空事だとわかっていても、
    あるいは
    絵空事だからこそ、
    わたしは物語に、明るい幸福な結末を期待してしまう。

    ひとまずこの1冊は読み終えよう。
    その後で、続けて読むか否かは決めようと思います。

    読了しました。
    気になっていた事件の顛末も、時間を追うごとに明かされていく仕組みになっていました。
    しかし、登場人物。おりきのキャラクターが定まっていないのか、どうも像を結ぶことができず、最後までつかみどころがなかったように感じてしまいました。
    今巻の締めは、穏やかながら物語が続いていくことを予感させるなかなか良い印象でしたが、おりきのキャラクターの部分で「今すぐに続きを読まなくては」とは考えられなかった。

    そういう意味で、☆3つです。

  • 品川宿、立場茶屋の女将、おりきを主人公にしたストーリーの第一作。人情もの、登場人物それぞれの人生を感じられて好きなタイプなのだけど、ちょっと説明台詞が長かったり、書き進め方がなにか惜しい気がする。

  • 時代小説は好きで読むけれど、知らない言い回しがたくさんあって感心した。
    そんなところが?少し粘っぱるような引っかかるような、不思議な感じ。

  • 茶屋の鉄火肌の美人女将おりきのお話。

    はじめは、なかなかの気っ風の良さだったけど、だんだんそうでもない感じ。
    残り6ページ最後の最後に、謎の登場人物が出てきた。

    シリーズなんだねぇ。

  • 購入。

    何だかんだで、興味深く読了。ちょっと古めかしい言い回しというか、言葉遣いに戸惑う。でも、そこは人情もの。しみじみ読む。
    みんな、色々な過去があるんだね。

  • シリーズものの時代小説を読みたいな、と手に取りました。女将のおりきがとても強くてかっこいい!記憶喪失の侍が出てきたところで、次巻へ続く。

  • 立場茶屋のおかみを取り巻く人情時代劇。
    ストーリーが短編シリーズものになっているのですが、一つのお話できちんと終わらせないで、だけどちゃんと次のストーリーが気になる内容になっています。

    現在3巻まで読破。まだまだあるし、続いてるけど読み続けられるかな…w

全20件中 1 - 10件を表示

プロフィール

1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。主なシリーズに「立場茶屋おりき」シリーズ、「照降町自身番書役日誌」シリーズなどがある。15年「立場茶屋おりき」シリーズで第四回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。

「2017年 『残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今井絵美子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫))を本棚に登録しているひと

ツイートする