さくら舞う―立場茶屋おりき (角川春樹事務所 (時代小説文庫))

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 259
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758432610

感想・レビュー・書評

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  • 知らない江戸時代の用語とか威勢のいい江戸弁とか最初は読みにくかったけど、慣れたらそこが面白くなってきた。
    立場茶屋おりきに泊まってみたい!
    「人は情の器物」情け深く、強い女将のおりきさんをはじめ周りの人たちの哀しい過去。
    人は悲しみを乗り越えて強くなるんだなぁ。
    続きも読みたい。

  • 連作短編5編
    幸薄いながらも懸命に生きる女性達,立場茶屋おりきの女将の人情に厚い気っ風の良さが魅力でどんどん読ませる.

  • みをつくし料理帖の著者、高田郁さんのエッセイを読み、またほっこり心が温まるような時代小説を読みたくなり手にとったこちら。

    長い台詞は独特で、これまで読んできたものとは一線を画している。ゆえに読みづらく。
    難しい言い回しも多々ある。けれど、知らなかった言葉を知ることができることは、ちょっとした喜び。

    今、1章を読み終えたところだけれど、今回の事件の顛末については明かされず。読者の判断に任せるといったところでしょうか。
    絵空事だとわかっていても、
    あるいは
    絵空事だからこそ、
    わたしは物語に、明るい幸福な結末を期待してしまう。

    ひとまずこの1冊は読み終えよう。
    その後で、続けて読むか否かは決めようと思います。

    読了しました。
    気になっていた事件の顛末も、時間を追うごとに明かされていく仕組みになっていました。
    しかし、登場人物。おりきのキャラクターが定まっていないのか、どうも像を結ぶことができず、最後までつかみどころがなかったように感じてしまいました。
    今巻の締めは、穏やかながら物語が続いていくことを予感させるなかなか良い印象でしたが、おりきのキャラクターの部分で「今すぐに続きを読まなくては」とは考えられなかった。

    そういう意味で、☆3つです。

  • 品川宿、立場茶屋の女将、おりきを主人公にしたストーリーの第一作。人情もの、登場人物それぞれの人生を感じられて好きなタイプなのだけど、ちょっと説明台詞が長かったり、書き進め方がなにか惜しい気がする。

  • 時代小説は好きで読むけれど、知らない言い回しがたくさんあって感心した。
    そんなところが?少し粘っぱるような引っかかるような、不思議な感じ。

  • 立場茶屋で起こる事件と、人間模様を描いた作品。
    なんとなく予測できる話ではありますが、
    時代劇シリーズは、ワンパターンオッケーなんであります。

    シリーズの続きを読むかは悩むとこではある。

  • 品川宿門前町にある立場茶屋おりきは、庶民的な茶屋と評判の料理を供する旅籠を兼ねている。二代目おりきは情に厚く鉄火肌の美人女将だ。訳ありの女性客が事件に巻き込まれる「桜舞う」、二代目女将になったおりきの
    過去が語られる「侘助」など、品川宿の四季の移ろいの中で一途に生きる男と女の切なく熱い想いを気品よく描く時代小説。

  • 立場茶屋が舞台の人情譚。奉公人や客をめぐる事件に対するおりきの行動が胸を温かくさせます。四季の移ろいの描写も丁寧で綺麗。

  • 自分と同じような境遇のおまきを雇う。

  • 1945年生まれ、画廊経営、YVプロデューサーを経て、執筆を始める。なんともしっとりしたシリーズ。
    江戸言葉も豊富で、細やかな設定も女性作家らしい。
    色事は嫌い、茶店と料理が評判な旅館を営むおりき。
    とは言っても、実は先代の女将「おりき」に見込まれて後を継ぐ。話を読み進めると今の女将も先代も、訳ありの秘密を持っている。脇を固めるキャラクターも魅力いっぱい。
    人情深く、切符がよく、柔術を心得ている元武家の女将。
    謎を考えながら読み進めるのが、また楽しい。
    ホロリも、ニヤリもある作品!!

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著者プロフィール

1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。主なシリーズに「立場茶屋おりき」シリーズ、「照降町自身番書役日誌」シリーズなどがある。15年「立場茶屋おりき」シリーズで第四回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。

「2017年 『残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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