笑う警官 (ハルキ文庫 さ 9-2)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 3954
感想 : 439
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758432863

作品紹介・あらすじ

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始めたのだったが…。北海道道警を舞台に描く警察小説の金字塔、「うたう警官」の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 道警シリーズ、刊行順に読み進めよう。警察小説は単なるフィクションとは言い切れない。正義の組織でなければならない警察に私達など窺い知れない闇が存在しているような恐ろしさを感じさせる。

  • 面白かった!
    道警シリーズ第一弾とのこと
    警察Vs警察の16時間のタイムリミットサスペンス物語
    まず、最初に言いたいことは、タイトルが改題されていて、「笑う警官」ですが、もとは「うたう警官」
    映画化に向けて改題したとのことですが、なんだかな..

    ストーリとしては
    札幌市内のアパートで発見された婦警の死体。
    その容疑者として同じ本部に所属する津久井巡査部長が上がり、さらに、射殺命令が出ます。
    へ?そんな簡単に射殺命令って出て、実行されてしまうの?っていうのは置いておいて...
    これは、翌朝の10時に行われる百条委員会で、津久井が警察の腐敗問題を証言することになっており、実質の口封じ

    過去に、おとり捜査でペアを組んだ佐伯警部補が津久井の潔白を証明するため、有志たちとともに、極秘に捜査を開始します。
    タイムリミットは16時間。
    翌朝10時までに、真犯人を見つけ出し、射殺包囲網の警察から、津久井を守り抜き、百条委員会委に送り届けることができるのか?

    真夜中に訪問したり、電話したりとすごい展開で、スリリング&スピード感が楽しめます。
    さらに、佐伯たちの動きが警察本部側にも漏れていて、有志の中にも、裏切り者がいます。
    裏切り者はだれなのか?

    最後はすっきり終わってエンターテイメントとして楽しめました。

    映画化されているようなので、機会があれば映像見てみたい。
    これはお勧め

  • 前半から登場人物が多くてだれがだれだか覚えられなかったが、その中でも重要な人物はちゃんと特徴があって覚えやすいようになっている 途中まですこしかったるかったが、終盤の采配の取り方と描写は見事でかなり気持ちよく読みおえることができた

  • 佐々木譲さん 初読み。道警シリーズ”の第1作。ハードボイルド佐伯が、以前ペアを組んだ津久井を24時間匿い、真犯人を突き止める。最後までドキドキの展開でした。チームに裏切り者がいる中、佐伯が一枚上手。津久井の保護+百条委員会への出席を援護。最後に植村~お前か!!というオチも。美人女性登場人物が大好きな私としては、バツイチの小島百合のパーソナリティは◎でした。クールビューティーと命名しよう!!佐々木譲さんの警察ものはいっぱいありますね。徐々に消化しなくては。百合と佐伯の関係性が気になります。

  • 道警シリーズ1作品目。
    この作者さんの作品は初めてです。
    世の中には企業や政治家たちの不正であふれている。
    隠し、バレたら謝り、時には辞職する。
    その繰り返し。
    あまりにも多くて何が正義で悪なのか、当人たちにはわからなくなっているふしがある。
    スピード感があり、スマートで面白かったです。
    映画化もされているもたいなので、観てみたいです。

  • 映画「日本で1番悪い奴ら」を観てたので、背景が道警のあの事件かなとわかりました。「明日の朝まで」というリミット付きで、さらに他の警察から隠れながらの、裏捜査本部。ドキドキ感と最後の疾走感。そして、真相に近づくスピードもテンポが良くて楽しく読めました。面白かった‼️

    • かみりこさん
      コメントありがとうございました。感動が共有出来て嬉しいです。
      コメントありがとうございました。感動が共有出来て嬉しいです。
      2021/01/23

  • 道警シリーズ。テレビ化もされている作品です。警官殺しの容疑者として手配された津久井巡査部長の無実を晴らし、百条委員会に送り込む、しかも翌日の10時までというタイムリミット付き。以前バディだった佐伯警部補がブレーンとなり、仲間たちと共に捜査を進めます。否応がなしにスリリングです。

  • 実はテレビで観ました。ところがなんだか変な感じで原作は一体どんな内容なのか?と思って読んでみたら、これが面白かった!
    こんな面白い話がどうしてあのような筋のドラマになるのか理解できません。
    続編(^_^;)あるようなのでまた読みたいです。

  • 佐々木譲の北海道警シリーズ第一弾。キャリア警察官と警備部が現職巡査部長を殺人の容疑者に仕立て、さらに射殺命令まで出してしまう。それに抗う所轄のデカたち。警察の腐敗に立ち向かう正義の警察官を描いた小説。面白かった。

  • 一気読み…面白かった。ちょっと無茶ぽい事件の筋書きも本当にあったら面白いなと思ったし、津久井を議会議事堂に送り込むバタバタ感?良かった。

    • KORNさん
      最後のバタバタ良かったですね!
      最後のバタバタ良かったですね!
      2021/01/23
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著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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