- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758432863
感想・レビュー・書評
-
10月5日読了。「このミステリーがすごい!」2006年度版の第10位の作品。(単行本のタイトルは「うたう警官」)北海道警を揺るがす大不祥事の余波の中、証人喚問に召集され更なる警察の不正を「うたう」可能性のある警官を消そうとする道警と、それを守ろうとする警官たち。10時間というタイムリミットの中、警官殺しの犯人は誰なのか?被疑者は本当に無罪なのか?誰が裏切り者なのか?など複数のサスペンスが絡み合い、読み応えがある。だが、身内の警官を抹殺してまで自組織の秩序を守ろうとする道警の描写には、「いくらなんでも・・・某国家じゃあるまいし・・・」という思いがぬぐえない。現実の事件を下敷きにしているそうだが、現実は小説より奇なり、と言ってしまっていいものか?あと、改題の意図は分かるがタイトルは原題の「うたう警官」の方がよかったと思う。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
重厚長大でどっしり読ませるかと思いきや、24時間以内のスピード解決。テンポ良く読めて、あっさりな小説だった。
-
飛行機機内の暇つぶし。
面白くなりそうな予感があるものの、
・肝心の真犯人に至る過程の展開がもの足りない
・主人公が経験した捜査の描写が弱くてトラウマに感情移入できない。
・警察官が次々協力してくれるところがあっけなさ過ぎる。
etcで結局物足りない。でも次を期待させる内容ではあった。
本当は★★だけど、次への期待で★プラス。 -
警視の自殺は読めた。1度逃がしたのはバンドのミス!
-
何も知らずに映画のポスターを見た時は、マシンガンを乱射する奴のリメイクかと、勘違いした。
-
多分刑事ドラマとかが好きじゃないと最後にたどり着けないかも。
刑事ドラマ好きにはたまらない。ぬるぬるとではなくスピードのある展開。 -
内容
札幌市内のアパートで女性の変死体が発見された。
被害者は、婦人警官。
そして容疑者は、同僚の警察官。
容疑をかけられた警察官の潔白を信じ、
かつての相棒が極秘捜査を開始する。
北海道警を舞台に描いた
警察小説「うたう警官」の
文庫化。
感想
荒唐無稽といえば、それまでだが、
ドラマチックにするには
仕方のない舞台設定か!?
前半、
シーンが変わるたびに主人公が入れ替わり、
頭の切り替えがスムーズにいかない。
頻発する携帯電話でのやりとり。
裏切り者の存在。
迫るタイムリミット。
おっと、これは!
「24」ではないか!!
中盤からリズムに乗れる。
しかし、そこは「ススキノ」。
ロスとは、違う。
真犯人も意外にすぐわかる。 -
道警シリーズ第1作。
濡れ衣を着せられた挙句に射殺命令が出された元同僚を救うため、北海道警察の有志による極秘裏の捜査が始まる。
強大な権力と組織力を向こうにまわし、刻々とタイムリミットが迫るなか、佐伯宏一警部補の緻密な能力がいかんなく発揮される。
2009年映画化(主演:大森南朋)。 -
腐敗を防ぐべく浅はかな人事大異動を行った北海道警察において女性警官殺害事件が起き、本部がその容疑を男性警官にかけるが、
彼の無実を信じる警官らが秘密裏に事件を探る話。
ミステリではない。警察小説というそうです。
腐った組織に執着する人、立ち向かう人。キャリアとノンキャリア。
あまり新鮮味もなく、深くもなく。ただその分スピード感はあるかな。
映像化しやすそうと思ったら、映像化されてるらしい。
巨大組織の話なら、五條瑛作品のが好きです。
「うたう警官」を改題したそうですが、もとのタイトルのがしっくりくるような。 -
読み終わって、改めて思った。タイトルは絶対「うたう警官」じゃなきゃだめでしょ。意味が分かりづらい……とかいう理由があったからと聞くけど、こっちの題のほうがもっと解らないよ…。
”うたう”っていう言葉にこんな意味があるとはね。警察隠語? -
北海道警察を舞台にある警官の冤罪をめぐって裏捜査部が動きだすという話。
最初はだれがだれかわかりませんでしたが(次々と新しい人が出てくる)、だんだんはまると面白かったです。
24みたいに翌日朝までのリミットの話なのでスピード感もあります。
裏切り者はすぐにわかります。注意深く読まなくても・・・。 -
タイムリミットが設定されている事もあり、テンポよく進む。
特に終盤は一気読み。
ただ、日本警察がそこまで射殺にこだわるこだわるかなと…。 -
テンポよく一気読み。
-
文章に迫力があるね。
途中から筋が読めてしまった感はあるが、最後に津久井を道庁へ送り届けるシーンは動きがあっていいかな。 -
最初はなんだか先に進まないと思ったけど、後半は一気読みでした。
なかなか面白かったけど、登場人物が誰だかわからなくなるのは私だけ? -
いろんなところで言われていますがタイトルは「うたう警官」の方がよかったと思います(というか「笑う警官」の意味がまったくわからない・・・それならただの「警官」の方がマシな気がします)。
内容は、面白そうなのに盛り上がりに欠けるというか。
最後の最後だけ、ちょっとハラハラした程度でした。 -
『このミステリーがすごい!』2006年10位
-
サスペンスが好きなので、めちゃくちゃツボだった。実写版を見る前に読みたかったので、次はレンタルして映画版を見てみたい。
-
北海道警に横たわる闇を感じる話だったが、さすがにいきなり射殺を試みるだろうか・・などと考えてしまった。全ての話が一夜で解決するのもムリがあると言えばあるかも。ただ、流れ自体は基本的には面白かった。続編も読みたい。
-
2010/7/2
腐った組織で指示に逆らい、自分の信じる人を信じ、
やるべきことをする、というサラリーマン好みな警察小説。
携帯電話の盗聴にはデジタル信号をアナログ信号に
する必要がある。そのためには裁判所の捜査令状で
携帯電話会社施設で傍受するしかないとのこと。 -
人物に対して説明口調で読みにくかった。
中盤からは意外な事柄も特になく、こうなるだろうなと思っていたようになった。逃走劇でもあるはずだが、あまり逃走してないし動機も無理矢理に感じた。
ドラマでみた警官の血が面白かっただけに、残念。
同僚の無実を証明しようと、佐伯が指揮していく話し。殺されたのは婦人警官。 -
日本のミステリは描写に書き込みが少なくて、スカスカな感じが多いけど、これは楽しめた。
キャラが深すぎず浅すぎず。次も読みま~す。 -
――「私はうたっていない。」警官は、右手の人差し指に力をこめた。
北海道道警を舞台に、権力・罠・疑念が渦巻くミステリー作品。作者は佐々木譲で、2009年には映画化された。
ひとりの男の真相を明らかにするため、警察組織に根づく闇と向かい合う警官・佐伯。
同僚と〈バンド〉を組んだ佐伯らを待つものは深い闇と一筋の真実。やがてひとつの結論に至るが...。
グレーなイメージのある警察組織を舞台にした作品だけあって、スリリングな展開である。
だが、そうは言っても意表を突くようなものとも言えず、想定の範囲内であった。ちょっと残念。
構成に於いては、とてもうまい。内容の展開に退屈感があったのは否めないが、補ったのは紛れもなく作者の構成力である。
小説とは(特にミステリー)、点と点が繋がり、ひとつの(何本もの)線となっていく。それは、小説として在る生命線であり、要である。本作が最後まで一貫して楽しめるのはそのあたりが要因だろう。
また、佐伯も同じくブレることがない。安心して傍観していこう。(この点、好みがはっきり分かれる) -
(2010/6/18読了)
登場人物が多すぎて、なかなか入り込めなかった。
内部告発や女性警官の殺人事件、警官自殺が絡み合って・・・・という流れは面白いが、最後の展開はちょっと浅い。
事件トリックを読み魅せるタイプの作品ではないので、もうすこし犯行動機が納得できるものであって欲しかった。
「うたう」から「笑う」への変更もちょっと理解できないので、★に。 -
どんどん読んでいける本
ただ,規模が小さいというかなんというか...面白いのにしっくりこないという感じがした.
もう少し規模が大きく色んな人物が積極的に絡んでいって欲しかった. -
リリースしました
-
映画→原作の流れで手にとってはみたものの、映画と違うのね~といった感じ。
映画が先だったので、どうにもそのキャスティングにあてはめて読んでしまうのだが、ぶっちゃけ映画のキャストは…ミスマッチでしたね(笑
内容も映画よりは骨組みもちゃんとしているし、悪くはないけど、どうにも古くさい感は漂うかな。
でもまぁ、こんなもんか。
ということで★3つ。
<2009/12読了> -
「巡査の休日」が面白かったので原点復帰(笑。物語の始まりから終わりまでが24時間にも満たないお話なんですけど、無駄な描写が少なくて、それでいて必要な記述に漏れがなく、展開もスピーディーでストーリーもきっちりしている、お手本のような警察小説です。無駄な人死にがないとこにも好感が持てます。いつも思うことですが、学歴だけでキャリア認定ってシステムは何とかした方がいいと思うんだけどなぁ。
-
みなさんが言われているように
なぜ 「うたう警官」 が 「笑う警官」 になったんでしょうね?
個人的には 「うたう」 の方がいいと思うんですけど、どうでしょう?
作品としては、ハラハラドキドキ、おもしろかったですね。
この作品を読んで 「佐々木穣」 さんのほかの作品も読んでみたくなりました。
シリーズの続編もあるので?安心して本作を読みましょう♪