代がわり―鎌倉河岸捕物控 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 294
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758432924

作品紹介・あらすじ

豊島屋の清蔵たちは、富岡八幡宮そばの船着場で、六、七人の子供たちが参詣に来た年寄りから、巾着を奪い取るのを目撃した。店に戻った清蔵たちは、金座裏の若親分・政次にその話をするが、どうやら浅草でも同様な事件が起きているという。さらに今度は増上寺で巾着切りの事件が起こった。だが、被害にあった金貸しの小兵衛は刺し殺され、巾着も奪われたのだ。同じ犯人の仕業なのか?宗五郎と政次たちは、探索に乗り出すが-。しほとの祝言を控えた政次は、事件を解決することができるか!?大好評書き下ろし時代長篇シリーズ第十一弾。

感想・レビュー・書評

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  • 安定した面白さです。
    タイトルから政次が正式に金座裏を受け継ぐのかと思いきや、それは次作以降のお楽しみでした。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    豊島屋の清蔵たちは、富岡八幡宮そばの船着場で、六、七人の子供たちが参詣に来た年寄りから、巾着を奪い取るのを目撃した。店に戻った清蔵たちは、金座裏の若親分・政次にその話をするが、どうやら浅草でも同様な事件が起きているという。さらに今度は増上寺で巾着切りの事件が起こった。だが、被害にあった金貸しの小兵衛は刺し殺され、巾着も奪われたのだ。同じ犯人の仕業なのか?宗五郎と政次たちは、探索に乗り出すが―。しほとの祝言を控えた政次は、事件を解決することができるか!?大好評書き下ろし時代長篇シリーズ第十一弾。

    1月15日~17日

  • 行方をたった松坂屋手代の卯助が生きていて良かったわ。

  • 長編ものは面白い。
    今回、代がわりしてロクでもない主人を持ってしまった商家が出てくるのだが、忠義者の手代は店さえ手放すことになってしまったその主人の悪事を手助けしてくれる金座裏連中に言わない。それは忠義として評価される。
    何だか社畜の起こりここにあり、みたいな気がした。

  • 複数の事件が数珠つなぎのように同時進行する、いつ読む手を止めたらいいか悩む構成。特に「掛取り探索行」の事件は圧巻。

  • 礼儀だとか気遣いだとか遠慮だとか。
    江戸時代の人たちの生活ぶり(フィクションだけども)を目にすると、とても素直に受け入れられる。
    そりゃそうだよねと思うのだ。

  • 鎌倉河岸シリーズ 11巻

    川越藩にしほとの祝言を伝えに行きますが
    藩内の大商である店がやくざものに奪われていた
    政次のいた松坂屋の掛取りに来た先輩も拉致!
    どこでも事件がおきまくる

  • 第11作は・・・10作目と似た内容で・・・政次としほの仲を縮める~しほの従姉妹が川越から送ってきた薩摩芋を食べ過ぎた亮吉が腹を壊し,小夜は神谷道場で剣術の錬度を上げようと決意する。餓鬼が年寄りを囲んで巾着を奪う事件が警戒していた鎌倉河岸で起こって,あっさりお縄になり,金貸しの小兵衛を襲ったのは別口だと判明した。身内の犯行だと推測がつくが,金貸しの後添えと倅がくっついていて,後添えの弟が子供屋を営んでおり,しほの描いた絵に子供の一人がしほの描いた絵のとおりであった。松坂屋の上州地田舎方の手代が時節でもないのに,掛け取りに出掛けて返ってこないことに心配した隠居の松六は,金座裏に出掛けて,直々に政次に探索を依頼し,体調が戻りつつある亮吉を連れて,熊谷・小川村・川越に来て,糸が途切れたことに気がつき,しほと関わりのある川越藩の助力もあって,味噌油問屋の別宅で松坂屋の手代は重傷を負いながらも発見され,賭け将棋を使った乗っ取り事件が明らかになり,川越舟船で来たしほとの祝言の親戚衆の中で整った~川越が舞台でなくてはならない政次を川越に近づけるためには松坂屋に絡めて。代替わりと云うから,金座裏が宗五郎から政次に代替わりしたかと思わせ・・・松坂屋の手代は既に殺されているモノと思わせ・・・子供屋と餓鬼の巾着切のアイデアは前作に借りたらしい。既に佐伯時代小説は百冊を超えたらしく,記念のリストが加えられている

  • タイトルを見てもしや宗五郎親分が!?と思ってしまいました(笑)
    巾着切り事件の後にも川越でも事件が、こちらが代がわりした事件でした。
    巻を重ねるごとに3人の幼なじみの成長が感じます。

  • 今度は政次が川越藩に乗り込んで、直接恩を売るの巻(笑)松坂屋がらみで昔取った杵柄を活かし、なかなかの成長ぶり。最後、話の子細がわかってからの行動力で、一気に事件が解決するあたりは胸がすくし、子供の巾着切りの話や、腎虚の隠居(語呂合わせv)の話も後味は悪くない。吉原の迷惑料が500両というのがスゴイよな…千両箱=一億円という説もあるんだが…

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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