雛の鮨―料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-2 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)
- 角川春樹事務所 (2007年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758432993
感想・レビュー・書評
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手に持つ刀を包丁に替えた、料理人・季蔵。
ある日主人が大川橋に浮かんだ。江戸の四季を舞台に季蔵が様々な事件に立ち向かえ、粋でい捕物帖捕物帖 第1弾詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
江戸日本橋の一膳飯屋「塩梅屋」秊蔵は、元武士で、今は北町奉行の烏谷椋十郎からの指令を影でこなす「隠者」となっている。この秊蔵が料理に絡んだ事件を先代の娘おき玖、店の常連たちと共に解決していく物語。おき玖の秊蔵への恋愛感情や秊蔵の元許嫁、瑠璃なども彩りを添えてただの捕物だけでない人情物語。
第1巻「雛の鮨」ひな祭りの鮨がテーマに。
第2巻「悲桜餅」第3巻「あおば鰹」というように
江戸時代の各季節の料理を事件にからめて紹介していくのが面白い。
第1シーズンは「恋しるこ」の26巻まで。 -
2022.03.22
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料理屋「塩梅屋」の季蔵が事件解決のために動くシリーズ。作中登場する料理や町の人々の暮らしの描写がよかった。なかなか大変な過去を持つ季蔵だけど、彼が抱えるものに関しては今作ですでに明かされ、意外とあっさりな感じ。続きどうなるんだろう。
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面白くなくて途中でやめた。
全然粋でいなせじゃないし… -
短編の連作でちょっとした空き時間に読むのにちょうど良いが、どうも私には合わない作品のようです。
文章がギクシャクしていると言ったら良いのでしょうか、説明文の羅列のような感じがしてしまう。
それぞれの作品では持ち上がる事件にまつわる料理を絡めて話が進むのだが。
起承転結全てが同じような熱量で書かれているような平板な感じを受ける。
素人が失礼な事を書きました。 -
4篇で1冊となっているのはよくあるパターンで違和感もなかったけれど、
1篇ごとに殺人が起こり、解決されるのは随分とせわしない気がする。
もうちょっとゆったり構えて欲しかったというのが率直な感想。
第三作までがセットで販売されていて、エピソード0として「長崎菓子」が
プロローグとして挿入されていた。
まだ季蔵の許嫁、瑠璃が闊達に生活している様子が描かれているが結末は暗
い。 -
訳あって武士を捨てた季蔵。尊敬していた料理屋の親方長次郎が或る日突然骸で見つかった。どう見ても殺しだったが、事件を増やそうとしない同心は、自死と片付ける。犯人を必ず見つけると心に誓って季蔵は事件の真相に近くが、それは親方の裏の仕事もしることに。
推理も楽しく、当時の料理も知るという2度美味しい仕組みのシリーズ! -
みをつくし料理帖がとても好きなので、江戸の料理人の話ということで読んでみた。料理の話と捕物の話の両方という感じで、捕物帳も好きな私にはとても読みやすかった。展開も早くて、余韻に浸る間もなく次の話にどんどん読み進めていったらあっという間に読み終わってしまった。人情的な話をもう少し読みたいと思いながら、おもしろそうなシリーズに出会えたので、次作以降も読んでみたい。
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内容(「BOOK」データベースより)
日本橋にある料理屋「塩梅屋」の使用人・季蔵が、刀を持つ手を包丁に替えてから五年が過ぎた。料理人としての腕も上がってきたそんなある日、主人の長次郎が大川端に浮かんだ。奉行所は自殺ですまそうとするが、それに納得しない季蔵と長次郎の娘・おき玖は、下手人を上げる決意をするが…。(「雛の鮨」)。主人の秘密が明らかにされる表題作他、江戸の四季を舞台に季蔵がさまざまな事件に立ち向かう全四篇。粋でいなせな捕物帖シリーズ、遂に登場。
平成30年10月20日~23日