行合橋―立場茶屋おりき (時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.65
  • (6)
  • (18)
  • (12)
  • (4)
  • (0)
  • 本棚登録 :98
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433075

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 行合橋。男と女が出会い,そして別れる場所。
    おりきは、「如月鬼一郎」と仮の名前をつけた武家の男の面倒をみるようになる。
    鬼一郎は記憶の戻らないまま、次第におりきと通わせ合うようになるも、道中で誰かと間違えられて襲われる事件が発生。
    その後、鬼一郎はひとり物思いにふけることが多くなっていく。そしてある日…。

    鬼一郎の話を縦糸に、横糸となる話もどれも切ない。
    お茶だけ飲んで行く妙な客と、その男に自分を捨てた男を重ねるおまきの「行合橋」、
    死んだ夫の遺品を携えて、呉服問屋のおかみであるお藤が女ひとりで立場茶屋おりきを訪れる「秋の果て」、
    岡っ引きの亀蔵親分が、義理の妹こうめに縁談を持ってくるも、こうめはあっさりとそれを断る「名草の芽」、
    売られていった三吉の消息がわかる「別れ霜」。

    騙したりよそ見したり利用したり。すんなりいかない男女の関係。
    おりきも、おまきも、お藤も、こうめ、幾千代も、みんな心に傷を抱えながら、お互いを支え合って、前を向いて生きていく。

    鬼一郎さんの正体がわからないあたりも、みをつくし料理帖の小松原さんと重なるなぁ(笑)
    正体不明って、それだけで2割増しですね。(違!?)
    次巻あたりで正体が徐々にわかってくる気がするのだけどどうなんだろう。

  • 「立場茶屋おりき」シリーズ2作目。
    だんだん面白くなってきた!
    情が深く強くて粋なおりきさんがカッコイイ!
    お客さん、使用人だけじゃなく周りの人みんな家族同然に思いやり、支えあって生きてる姿が感動的。
    シリーズまだまだ続くので先が楽しみだ。

  • 記憶喪失の武士如月鬼一郎の謎と親に売り飛ばされた三吉を助け出すことを軸にして、おりきさんの恋心や周囲の人達のあれやこれやを描いた人情物。おりきさんを中心にしてみんなの気持ちがまとまっていくのがいい。

  • シリーズ2

  • 三吉が見つかって良かった!
    最後の三吉が笑うくだりでは、涙が出そうになった。

    次に如月様が登場するのはいつ?
    はやく続きを読まないと!

  • 記憶喪失の如月鬼一郎が、記憶を取り戻し、立場茶屋を去っていく。
    亀蔵親分の義妹こうめの妊娠、三吉とおきちの父の死、おまきが逃がした治平とおぬい、西陣の山代屋お藤、耳が聞こえなくなっていたが三吉がようやく見つかる。

  • 10月3日~10月7日

    行合橋は男と女が出逢い、そして別れる場所―品川宿にある立場茶屋おりきの茶立女・おまきは、近頃度々やって来ては誰かを探している様子の男が気になっていた。かつて自分を騙し捨てた男の顔が重ったのだ。一方、おりきが面倒をみている武家の記憶は戻らないまま。そんな中、事件が起きる…(「行合橋」)。亀蔵親分、芸者の幾千代らに助けられ、美人女将・おりきが様々な事件に立ち向かう、気品溢れる連作時代小説シリーズ、待望の第二弾、

  • 立場茶屋おりき2話
    鬼一郎失踪、三吉失踪(実は陰間茶屋に売られていた)
    深刻です
    でも、面白い

  • L 立場茶屋おりき2

    立場茶屋おりきは様々な従業員たちの言動も読み応えの一つだけれど、おまきだけはさっさと辞めてほしいと思うほど存在が読みざわり。三吉はさらっと災難にあい、鬼一郎とさらっといなくなった。軽め。

  • 全体的な筋立ては好きなんだけど、文章が少し引っかかるかな? それは前作『さくら舞う』で感じたのとも少し違うような。私が言うのも変だけど技巧的にかな?

    好きな話は『秋の果て』
    女を疵付けるのは、女。それを癒すのも、女。
    いいおはなしだなぁ。おかたじけ。

全10件中 1 - 10件を表示

今井絵美子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする