ケータイ紛失! (ハルキ文庫 よ 1-11)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433211

感想・レビュー・書評

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  • ケータイ恐い。

    通話とメールだけでいいのに
    いろんな機能がついてるからよくない。
    でも見られて人生狂わせるようなもの
    携帯に入れておくのがわからない。

    不倫はあの男が悪い。

  • こういう小説はサラッと読めて、たまにはいいですねー。
    正に、今の時代にピッタリの話。

    私は、携帯をもってるけど、あまり携帯に固執しないタイプで、旦那に見られても他人見られても困らないように、必要最小限の登録しかしてないし、そんな隠し事を持ってるわけではない。けども、この主人公の鬼気迫った状態をヒシヒシと感じましたー。

    そんなヤバイ写真やメールを撮ってるのにロックしないなんて、優秀な社員がやることじゃないと思うけど、ふっとした気の緩みで自分の人生を崩す事態になってしまうなんて、お気の毒だわ~~。
    でも大きな被害に合わなくてよかった。

    まぁ、それにしても、ストーカーの矢ヶ崎も怖かったけど、不倫相手の津田にはムカついたね。アホだわ。
    最後、車に轢かれるよりも左遷させてもらいたかった。

    まぁ、矢ヶ崎も捕まって良かったけど、ストーカーというのは、女性が刃向ってくると今までの狂気が萎えちゃうのね。知らなかった~。

  • 日常生活で最も恐ろしい失敗は何か?それはプライバシーが満載のケータイを失くし、危険人物に拾われること……

    う~ん……
    携帯を無くす恐怖は凄く解る。が、登場人物たちが共感出来ない。勝手に録られたからってヤバい録音メッセージ・写真にメールが入った携帯を無防備な状態で放置した尚美も、最低の不倫男津田部長、ストーカー行為で会社を首になった矢ケ崎……。唯一救いは拓磨と智子の存在。

  • 以前 個人情報を流出させ、パニックに陥るカップルの小説を読んだが、同じ作者の作品「危険なケータイ」を読んだが、作風はまったく同じ。

    途中まで読んでいて、このくどさというか、ケータイの機能説明が続くところまで来て、あああの時読んだものと同じだ。と言う率直な感想を持った。

    現代社会の中で個人情報が流出するとどんなに危険なを、知らしめ、警鐘を鳴らしたい、著者の意図は分かるが、とにかくなんでもないことをくどくどと記載していく展開は、もう小説とは言いがたい世界になっているのでは、と言うのが率直な感想。

    言ってみれば、内容がないのに、ケータイの情報が流出することで、どんなことになってしまうのかを、切々と述べた文章になっている。

    内容は薄っぺらく、練られたストーリと言うものはなかった。

  • あまりにも現実的な恐怖!


    不倫中の上司との、絶対に人には見せられない内容のメールや画像の数々、、そんな秘密の詰まったケータイを落としてしまった。
    それを拾ったのは、ストーカー行為ですべてを失ったホームレス。
    ケータイの内容が男のストーカー体質を呼び起こし、脅迫され、つきまとわれ・・・


    持ち物なんですから、失くすことがあるのはフツーなのに…言われてみると普段まったく考えてないですよね。
    それを考えさせられる、自分の身に起こったら…っていう恐怖感がすごいです。。

    読んでると背筋が寒くなりました。

  • ケータイを盗まれると社会的な死に!

    って内容で、吉村達也らしい人間の怖さを描いてるんだけど、犯人がしょぼい…

    追い詰められる女性の行動も、理解できない部分もあって、もう一つな感じ。

  • 最初にタイトルを見たときは「ケータイを失くす」ということから話がどれだけ広がるのかと思ったが、かなり広がった。恋愛が絡んでくるので、結構読みやすい。読んでほしい!!これを読んでから、ケータイを失くすことに怯えるようになった。え?やましいデータは入ってないよ?笑

  • 今、携帯を失くしたらすごく困る!
    携帯が使えなくなる事より、中身を誰かにみられたら。。
    その心配が大きいかも。。
    この小説を読み終えてから、携帯をロックするようにした(笑)
    携帯、、何気に秘密がいっぱいだったりする。。
    でも、どこにでもありそうな話でした。
    読んだ後、改めて現代のケータイの怖さを知らされた感じです。

  • 怖かったです。この話は極端な話ですが、ケータイをなくす怖さが充分に伝わってきます。

  • 変態メールとか画像とかふんだんに入ったままの携帯を落とし、ホームレスに拾われて困る話。
    主人公が不倫とかしてるので、なんの感情移入もしなくて済んで、どんなに追い詰められても嫌な気持ちにはならなくてよかった。
    ラストが運任せで、ちょっとあっさりし過ぎのような気も。
    でも普通の人は、落としてもそんな困らないよね。

  • 現代社会ならではの内容。絶対起こらないとも限らない。

  • 言っちゃ悪いけど……主人公も馬鹿だよね。ロックもかけずにそんな恥ずかしいデータ入れておくなっ!
    とはいえ。「ケータイを失くす」という事態を想定している人がいったいどれだけいるものやら。決して有り得ないことではないのに、実感がないのかなあ。もはや「電話」でもなくなったケータイは、得体の知れないブラックボックスなのですね。便利である反面、万一こういう事態が起こるととんでもないことに……これは本当に危険だよなあ。
    ジャンルとしてはホラーではないはずなのに。とんでもなく怖い話だったのでした。

  • 携帯電話を紛失したことで起こる恐怖。ただ拾われて悪用されるだけじゃなく、身の回りの人間まで巻き込んで広がっていく波紋。自分の地位や名誉だけを考えて動いた人間の末路、みたいな。
    誰にも見せないからといって、携帯に恥ずかしいデータは入れておきたくないなと思った。PCも注意だなぁw

  • スルスルっと読めました。
    マンガの様な話、おもしろかったです!
    30/11/30

  • 不倫ありのドラマ的世界観。
    ケータイ紛失!不倫している上司とのエロ画像が入っている!拾い主に流出させられたらヤバイ!!という話。

    流出の恐怖より、ストーカーに標的にされると気持ち悪いよ、との内容が勝っていた。攻防もあまりない。尚美も津田も矢ヶ崎も勝手に破滅したようなものだ。
    最終部、尚美が奇行に出たあたりから気分が盛り上がらなかった。☆3-1

    不倫、剰え痴態の撮影をするとは呆れるのみだが、ネット上に「流出」と名のついた画像も――「流出風」なのか知らんが――あるので、いやはや。

    (1刷)p.136-l.7...(×)津田→(○)矢ヶ崎

  • 2015年10月11日読了。
    2015年160冊目。

  • ケータイを無くした尚美。不倫相手の上司・津田との恥ずかしい情報が満載。拾ったのはよりによって変質者とも言える矢ヶ崎。
    ホラーの様相にドキドキして来る。しかし、現実にあっても全く不思議ではない。尚美と津田の気持ちのすれ違いもあり恋愛小説としても読めるが最後までドキドキが続く。

  • 『こうなって欲しいからの設定が多すぎる』

    THE不自然。読む必要のない本。

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著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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