男たちの十字架 (ハルキ文庫 ひ 5-3)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433280

感想・レビュー・書評

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  • 南アルプスの山中に現金20億円を積んだヘリコプターが墜落。その金は台湾マフィアが裏金を国外へ運び出す為のものだった。同僚をマフィアに殺された刑事・尾方、元台湾マフィアの功刀、組織の面子の為に、また己の野望の為に、二人を追いかける台湾マフィアの殺し屋・揚烈輝。それぞれの野望とプライドを賭けての現金争奪戦が始まった―。極寒の苛烈な雪山の中での壮絶なるサバイバル戦。20億の現金を手にするのは果たして誰なのか…。

    出てくる登場人物、誰にもまったく共感できないのに、最後まで読ませるのはなぜだろうか。

  • 2018/2/4 楽天ブックスより届く。
    2022/4/30〜5/7

    「クライム」の改題。南アルプスの山中に台湾マフィアが裏金を貯め込んだ20億円を積んだヘリコプターが墜落する。その金を元台湾マフィアの功刀、功刀に同僚を殺されたと思っているハミ出し刑事の尾方、その二人を追う台湾マフィアの殺し屋の揚。三つ巴の現金争奪戦が極寒の南アルプスを舞台に繰り広げられる、手に汗握る展開。三人のキャラクターの造形が良くグイグイ読ませる。面白かった。

  • 新書としてのタイトルは『クライム』。文庫になってタイトルが変わったみたい。前半は新宿・歌舞伎町を舞台にどす黒い面白くもない物語が展開する。樋口明雄作品初めてのハズレかと思ったが、中盤から山に入り、一変。それまでの登場人物が複雑に絡まり合って、重なりあう。特徴は主要登場人物がみんな悪人だということ。そのせいで途中までは結構不快だった。
    功刀と千晶の最後は納得行かなかった面もあるが、最後は樋口明雄、最後はしっかりと締めてくれた。

  • 中国マフィアと新宿署の刑事。
    彼らの攻防の舞台は、歌舞伎町から南アルプスへと飛ぶ。

    樋口明雄の作品に登場する人物は、みんなとても魅力的です。
    本書のキャラクターも際立つ人ばかり。
    いつも、同じキャラでの続編が読みたくなってしまう。
    また、終わり方もとても気持ちが良く大好きです。

    樋口作品にはまってしまいます。

  • この作者の他の作品の方が好き。

  • ん⁇前読んだのが面白かったな~

  • 山モノ前作に比べるとちょっと...

    イメージは六平!

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著者プロフィール

1960年山口県生まれ。明治学院大学卒業。雑誌記者を経て、87年に小説家デビュー。2008年『約束の地』で、第27回日本冒険小説協会大賞、第12回大藪春彦賞をダブル受賞。2013年刊行には『ミッドナイト・ラン!』で第2回エキナカ大賞を受賞。山岳救助犬の活躍を描く「南アルプス山岳救助隊K-9」シリーズの他、『狼は瞑らない』『光の山脈』『酔いどれ犬』『還らざる聖地』、エッセイ『北岳山小屋物語』『田舎暮らし毒本』などの著作がある。有害鳥獣対策犬ハンドラー資格取得。山梨県自然監視員。

「2022年 『南アルプス山岳救助隊K-9 それぞれの山』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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