秋の蝶: 立場茶屋おりき (ハルキ文庫 い 6-7 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.71
  • (8)
  • (22)
  • (14)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 143
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433303

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うつりゆく四季折々の美しい景色と共に情緒豊かにつづられる物語は相変わらずで、おりきさんのまわりで次々起こるできごと。
    お金のためにわが子を売る人もいれば、血のつながりはないのにわが子、家族同然に思いやる人もいる。
    けれど、おりきさんの周りにはおりきさんはじめ、みんな気持ちいい人ばかり。
    情けは人のためならず。

  • 鬼一郎が去る。三吉見つかるが、しかし聴力無し。

  • 子供屋で、いうことを聞かない三吉は殴る蹴るの暴力を受けて、耳が聞こえないままだったが、茶屋のみんなはそんな三吉を一人前にしようと、口の動きから読み取る読唇術をさせようとしたり、手習いをして読み書きを学ばせようとする。
    温かい仲間に見守られ徐々に心が癒えてくる三吉。

    そんなおり、産褥で死んだ女の亡霊が赤子を差し出す様な様相で、行き来するものを驚かすという事件が続く。
    茶屋に立ち寄る親分も真相を探る。

    すると、、、。
    今回も事件が事件に続き、主人公おりきや、自前芸者幾千代、亀蔵親分、大活躍。
    下足番善助の過去が語られる。

  • 10月30日~11月2日

    陰間専門の子供屋から助けだされた三吉は、双子の妹おきち、おりきを始めとする立場茶屋の人々の愛情に支えられ、心に深く刻みつけられた疵も次第に癒えつつあった。そんな折、品川宿で“産女”騒動が持ち上がった。太郎ヶ池に夜遅く、白布にくるまれた赤児を抱えた浴衣姿の女が、出現するという…(「秋の蝶」より)。四季の移り変わりの中で、品川宿で生きる人々の人情と心の機微を描き切る連作時代小説シリーズ第三弾、書き下ろしで登場。

  • 立場茶屋おりき3話
    おりきの物事を決める様は読んでいて気分がいいのですが
    周囲の人間のお莫迦ぶりに、相変わらずやるせない思いで
    読んでます
    でも・・・面白い(茶屋部分が類焼しました!)

  • L 立場茶屋おりき3

    どうも拍子抜け事件が多いような。福寿草は伏線散々振っといてなんもなし。
    それにしても従業員のバタバタ、勘弁して欲しい。まったく趣のある宿がつたわってこない。
    1頁半もある「口語」にも辟易。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。主なシリーズに「立場茶屋おりき」シリーズ、「照降町自身番書役日誌」シリーズなどがある。15年「立場茶屋おりき」シリーズで第四回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。

「2017年 『残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今井絵美子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×