魯山人の美食手帖 (グルメ文庫 き 1-2)

制作 : 平野 雅章 
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 84
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433310

作品紹介・あらすじ

「ふぐの代用になる美食はわたしの知るかぎりこの世にはない」。若いころ心ゆくまで食べたかった鮎の話、食材を最大限に活かす利用法、料理を載せる器について…。料理を心から楽しむために、料理の風情に重きを置き、料理を食する環境を大切にした稀代の美食家・北大路魯山人。食を語ることで美をも語り、さらには生の本質にまで迫る食の名エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 世の中のグルメやグルメ漫画の言ってることの元ネタがいかに魯山人であるかわかる本
    エッセイなんで感想と言っても難しいが、同時代に生きていたとしても
    決して友人づきあいはできなさそうな人間性は伺えた(笑)
    極めるひとはかくあらねばならないのかw

  • 食についての話は実に面白かったが、焼き物関連の話や「料理は斯くの如くすべし」みたいな話はつまらなかった。魯山人が現代の料理人や陶人を見たら唾棄すべき人々と思うのではないか。
    ~本書目次~
    お米の話/だしの取り方/アメリカの牛豚/インチキ鮎/カンナとオンナ
    デンマークのビール/ハワイの食用蛙/フランス料理について
    世界の「料理王逝く」ということから/伝不習乎/個性
    古陶磁の価値――東京上野松坂屋楼上にて――
    尋常一様/小生のあけくれ/弦斎の鮎/感想/料理と食器
    料理の第一歩/料理メモ/料理芝居/材料か料理か
    梅にうぐいす/椎茸の話/欧米料理と日本/残肴の処理
    河豚食わぬ非常識/現代茶人批判/甘鯛の姿焼き/筆にも口にもつくす
    素人製陶本窯を築くべからず/美味い豆腐の話/美味放談
    美食七十年の体験/胡瓜/若鮎について/若鮎の塩焼き
    衰えてきた日本料理は救わねばならぬ/近作鉢の会に一言/雑煮
    高野豆腐/鮎の名所/鮎の試食時代/鮑の宿借り作り/鮟鱇一夕話

  • 美食家、北王路魯山人による食のエッセイです。
    書かれたのは戦後すぐであるにもかかわらず、
    貪欲に美食を求め、独自の審美眼を持っていた
    魯山人は素晴らしいです。

    物事の本質を理解している人というものを
    知ることができる一冊です。

  • まいと~く水豆コンブ
    小六すんの切れ目を入れたコンブの上に豆腐をのせいだけ

  • 鰹節とそれを削る鉋にかける情熱が半端じゃない。

  • ちょっと魯山人について知りたくなりました。

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著者プロフィール

北大路魯山人 (きたおおじ ろさんじん)
料理研究家・陶芸家・書家=本名房次郎。1883(明治16)年、京都・上賀茂神社の社家の次男として生まれる。1904(明治37)年、日本美術展覧会の千字文の書で一等を受賞。その後、篆刻、陶芸に手を染める。19年には古美術商を営むかたわら、会員制の「美食倶楽部」を発足させる。25年には東京麹町に、当時のセレブを対象にした日本料理の料亭、星岡茶寮を創設、顧問兼料理長に就任。26年、北鎌倉の山崎に窯を築き、星岡窯と称した。料理と陶磁器と書に鬼才を発揮、新境地を開いた。美食に人生をかけ、美的生活に耽溺した。1959(昭和34)年12月21日、好物のタニシのジストマによる肝硬変で死去。

「2020年 『魯山人の和食力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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