- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758433310
作品紹介・あらすじ
「ふぐの代用になる美食はわたしの知るかぎりこの世にはない」。若いころ心ゆくまで食べたかった鮎の話、食材を最大限に活かす利用法、料理を載せる器について…。料理を心から楽しむために、料理の風情に重きを置き、料理を食する環境を大切にした稀代の美食家・北大路魯山人。食を語ることで美をも語り、さらには生の本質にまで迫る食の名エッセイ集。
感想・レビュー・書評
-
世の中のグルメやグルメ漫画の言ってることの元ネタがいかに魯山人であるかわかる本
エッセイなんで感想と言っても難しいが、同時代に生きていたとしても
決して友人づきあいはできなさそうな人間性は伺えた(笑)
極めるひとはかくあらねばならないのかw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
食についての話は実に面白かったが、焼き物関連の話や「料理は斯くの如くすべし」みたいな話はつまらなかった。魯山人が現代の料理人や陶人を見たら唾棄すべき人々と思うのではないか。
~本書目次~
お米の話/だしの取り方/アメリカの牛豚/インチキ鮎/カンナとオンナ
デンマークのビール/ハワイの食用蛙/フランス料理について
世界の「料理王逝く」ということから/伝不習乎/個性
古陶磁の価値――東京上野松坂屋楼上にて――
尋常一様/小生のあけくれ/弦斎の鮎/感想/料理と食器
料理の第一歩/料理メモ/料理芝居/材料か料理か
梅にうぐいす/椎茸の話/欧米料理と日本/残肴の処理
河豚食わぬ非常識/現代茶人批判/甘鯛の姿焼き/筆にも口にもつくす
素人製陶本窯を築くべからず/美味い豆腐の話/美味放談
美食七十年の体験/胡瓜/若鮎について/若鮎の塩焼き
衰えてきた日本料理は救わねばならぬ/近作鉢の会に一言/雑煮
高野豆腐/鮎の名所/鮎の試食時代/鮑の宿借り作り/鮟鱇一夕話 -
美食家、北王路魯山人による食のエッセイです。
書かれたのは戦後すぐであるにもかかわらず、
貪欲に美食を求め、独自の審美眼を持っていた
魯山人は素晴らしいです。
物事の本質を理解している人というものを
知ることができる一冊です。 -
まいと~く水豆コンブ
小六すんの切れ目を入れたコンブの上に豆腐をのせいだけ -
鰹節とそれを削る鉋にかける情熱が半端じゃない。
-
ちょっと魯山人について知りたくなりました。