冬の蜉蝣―鎌倉河岸捕物控〈12の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433365

感想・レビュー・書評

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  • 大人気の「鎌倉河岸」シリーズ。

    途中、何冊か、スキップしているが、
    第十二作まで読んできた。

    何といっても、栄五郎親分のキャラがいい。

    どっしりと、物語の中心を支えている。

    ま、このシリーズは、どんどん若親分となる、
    政次が中心となっていくのだろうが、
    それでも、栄五郎の魅力には負けている。

    頭が良くて、気転がきく、胆力もあり、
    腕も立つ…、なのだが、
    何だろう、キャラが、かすんでしまう。

    ま、まだ序盤だから、
    これから、魅力がぐんぐん増していくのかも
    しれないが…。

  • 政次の活躍は定番として驚かなくなってきたけれど、最近軽く扱われるばかりであった亮吉の良さが改めて取り上げられたのが良かった。

  • 捕物五編。
    政次の超人っぷりに歯止めが利かない。

    しほとの婚礼を間近に控えた年の瀬にも新年にも、事件はなくならないのね。

  • 佐伯の「あの人は今」シリーズの一冊。(^^;
    最近の各シリーズもので懐かしの登場人物がよくでているんだよね。(^^;
    犯人とその関係者以外の人たちの対応が大人で気持ちよく読めます。
    以前は主人公の一人「しほ」が描く絵が解決に絡んだりしていましたが、最近はほぉっておかれることが多いですね。
    きっと、結婚式あたりの巻で大活躍するのに違いありません。
    一番最後のエピソードはちょっと蛇足でしたかね?
    真ん中のエピソードが良かったから、その余韻を残して終わっていた方が良かったと思うんだけれど。

  • ★2008年8月23日 63冊読了 佐伯泰英作品 鎌倉河岸捕り物控12の『冬の蜉蝣』

  • 祝言を間近に控えた金座裏の若親分 「政次」 と 「しほ」 を描く。「小太郎の父」 は、母が父を討つという痛切な内容、第五話 「鱸落としの小兵衛」 がいいです。まさに手汗握る捕物になってきました。今後この路線で進むことを期待します。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    寛政十二年の年の瀬、金座裏の若親分の政次は、久しぶりの剣術稽古に精を出していた。同門の士より、永塚小夜の姿が見えないと耳にした政次は、小夜が指導している林道場を訪れることに。そこで政次は、小夜の息子の小太郎がかどわかされそうになった事実を聞く。政次ら金座裏の聞き込みにより、秋月藩士が関わっていることが判明するも、背後に小太郎の父親の影が…。祝言を間近に控えた政次、しほ、そして金座裏を巻き込む事件の行方は?大好評書き下ろし時代長篇。

    1月23日~26日

  • 次はとうとう祝言ですね

  • 秋月藩の話は3話で終了かあ。もう少し長く続くと思っていたのでいささか拍子抜け。全体的に投げっぱなしの伏線が多かったように思います。しかし、政次・彦四郎・亮吉の関係をあらわしたくだりはよかったなあ。

  • なんでも結構巧くできちゃうんだよねえ。悪役以外は彼らに偏見も悪意も持たない。
    まあ安心して読める勧善懲悪だから仕方ないんだけど、ここまで長いとそういう対立が生む遣る瀬無さがたまにはあっていい気も。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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