- 本 ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758433525
感想・レビュー・書評
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振り袖天婦羅、あおば鰹、ボーロ月、こおり豆腐。
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塩梅屋に訪れた老爺が殺された、犯人は捕まったが、裏で糸を引いている者がいるらしい。季蔵は裏家業「隠れ者」として務めを果たそうとするが・・・
シリーズ第3弾 -
「和田はつ子」の連作時代小説『あおば鰹 料理人季蔵捕物控』を読みました。
ここのところ時代小説が続いています… 『なぞとき <捕物>時代小説傑作選』に収録されていた「料理人季蔵捕物控」の『五月菓子』を読んで、本シリーズの作品を読みたくなったんですよね。
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初鰹で賑わっている日本橋・塩梅屋に、頭巾を被った上品な老爺がやってきた。
先代に“医者殺し”(鰹のあら炊き)を食べさせてもらったと言う。
常連さんとも顔馴染みになったある日、老爺が首を絞められて殺された。
犯人は捕まったが、どうやら裏で糸をひいている者がいるらしい。
「季蔵」は、先代から継いだ裏稼業“隠れ者”としての務めを果たそうとするが・・・・・・。
(『あおば鰹』)義理と人情の捕物帖シリーズ第三弾、ますます絶好調。
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2008年(平成20年)に刊行された「料理人季蔵捕物控」シリーズの第3作にあたる作品です。
■第一話 振り袖天麩羅
■第二話 あおば鰹
■第三話 ボーロ月
■第四話 こおり豆腐
料理茶屋・夢さくらの看板娘の姉妹が、厨での調理中に着物に火がうつり火傷を負って死亡(実は一人は絞殺)し、その母親が後追い死した事件(『振り袖天麩羅』)、
日本橋・塩梅屋に、現れた頭巾を被った上品な老爺… 先代に“医者殺し”(鰹のあら炊き)を食べさせてもらったと言う老爺が首を絞められて殺された事件(『あおば鰹』)、
身寄りのない子どもを育てている尼寺・寿慶院の庵主や子どもたちが殺害された事件(『ボーロ月』)、
この3つの事件には、黒砂糖と白砂糖の取引を巡る利権が絡み、裏で糸を引く黒幕が… そして、次に砂糖の取り引きを裏で仕切る菓子屋・柳家の隠居「虎翁」が狙われる(『こおり豆腐』)、
独立していると思える第一話から第三話が関連して、第四話で全体に絡むひとつの大きな事件が解決されるという展開が愉しめました… 『ボーロ月』の尼寺の惨劇は、子どもまでが被害者になってしまうので心が痛みましたね、、、
美味しそうな江戸の庶民料理が次々と紹介されるのも愉しみな作品… 物凄く面白い!というほどではないですが、レベルは一定以上で安心して読めるし、それなりに愉しめるので、次の作品も読んでみたいと思えるシリーズですね、、、
『あおば鰹』での老爺が偽者と気付く推理は、「名探偵ポワロ」シリーズの『24羽の黒つぐみ』でレストランの常連客がいつもと違うメニューを注文したことから、「ポワロ」が偽者に気付くというエピソードがヒントになっているかもしれませんね。 -
やはり料理の描写が少なくてもの足りないかも。
仕置人は完全なる悪を相手ではないと成敗してはならいないと思うのだけどその見極め精査が感情的すぎて甘いのでスッキリしません。 -
2018/7/13
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内容(「BOOK」データベースより)
初鰹で賑わっている日本橋・塩梅屋に、頭巾を被った上品な老爺がやってきた。先代に“医者殺し”(鰹のあら炊き)を食べさせてもらったと言う。常連さんとも顔馴染みになったある日、老爺が首を絞められて殺された。犯人は捕まつたが、どうやら裏で糸をひいている者がいるらしい。季蔵は、先代から継いだ裏稼業“隠れ者”としての務めを果たそうとするが…。(「あおば鰹」)義理と人情の捕物帖シリーズ第三弾。
平成30年11月6日~8日 -
20180310読破
料理人季蔵捕物控 3
☆3.5評価で、☆4
・振り袖天麩羅
・あおば鰹
・ボーロ月
・こおり豆腐 -
まあまあ面白いけれど、なんかやっぱり話の進め方がいまいちかな。
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極悪非道の虎翁は、あっさりと息子の虎之助に刺し殺されてしまう。今後はどんな展開になるのやら。
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振り袖天麩羅
あおば鰹
ボーロ月
こおり豆腐
著者プロフィール
和田はつ子の作品





