雨あがる (時代小説文庫)

著者 : 山本周五郎
  • 角川春樹事務所 (2008年8月1日発売)
4.22
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  • 本棚登録 :130
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433655

作品紹介

映画の原作にもなり、貧しいながらも心優しい人々のお互いを信じ合う姿が深い感動をよぶ表題作「雨あがる」、その続編「雪の上の霜」、侍という生き方よりも人間らしい生き方を選ぶ主人公を描き、著者の曲軒ぶりがいかんなく発揮されている「よじょう」など、武家ものを中心とした名作全五篇を収載。生きにくい時代だからこそ浮かび上がってくる、"人間の人間らしさ"を描き続けた昭和の文豪・山本周五郎の魅力が光る、オリジナル名作短篇集。

雨あがる (時代小説文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 文句無しの5つ星。義理、人情、夫婦愛、親子の情、武士の矜持、優しさ、謙譲の美など。5編の小説が収まっているが、本のタイトルにある「雨あがる」とその続編である「行きの上の霜」は、大切にしたい生き方が描かれていて、特に良かった。格差や対立など不幸なことが多い社会であるが、この本の主人公のように考え行動したいものだ。

  • 20数年ぶりに読んだ。20代の若い頃に周五郎に感銘を受け、久々に読んでみたがやはり心が洗われる思いだ。

    普通、小説を先に読んだ後、映画を観ると物足りなさを感じるけどこの作品はどちらも秀逸だと思う。本には本の良さ、映画には映像の良いところがあり捨てがたい。

    印象に残っているシーンは、
    「何をしたかではなく、なんの為にしたか?・・あなた方のような、でくの坊にはお分かりになるまい・・・」
    この場面の凛とした台詞は胸に残った。

  • アウトサイダー達を描いた「深川安楽亭」,宮本武蔵への仇討ち(の誤解)を描いた「よじょう」,女中の機転に助けられる「義理なさけ」.気の優しい無敵の剣豪を描いた「雨あがる」と「雪の上の霜」.クロサワの「赤ひげ」にいたく感銘を受けたので山本周五郎を読んでみたのだが,心を揺さぶられる自分と,自分も年を取ったな,と客観的に自分を眺めるもう一人の自分がいる感じである.いや,全く腐すつもりはない.むしろ自分も伊兵衛のようにありたい,と思う.

  • 赤ひげ先生のときも感じたが、山本周五郎の作品は人間味がある。
    ドラゴンボールのシェンさんは伊兵衛さんをヒントにしたのだろうか。

  • (2013-01-06L)

  • 大好きな藤沢周平の主要作を読み終え、『ながい坂』に引き続き読んだ山本周五郎の短編集。
    もぅ、感謝しかない。
    特に「雨あがる」の読後感といったら…。
    巻末の児玉清さんの解説「山本作品は人間の劣化がますます加速する現代社会であればあるほど新鮮さと輝きを増してくる(p250)」に共感した。

  • 小さい時から優しく、思いやりのある人になれと言われ、それを受け継ぐかのように、自分もまた子供にそのように言ってきた。
    互いを優しく、思いやる気持ちは大切な事です。しかし、その優しさや思いやりが相手を重く、切なく、また深く傷つける事もあることを知らなければならない。けれども、求めるのはやはり優しさであり思いやりなのですね。
    お互いを信じ合う人間臭い人々の姿が、読後もさわやかな余韻となって楽しませてくれる。

  • まるで推理小説の趣を持ったような時代小説。
    はぐれ者の優しいさびしさとか、主の子息を想う娘のきよらかさとか、武士なのにいつも人を気遣っているお人好しとか、とにかくほっとするような、穏やかな気持ちになれる短編集です。
    途中謎なんかも出てきて、それが気になってぐいぐい引き込まれるので、先が気になって仕方ありませんでした。

  • 映画にもなっていますが、ラストが違います。
    断然小説が素晴らしいです。

  • ほっとするお話。

    お人よし・善人の夫婦に感銘。

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