せせらぎの迷宮 (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 63
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433662

感想・レビュー・書評

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  • 大学図書館に勤める斎藤史は、小学校の同級生の大村生夫に呼び出され、20年ぶりに再会することになった。担任だった杉本先生が定年するにあたり、かつてクラスで作成した文集を揃えて贈ろうというのだ。だが、肝心の文集が見当たらない。途方にくれ、かつてのクラスメイトたちに連絡を取り始めるのだが、文集の存在は彼女たちの記憶からも消えていた?
    当時の思い出と記憶をたどり、史は消えてしまった文集のなぞを追う

  • 小学生の女子グループのなかなかにリアルな人間関係が思ったよりヘビィでした。覚えがある感じなだけに余計に。。ミステリ色は薄め。

  • 暗い…

  • ハルキ文庫への書きおろし作品。同じ文庫から出ている「陽だまりの迷宮」の続編と思いきや、厳密には姉妹編というべきもの。今回の主人公は、前作「陽だまりの迷宮」で語り手・大村生夫のほのかな片思いの相手として登場した斉藤史。これまでのあっけらかんとした明るい雰囲気からは、やや傾向が変わり、少女たちに特有なグループの人間関係を取り上げる。日常の謎の解決と言うよりは、思い出したくない過去の再確認という部分が前面に出ている。青井さんらしい展開を期待した向きにはちょっと期待外れか。

  • +++
    大学図書館に勤める斎藤史は、小学校の同級生の大村生夫に呼び出され、二十年ぶりに再会することになった。担任だった杉本先生が定年を迎えるにあたり、かつてクラスで作成した文集を揃えて贈ろうというのだ。だが、肝心の文集が見当たらない。途方にくれ、かつてのクラスメイトたちに連絡を取り始めるのだが、文集の存在は彼女たちの記憶からも消えていた―。当時の思い出と記憶をたどり、史は消えてしまった文集の謎を追うが…。爽やかな感動を呼ぶ、書き下ろし長篇ミステリー。
    +++

    『陽だまりの迷宮』の続編。前作では主役だった生夫が、今回の主役・斉藤史に文集探しを頼むことによって、小学五年生の時のことを思い出させるきっかけとなる同級生のひとりとして登場する。
    小学校五年生という難しい年頃の女の子たちの屈託や残酷さ、潔癖さなどの繊細な心理と行動が、実態のあるもののように丁寧に描かれている。おそらく小五の女子ってこんな感じだ、と通り過ぎてきた人ならば誰でもがいささかの苦さと切なさと共に思うのではないだろうか。文集をさがす現在の史と、二十年前の史と同級生の女の子たち、そして、一行文集の言葉とが交互に配されているのも巧みである。
    最後に出てきた保育園はもしかするとあの・・・?違う?

  • 2008年10月3日購入。
    2009年1月29日読了。

  • たまたま小学生が主人公の作品を続けて
    読む事になったのですが、こちらは女の子達の
    思春期の難しい感情や、女の子ならではの
    残酷さが描かれていて、分からないなりに新鮮でもありました。

    一見、仲が良さそうに見える女子グループの
    内情や幼いながらも、男の子と比べて精神的成長が
    早い分、したたかな側面を持つ微妙なバランスは、
    今、大人になって読んだからこそ理解出来ます。

    ラストの部分に背筋がヒンヤリするクライマックスがあり、
    正直...怖かった...。最終的にストーリーがピタッと
    着地しても、そのシーンがやけに印象に残ってしまい
    女性の持つ感情の一部の怖さを垣間見たような気分です。

    自分にとってはあまり読まないような作品
    だっただけに逆に印象に残りそうな作品。

  • そうだったそうだった。ささやかだけれど、とっても残酷だった。小学生だから、ちっともささやかじゃなかった。通ってきた道だから、よくわかる。思い出さないようにしっかり閉じてある蓋が、うっかり開いてしまいそうだ。文集探しをきっかけに、徐々に思い出す小学五年生の日々。「爽やかな感動を呼ぶ」はないでしょう。この本の価値はそんなところにはない。

  • 女の子ってこわいな。でもこーいう悪意ってありそう。
    2009.5.12

  • 主人公、大学図書館司書・・・ですが特に物語には関係ないです。
    中学校時代の恩師の文集集めのプロジェクトにかりだされた彼女。
    しかし何故か彼女達の代の文集がみつからない。
    記憶の底に沈んだ事件の封印がほころび始める・・・。
    女子のいや〜な部分が上手い。

    装画 / ムラタ ユキトシ
    装幀 / 芦澤泰偉事務所

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著者プロフィール

小説家

「2013年 『丘の上の赤い屋根』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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