火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 280
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433723

作品紹介・あらすじ

火星治安管理局の水島は、バディの神月璃奈とともに、凶悪犯ジョエル・タニを列車で護送中、奇妙な現象に巻き込まれ、意識を失った。その間にジョエルは逃亡、璃奈は射殺されていた。捜査当局にバディ殺害の疑いをかけられた水島は、個人捜査を開始するが、その矢先、アデリーンという名の少女と出会う。未来に生きる人間の愛と苦悩と切なさを描き切った、サスペンスフルな傑作長篇。第四回小松左京賞受賞作、大幅改稿して、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • どこかのレビューに「女性版AKIRA」とあったが、確かに似ている部分もある。入植が進んだ火星を舞台に、「能力」を人為的に付加され開発された女の子と、相棒を殺された警察官が協力して巨大な陰謀に挑む・・・みたいな。

  • 単行本とはかなり違った(基本的には大差ないが)エンディングで、同じ本を二度楽しめたという気分。
    単行本に比べてペシミスティックになったしこちらの方が作者の思いに近いのであろうと思う。しかし、書き込みのくどさが目立つ。言わずもがなを文字にされるのもある意味苦痛。詳細に書き込まずとも読者はその展開を暗示から読みとれるものである。初期の甘酸っぱい若々しさにも捨てがたいものがある。

  • インパクトは薄かった、かな。SF版レオンをやりたかったのかしらん…?

  • デビュー作で良くこんな面白くて深い内容書けるな!

  • 相棒殺しの疑惑をかけられた火星の刑事烈と遺伝子操作によって生まれた不思議な力を持つアデリーン。火星を舞台にしたSF。
    烈とアデリーンの接近が早すぎてちょっとおいていかれたが、スピード感のあるストーリーに、巨大な陰謀、相棒の恋人との交流→男の友情?など、展開が熱い。シャーミアンはいい子すぎる。

  • 一気読み。粗さはあるだろうけど、短編と合わせ設定ができている。

  • 火星を舞台にしたハードボイルド小説でありSF小説です。

    全体的にかっちりとまとまっています。主要人物はそれぞれの理由や大儀を含めて過不足なく描かれています。そのためページは多いですが、退屈せず一気に読ませるエンターテイメント性もあります。

    ハードボイルドが強すぎて火星とSFは喰われた感があるせいか、可も不可もない面白さでした。

    https://www.kt-web.org/book-report-ueda-sayuri-kasei-dark-ballade/

  • 違う未来がここにある。

  •  主人公がやけに若いと思ったら単行本版ではもう少し若いのね。
     そして、ヒロインが頼らず自立している感は最初の著作からだったのか、あるいは文庫化のためにリライトされて強調されているのか気になる。

     世界構成が冷徹で、うん。SFなのに夢物語の入る余地が無い。
     単行本版も読みたくなる。

  • 信念と現実、科学の進歩と倫理、その間から、何を選び、何を捨てて進んでいくのか。うーん、非常にSFっぽくていい。物語の安定感、テンポの良さも申し分なし。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。同作は「SFが読みたい! 2011年版」国内篇第1位に選ばれ、『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』の各表題作、『華竜の宮』の姉妹編『深紅の碑文』と合わせて《Ocean Chronicleシリーズ》と呼ばれ、読者からの熱い支持を集めている。近著に『妖怪探偵・百目』シリーズ、『薫香のカナピウム』など。

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