彼女の命日 (ハルキ文庫 に 2-9)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 230
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433754

感想・レビュー・書評

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  • 読もうと思って以前に購入していたものを正月休みに一日で読了。

    感動物語を期待してましたが、残念ながらそういうありきたりなストーリーではなかったです。
    こういう切り口も当然あってしかるべきですが、あまり心には響かなかったです。
    女性向けですかね。

  • ふーん、って感じ

  • 話しをこねすぎ、どんどんつまらなくなった。

  • やりきれない気持ちになりました。

  • 通り魔に殺害された葉子は、命日ごとに
    他人のカラダを借りて、帰ってくる。

  • 設定が面白くて、読みやすかった。犯人がわからないままだったけれど、それもありかなと思わせる作品。妹は最後まで好きになれなかった…。

  • 通り魔に殺された女性・葉子が一年に一日、自分の命日の日に別の女性の身体を借りてこの世に戻って来る。自分の家族との葛藤とか恋人への思いなどが伝わって来る。身体を取られた女性たちの人生も描かれている。
    重いテーマかと思いきやストレートな読みやすい文章で、読後感は悪くなかった。しっかりものの長女の葉子と自立出来ない妹の夏美の関係を軸に物語が進む。

  • ファンタジーめいた物語。死者の魂が他人に乗り移って戻ってくる……といえばホラーっぽいのですが。これはなかなか穏やかな物語。
    ただ、穏やかなばっかりではすまないんだなこれが。現実の痛み、というものが描かれている気がする。下手に死後戻ってくるよりはあっさり成仏した方が幸せじゃないか? などと思ったりもするけれど。知ることで良い面もあったのかな。
    このラストは……個人的に凄く好きですね。ここで終わらせるか!

  • 初めて読んだ作家さんです。実はサイコホラーの名手だそうな。知らないで読んでしまいました。ホラーは苦手なんですよ。幸いこの作品はホラーではありませんでしたが、ちょっとぞくっとするようなところがありました。死んだ人が生きている人に憑依するという設定はよくあると思うけど、死んだ本人、その家族、憑依された人、それぞれの人生を巧みに描いていて、ひきこまれました。自分が主人公になった気持ちで、後半はかなり怖かった!

  • 「あなたの大切な一日、私に下さいませんか」―三十五歳の会社員・楠木葉子は、父亡き後、母と妹を養ってきたしっかり者。結婚を考える恋人もいる。そんなある日、葉子は、帰宅途中、胸を刃物で刺されて死亡した。が、一年後、山の手線で別の女性の身体を借りて、この世に戻ってきた。葉子は恋人のことを気にかけながらも、母と妹が住む自宅へと向うが、そこで待っていたものとは…。現代に生きる女性の揺れ動く心情を繊細に描く、切なく優しくサスペンスフルな傑作長篇。

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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