- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758434232
感想・レビュー・書評
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主人公カップルがバカすぎて笑える
でも自分の身に降りかかったら怖い -
これは怖い。
現代のホラーとも言うべき、個人情報の漏洩がどんなに危険なことなのかを、改めて知らされる1冊。
デジタル社会における個人情報の漏洩が、バーチャルな生活の中に否応なく入ってくる。
ずっと社会問題になっているのに、いまだに絶えないWinnyからの情報漏えい。
誰もが自分だけは大丈夫なんて思っているが、落とし穴はどこにでも潜んでいる。
そんな罠に、プライベートな写真や私信であるmail、そして社外秘の情報がまとめて流れてしまうとどんなことになるのか?
そして漏洩を面白がって騒ぎ立てる、悪意がないと自分たちでは言っているネット住人の祭り騒ぎ。
そんな中に巻き込まれてしまったら、どうやって自分を回復すればいいのだろうか?
曲がりなりにもIT関連の仕事を長年やってきてはいるが、やっぱり自分も、自分だけは大丈夫と思っているこの現実にゾッとした。 -
会社員の入江孝は、恋人の浅川さくらに自分の思うままのポーズを要求して写真を撮ったり、時には自分たちの営みをそのまま動画で録ったりしては自分のパソコンに保存していた。そして入江はさらに、そのセキュリティの危険さから今どき誰も使わないようなソフト・ウィニーで卑猥なファイルをダウンロードした結果、自分のパソコンをウイルスに感染させ、数々のデータを流出させてしまう。ネットを通じてあちこちにバラまかれてしまった自分達の痴態が、2人の人生を大きく狂わせる。
なんだか全体的にチープな感じで、怖いとか可哀想とか反面教師にしようとか、そういう感想が出てこない。確かに登場人物達は大変な目にあっているのだけれど、なんか軽い。入江に同情の余地は無いうえ、社会的に抹殺されてからの思考回路の狂いっぷりが気持ち悪すぎる・・・。浅川の方は被害者といえば被害者だが、それをとりまく家族や会社の人間にあまり恵まれていないなぁと思ったくらい。ネットへのプライバシー流出・・・もっと心理的に怖い、追いつめられる感じを期待(というのも変だけど)していたんだけどなぁ。 -
彼女のヌード写真や動画を撮り、パソコンに保存していた男。PCがウイルスに感染し、ネット上に大流出。それだけではなく、企業秘密や家族に対する悪口なんかを綴ったメールなんかも流出し、ネットで大きな祭りになる。
瞬く間に家族や友人、会社関係の人も知る事になり、二人は別々の場所で、死を決意する..
あまりにもありえる話で、実際こんなことになったらもう死ぬしかないわなぁと、事の成り行きをハラハラしながら読んだ。
ラストは一応ハッピーエンドで、ホッとした。
こわいこわいウイルス怖いPC怖い携帯怖い。 -
デジタル社会は恐ろしい
2009.8.2 -
こんな写真が世間に流れたらいやだなぁ。。。男女の違いってあるけど、本当に男性は本能で生きる人が多いよね。って思ってしまう作品。読みやすくて、ありえそうな状況で、ハラハラするけど、最後は救われる気分になりました。