- Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758434348
感想・レビュー・書評
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中途半端で終わった感がある。
この本に出てくる女の人全てが愛によって狂っているのか、主人公がそのように感じていたのか。
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後味は良くないが、意外と楽しめた。
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フリーライターの泰史が馴染みの料理屋で出会った薄い弓恵の記憶の欠如とその本性と過去。愛を免罪符にした弓恵や家族の繋がりに執着する異母妹、距離を詰められると激しく拒絶する泰史と、覗き込めば誰もがおかしいような揺らぐ普通に引き込まれた。冒頭の子供の死と夫や義母の冷たさは同情を誘うけれど違うのかなあ。
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最後にチャイムを鳴らしたのは誰だったんだろう。
なんだか真綿で首を絞められるような、じわじわ追いつめられていくような。
それがサスペンスなんだろうけど、私はあまり好きではない。
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本郷に住むフリーライターの野本泰史は、通いなれたなじみの店「琥珀亭」で水内弓恵と出会う。見るからにおとなしげで目立ったところがなく、存在感が希薄な女。泰史は、そんなはかなげな弓恵に少しづつ惹かれていく。だが、弓恵には少なくとも四年以上の記憶の欠如があった。彼女の過去にいったい何があったのか? 「汝の名」「女神」の著者が描く、極上の長篇サスペンス、待望の初文庫化! -
気味が悪い。
愛し方は人それぞれ。でも、相手の幸せを思うのが愛の基本なのでは。 -
「愛している」。
とても素晴らしいはずの言葉も、使いようによっては怖ろしい言葉にもなってしまう。
すべての免罪符に「愛している」を持ってこられたのでは、まともに相手をしていては対抗することなど出来ない。
話にならない!!というのは、こういう人間に対して使うものなんだろう・・・と思った。
中盤までは読み応えがあったのに、どんどん迷路にはまり込んでいくような感覚に陥った。
それこそが明野さんの狙いだったのかもしれないけれど。
どうやら私はこの手の物語が苦手らしい。
どこにも救いのない話・・・読み終わった後の陰鬱とした思いはどうしたらいいのだろう。 -
主人公の気持ち、共感するトコロが多かったですが、周囲も止めろという人に一時的とはいえ、惹かれたのはわからん。
あと妹の失踪?の原因というか理由はちょっと苦しいのでは? -
フリーライターの野本泰史は、14年間毎日のように通っている洋食屋のオーナー夫婦に、新しく雇ったという店員・水内弓恵を紹介される。おとなしそうな人柄に好感をもちつつも、なぜ突然人を雇うことにしたのか、そして紹介したわりには親しい関係になるなという夫婦の忠告に疑問を覚える。そして店を訪れたある女性の正体から推理し、弓恵が過去に大変な犯罪をおかしているということに気づいてしまう。
次第にあらわになってくる弓恵のストーカーぶりはもちろんのこと、この作品にはかなり強烈な女性達が何人も登場する。異母兄妹の萌子の兄への執着心は特に強烈。確かにこれは異常で、主人公が逃げたくなるのも無理はない。どうしてそこまで家族に執着するのかはいまいちわからなかったが、弓恵vs萌子の戦いは女性の怖ろしさがものすごく表れていた。でも長すぎて正直途中で飽きてしまった。