柳橋物語 (時代小説文庫)

著者 : 山本周五郎
  • 角川春樹事務所 (2009年12月1日発売)
4.08
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  • 本棚登録 :55
  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758434515

作品紹介・あらすじ

「待っているわ…」明日上方へ旅立つ男からの告白に幼い感傷で応えてしまったおせんが、その一途さゆえに歩むこととなった苛酷な生涯を描いた恋愛小説の傑作「柳橋物語」、万年補欠とも称すべき武家の四男としての人生を堂々とまい進する青年とその家族の物語「ひやめし物語」、あまりの世間しらずに幽霊たちもたじたじ…講談調の滑稽譚「風流化物屋敷」。人間の諸相を巧みに、鮮烈に描き出した三篇を収録。

柳橋物語 (時代小説文庫)の感想・レビュー・書評

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  • コミュニティの中での、ウワサと思い込みで、大きく人生を左右されてしまう。 情報ツールが発達していなかった、江戸の下町の話だが、情報ツールが発達している、今でも、ウワサと思い込みに悩まされているのは変わらない。 と思わさる。

  • 柳橋物語を読むうちに、主人公の運命が薄々分かってきて苦しくなりました。早く結末が読みたくて仕方がなくなります。幸太の男気に胸がとても締めつけられ、その時の切羽詰まった状況が押し寄せてきました。地震や火事が起きても少しずつ生きていこうとする江戸の人々が印象に残りました。

  • 泣きたいとき

  • 山本周五郎さんの本、衝動買いしました

    主人公・おせんが、勢いでしてしまった夫婦約束・・・
    この後から、数々の災難、苦難がおせんにふりかかるが
    周りの助けも受けながら懸命に生きていく様を描いた話でした

    おせんは幼くして父母を失い、祖父と慎ましく暮らしていたけれど
    年頃になり、幼なじみの庄吉から
    「上方へ稼ぎに行くが戻るまで待っていて欲しい」言われ、
    待っていることを約束してしまいます

    そして待っている間に起きた火事から逃げる際に
    拾った赤ちゃんを我が子のように育てることになって
    それを上方から戻った庄吉は知ることになる・・・
    そしてそれは彼女の不義理ととらえられ・・・

    運命のいたずらと言うには少し違和感を感じるけど
    それでも負けずに生きていくおせんの強さには感心だし、
    そのおせんを何かと助けてくれる人の存在は
    読んでいる側もありがたく思えたし
    そんな人の存在があるのだからおせんは
    決して不幸なんかではなかったと思いました

    最後におせんは亡き幸太と、捨て子だった幸太郎で
    心でつながった家族を形成しようとしている様子には
    とても潔さ、爽やかさを感じました

  • 『柳橋物語』、おもしろかった。江戸っ子、ってカッコいい。落語の『文七元結』を思い出した。

  • 上方へ旅立つ幼なじみに「待っててくれ」といわれたばかりに、一途に彼を待ち続け、過酷な運命をたどることになってしまうおせん。「柳橋物語」
    武家の四男として生まれながら物怖じせずに暮らす青年。「ひやめし物語」。短編「風流化物屋敷」も収録。

    一時の感傷で待つと言ってしまったばかりに、かたくなにその約束を守ろうとするおせんを、馬鹿というのか、そういうものと諦めるのか。ただどんどん強くなっていく女性の生き様はすごいと思う。

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