- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758434621
作品紹介・あらすじ
個という存在の確かさや愛おしさを、おおらかな息づかいでうたいつづけた草野心平。本書では、蛙の詩人としても知られる著者の代表作「ごびらっふの独白」をはじめ、"易しくて、優しい"言葉で綴られた一〇六篇を精選。文庫オリジナル版。
感想・レビュー・書評
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あまり読まない詩を読んでみました。
「お探し物は図書館まで」で紹介されていて気になって購入。やっぱりまだ読み慣れないけど、とにかく精神的にクる。読者に委ねられる解釈が小説以上に多く、また歳を取ったら読みたい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
豊かにかおる泥のにおい。
震災後ふと懐かしくなり手に取った草野心平の詩からは、福島・いわきの懐かしい風土がほのぼのと寄り添ってきてくれた。
寂しさと孤独。ひとりだが、ひとりではない。
無数の蛙の鳴き声が耳の奥にこだまする深夜、読了。 -
力強くて躍動感があって良い。旧かなづかいで読むとまた違った感じがした。
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音がいい。リズムがいい。春にふさわしい1冊。
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草野心平 (ハルキ文庫)の詩集作品です。
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草野心平を知ったから詩がだいすきになった。
「冬眠」は問題作として話題になったが、あれを読んだことで言葉の面白さ、表現の自由に気づけた。
詩は声にだして読むのがすきだか、草野心平のは楽しく大きな声でうたいたい。 -
蛙の詩がよい
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昔住んでいた家の前には、林が広がり、季節ごと生き物たちのオーケストラでにぎわっていた。
それから、長い月日が流れ、ここ最近はカエルや蜩の鳴き声ですら久しく聞いていない。
草野さんの詩を詠むと、あの、生き物たちが奏でる生命のリズムが無性に恋しくなる。
「ごびらっふの独白」大好きです。 -
「蛙の詩人」として知られていますが、それだけではないことを気付かせてくれる1冊。
死や孤独、様々な悲哀を表現している作品が多いのですが、決して暗くない、むしろ明るくてユーモラスでもある詩を書かれた方なんだなぁと思いました。
言葉の選び方も素晴らしくて、声に出して読みたい詩が多いです。 -
季節の足音が聞こえてくる。
オノマトペが気持いいので、音読したい。