ラ・パティスリー (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 555
レビュー : 97
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758434737

感想・レビュー・書評

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  • 色気や華やかさはないけど、代わりにリアルな苦さがある物語。
    主人公も周りの人間も、容姿や服装や細かな表情の描写がほとんどないので人物像をイメージしづらいのだけど、落ち着いて読めるというか、派手な驚きがないぶん、じっくり筋を追える感じ。
    で最終章になると、人物それぞれに淡い信頼感を持ってる自分に気付いてほんわかする。
    人間は硬派でも、次々に出てくるお菓子の描写はそれは華やかだし、それがなんともいいバランスです。
    人間の心理とお菓子の世界がほどよく絡み合っていて。
    今、願いは叶わない。展望は遠いし、確実じゃない。
    けど、光は灯ってる。「せめて」という望みで、希望は繋がってる。
    そういう、奥ゆかしい苦みのあるラストがとても好みでした。

  • 森沢さんの一生懸命な所と市川さんの菓子作り以外不安定な所が良かった。最後のシーンも切なかった。続編あったらいいのにな・・・と思う。やっぱりお菓子が食べたくなる!

  • ロワゾ・ドールという名の店で新米パディシエとして働いている森沢は、ある日だれもいないはずの厨房で見知らぬ男性が飴細工を作っているのを見つけ尋ねた。彼はこの店のシェフだと名乗った。しかし、この店のオーナーシェフにも確認したところ彼はこの店の従業員ではないことが判明した。彼は一体何者なのか?昔食べた思い出のスイーツ、その記憶があることが幸せなことなのだと物語の中で語られていて確かにそうだなと幸せな気持ちになれた。

  • 甘いものを食べる時、食べはじめはとても楽しくて幸せで、残り2.3口になると、ああ食べ終わってしまうと切なくなり、食べ終わると幸せと切なさが残ります。

    まさにそんなお話でした。

  • 注文した!楽しみ!

  • ■甘く切ないパティシエ小説

    森沢夏織は、神戸にあるフランス菓子店〈ロワゾ・ドール〉の新米洋菓子職人。ある日の早朝、誰もいないはずの厨房で、飴細工作りに熱中している、背の高い見知らぬ男性を見つけた。男は市川恭也と名乗り、この店のシェフだと言い張ったが、記憶を失くしていた。夏織は店で働くことになった恭也に次第に魅かれていくが・・・・・・。洋菓子店の裏舞台とそこに集う、恋人、夫婦、親子の切なくも愛しい人間模様を描く、パティシエ小説。大幅改稿して、待望の文庫化。

  • 美味しいケーキを食べながら読みたい。

    これを書いてる人は、きっと食べることが好きなんだろうな。

  • 突然現われたシェフだと名乗る男の正体が分からないまま終わるのかと思ってたら、それなりに解明されて安心した(?)

    ケーキ、とても美味しそうです。

  • 開店準備をするため、普段通りにお店に出勤すると、そこには見知らぬ男がいた。記憶喪失らしく、本人は違うお店の名前を口にする。果たして男の正体は・・・?
    SF作品を書くという印象が強い著者だが、記憶喪失という設定を盛り込んであるところは特徴が出ているなあと思った(他の作品読んだことないんですけどね)。スイーツに関する知識を得られるという意味では勉強になったが、ストーリー自体には惹かれなかった。

  • お菓子好きだし装丁カワイイしで買った本。

    表紙がポップだから中身も同様かと思いきや、新人パティシエールの奮闘+記憶喪失の男性をめぐるお話。
    現実はスイーツのように甘くないけれど、踏ん張っていこうという感じ。

    読んだ後はケーキが食べたくなった。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。同作は「SFが読みたい! 2011年版」国内篇第1位に選ばれ、『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』の各表題作、『華竜の宮』の姉妹編『深紅の碑文』と合わせて《Ocean Chronicleシリーズ》と呼ばれ、読者からの熱い支持を集めている。近著に『妖怪探偵・百目』シリーズ、『薫香のカナピウム』など。

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