夏越しの夜―蕎麦売り平次郎人情帖 (ハルキ文庫 ち 1-9 時代小説文庫 蕎麦売り平次郎人情帖)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758434935

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  • 南町奉行所定町廻り同心だった菊薗平次郎は、とある事件をきっかけに、末娘に婿を取り、自身は隠居し、蕎麦売りの屋台店を始めた。
    出汁に拘り、少々値は張るが、界隈では、評判となっている。

    その平七郎が、
    元手先の天麩羅屋の鶴七。
    地廻り酒の行商をしている蔦吉。
    胃に完治する見込みは薄い病を持ちながらも、人の役に立ちたいと言う、浪人の長谷川。
    色んな人たちの協力を得て、江戸市井の人々の苦悩や悲しみを救って行く。

    物貰いではあるが、字が読め、平七郎の蕎麦の出汁に使っている味醂を当てた、丑は何者か。
    次回作楽しみである。

  • 「恨みを、恨みで片づけてはなりません。またその後が、続くことになります」

  • 人情者の過去には辛すぎる出来事が。

  • 母の本。
    久しぶりの時代物。
    楽しく読めた。このシリーズが他にもあるそうなので読んでみたいと思った。

  • 気楽に読めて通勤のお供に最適。

    図書館の新着棚にあったので借りてみた。

  • 年齢のせいか、人情モノに弱くなってきたのか。

    美味しいお蕎麦を食べたくなります(笑)

  • 地名がいっぱい出る作品は苦手だ。
    全然描写できない。
    馴染みのない言葉も苦手。
    でもなかなか人情物で面白かった。

  • L 蕎麦売り平次郎人情帖1

    北川さんの慶次郎みたいな?元同心の平次郎は妻子を逆恨みで殺され、それを機に同心を辞め蕎麦売りになった。
    なかなか面白い。

    覗き見夜鷹…同じ長屋住まいのおてつの家に何者かが押し入ろうとした。おてつは夜鷹で銭を貯め一人息子をその手にもどさんと周囲に煙たがれるほどの稼ぎに余念がなかった。
    芋飯の匂い…同じ長屋に住む長谷川の気がかり。死ぬかと思ったら死ななくて拍子抜け。
    夏越しの夜…蕎麦振り売りの熊十の倅乙吉か地廻りの親分の妾と駆け落ちした話。

  • 新シリーズ第一弾
    全容は明らかでないが、何らかの秘密を過去に持つ人々をメインにした全三篇の物語
    元南町定町廻り同心菊園平次郎が隠居し蕎麦売りをはじめ、周りの人々が巻き込まれる事件を解決していく
    殺された娘の許嫁の同心、妻を捨てた病におかされた凄腕のろうにん、昔からの付き合いの下引き、夜鷹、金貸しと登場人物も多種多様
    出戻りの蕎麦打ちの娘、繍との関係が?

  • 70 3/3-3/4

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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