今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
4.27
  • (666)
  • (745)
  • (201)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 3605
レビュー : 474
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435024

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • きました、澪つくし4作目。

    【ははきぎ飯】
    美緒の大奥奉公に備え、澪が包丁捌きの先生役に。
    小松原が落としたほうき草の実、腎臓にいいとされるその実で何とか美味しい料理が作れないかと思案する澪・・・

    ほうき草の実、別名ははきぎ。源氏物語でも聞いたことのある名前ですがとんぶりだったのね。。。
    小松原のお母様が登場し、明らかにされる小松原の素性・・・身分違いはどうしようもなく、ただひたすらにせつない。。。

    【里の白雪】
    文句たれの戯作者清右衛門が泥鰌似の坂村堂さんと組んで本を出すことになる。が、なんと清右衛門が題材に選んだのはあさひ太夫だった。。。親友が好奇の目に晒されるのを防ぐため、澪は清右衛門に蕪料理で勝負を挑む。。。

    【ひょっとこ温寿司】
    おしどり夫婦で知られるおりょうと伊佐三に亀裂が。
    太一をめぐり、教育方針で揉める夫妻。そこにお牧という若い女が登場し、おりょうへ堂々挑戦状を叩きつける・・・!

    【寒鰆の昆布締め】
    何かとつる家に嫌がらせを仕掛けてくる登龍楼との料理対決。
    食材はよりにもよって澪が苦手とする寒鰆・・・勝ちたい一心で根つめる澪にりうが言った一言にはっとする。

    料理人として順調に成長しつつも、恋愛方面はとんと鈍かった澪が
    小松原への気持ちをはっきりと自覚する巻。

    気づいたときにはもう、あきらめなきゃいけない恋って悲しい。。。

  • ・・・どんな時にも乱れない包丁捌きと味付けで、美味しい料理を提供し続ける。
    天賦の才はなくとも、そうした努力を続ける料理人こそが、真の料理人。(本文引用)
    大切な人においしいものを食べさせたい。
    心にも身体にも良いものを・・・という願いは、料理人である澪の根幹ともいうべき思いだ。
    けれど澪だってひとりの人間であり女である。
    心が乱れることもあれば、切ない想いに悩むこともある。
    そんなときでも、澪は与えられた場所で真摯に料理と向き合おうとする。

    次々と新しい工夫を素材にほどこし、少しでも新しい味を、喜んでもらえるものをと考え続ける澪。
    料理を通して自分が出来ることを精いっぱいやりきるのだという強い思い。
    澪にとって、生きていくことは料理とは切り離せないことなのだろう。
    あさひ太夫のこと。
    小松原への想い。
    因縁浅からぬ登龍楼との料理対決。
    澪には心休まるときがなかなか訪れない。
    それでも、どんなときでも諦めずに前に進もうとする澪は、輝いてみえる。
    がんばれ!!と声をかけたくなるような、そんな物語だ。

  • 止まらない。明日も仕事があるのに...。止められない。



    澪の切ない想いだとか、某先生の粋な計らいだとか、もうツボは一杯あるけれど、おりょうさんの話が本当にもう、涙が出てきて仕方ないのです。


    このために秘蔵だった素晴らしく美味しいお酒を片手に、幸せな時間を過ごしましたが、安酒を燗して呑みながら読むのも絶対に素敵な時を過ごせるだろなー。
    そして、あてに、澪が作った料理を口にしたい...本当にそう思います。
    鰆はむずかしいけれど...出てきた料理を作って2周目かしら。

  • あぁもう本当にお腹が減る。
    鰆の昆布締め、最高に美味しそう。
    最後のページに載っている、つる家メニュー何個か作ってみました。
    みをつくし料理本も出ているみたいなので是非とも手に入れたい!

    小松原さまは格好いいなぁ。
    源斉先生と小松原さまで好みが別れそうだけれども
    私は断然、小松原さま。

    どうにか澪と上手くいってくれないかなぁ!

  • (2014年8月22日 再読)

    みんないろいろあったよね、と懐かしく感慨深い。

  • 四季をめで旬の食物を味わい、語呂合わせをして縁起をかつぐ。昔の人は食べることを心底楽しみながら、厳しい暑さ寒さを乗り越えていたんだなぁ。
    現代といえば、夏はエアコンで冷えきった室内で食べるコンビニのおでんが人気だったり、冬は汗ばむぐらいに暖房が効いた中でアイスクリームを食べる始末(これが実際おいしいんだけど…)。
    もしも澪が今の世の食生活を覗いたら、きっと眉を下げるだろうなぁ。

  • このシリーズは見逃せない!

  • 2018/8/10~8/12

    月に三度の『三方よしの日』、つる屋では澪と助っ人の又次が作る料理が評判を呼び、繁盛していた。そんなある日、伊勢屋の美緒に大奥奉公の話が持ち上がり、澪は包丁使いの指南役を任されて―。戯作者清右衛門が吉原のあさひ太夫を題材に戯作を書くことになった。少しずつ明らかになってゆくあさひ太夫こと野江の過去とは―。おりょうの旦那伊佐三に浮気の疑惑が!?つる屋の面々を巻き込んだ事の真相とは―。登龍楼との料理の競い合いを行うこととなったつる屋。澪が生み出す渾身の料理は―。全四話を収録した大好評シリーズ第四弾!!

  • 澪ちゃんの小松原さまへの恋が…愛が…止まらない…
    しかし、彼女は料理人としての愛を選ぶのだ…
    せ、切ない・・・

  • シリーズ四作目。「花嫁御寮」に「友待つ雪」と、徐々に登場人物たちの出自や過去が明らかになり、物語に深みが生まれてくる。普段は憎まれ口ばかりの清右衛門もここぞとばかりに良い仕事をしてくれるし、太一ちゃんの健気さが沁み入る「寒紅」は夫婦のすれ違いが何とも切ない。四編中三編は現実のほろ苦さを残すエンディング。登龍楼との対決に挑む表題作を通して、またひとつ澪は頼もしく成長した。小松原の出自を知ってしまったが故の切ない恋心の行方も気になる。〆た魚は自分の好物なので、是非白米と共に寒鰆の昆布締めを頂きたいものだ。

全474件中 1 - 10件を表示

高田郁の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
夏川 草介
有効な右矢印 無効な右矢印

今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)に関連するまとめ

今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする