今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)

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  • 角川春樹事務所
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レビュー : 505
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435024

感想・レビュー・書評

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  • きました、澪つくし4作目。

    【ははきぎ飯】
    美緒の大奥奉公に備え、澪が包丁捌きの先生役に。
    小松原が落としたほうき草の実、腎臓にいいとされるその実で何とか美味しい料理が作れないかと思案する澪・・・

    ほうき草の実、別名ははきぎ。源氏物語でも聞いたことのある名前ですがとんぶりだったのね。。。
    小松原のお母様が登場し、明らかにされる小松原の素性・・・身分違いはどうしようもなく、ただひたすらにせつない。。。

    【里の白雪】
    文句たれの戯作者清右衛門が泥鰌似の坂村堂さんと組んで本を出すことになる。が、なんと清右衛門が題材に選んだのはあさひ太夫だった。。。親友が好奇の目に晒されるのを防ぐため、澪は清右衛門に蕪料理で勝負を挑む。。。

    【ひょっとこ温寿司】
    おしどり夫婦で知られるおりょうと伊佐三に亀裂が。
    太一をめぐり、教育方針で揉める夫妻。そこにお牧という若い女が登場し、おりょうへ堂々挑戦状を叩きつける・・・!

    【寒鰆の昆布締め】
    何かとつる家に嫌がらせを仕掛けてくる登龍楼との料理対決。
    食材はよりにもよって澪が苦手とする寒鰆・・・勝ちたい一心で根つめる澪にりうが言った一言にはっとする。

    料理人として順調に成長しつつも、恋愛方面はとんと鈍かった澪が
    小松原への気持ちをはっきりと自覚する巻。

    気づいたときにはもう、あきらめなきゃいけない恋って悲しい。。。

  • 小松原さまの正体が分かる巻。
    澪との身分違いの恋が報われる道筋も見えず、澪の小松原さまへの思いは募るばかり。
    ふらりとやって来て澪をさりげなく慰めてくれたり、厳しいアドバイスをくれる小松原さまの頼もしさには惚れ惚れします。
    小松原さまとの二人きりの貴重な時間が宝石のように煌めいて、胸がきゅんと苦しくなります。

    美緒さんも変わらずに可愛らしく、一途な人で、どちらも報われてほしいと思う。

    また、野江ちゃんのお話にも一筋の希望が見えた。
    少しずつであるが、真実が分かり、澪の商いにも、目的ができてきた。

    商いとなると、お金儲け、江戸一の料理亭を目指す、というところに行きそうだが、この点に関しても澪のスタンスは美味しい料理を作り、お客様に喜んで貰う、というところに一貫している。

    早く続きが読みたい。

  • ・・・どんな時にも乱れない包丁捌きと味付けで、美味しい料理を提供し続ける。
    天賦の才はなくとも、そうした努力を続ける料理人こそが、真の料理人。(本文引用)
    大切な人においしいものを食べさせたい。
    心にも身体にも良いものを・・・という願いは、料理人である澪の根幹ともいうべき思いだ。
    けれど澪だってひとりの人間であり女である。
    心が乱れることもあれば、切ない想いに悩むこともある。
    そんなときでも、澪は与えられた場所で真摯に料理と向き合おうとする。

    次々と新しい工夫を素材にほどこし、少しでも新しい味を、喜んでもらえるものをと考え続ける澪。
    料理を通して自分が出来ることを精いっぱいやりきるのだという強い思い。
    澪にとって、生きていくことは料理とは切り離せないことなのだろう。
    あさひ太夫のこと。
    小松原への想い。
    因縁浅からぬ登龍楼との料理対決。
    澪には心休まるときがなかなか訪れない。
    それでも、どんなときでも諦めずに前に進もうとする澪は、輝いてみえる。
    がんばれ!!と声をかけたくなるような、そんな物語だ。

  • シリーズの中盤に入って、少しずつ展開が大きくなってきました。
    いろんな意味でドキドキしてます。

  • 止まらない。明日も仕事があるのに...。止められない。



    澪の切ない想いだとか、某先生の粋な計らいだとか、もうツボは一杯あるけれど、おりょうさんの話が本当にもう、涙が出てきて仕方ないのです。


    このために秘蔵だった素晴らしく美味しいお酒を片手に、幸せな時間を過ごしましたが、安酒を燗して呑みながら読むのも絶対に素敵な時を過ごせるだろなー。
    そして、あてに、澪が作った料理を口にしたい...本当にそう思います。
    鰆はむずかしいけれど...出てきた料理を作って2周目かしら。

  • あぁもう本当にお腹が減る。
    鰆の昆布締め、最高に美味しそう。
    最後のページに載っている、つる家メニュー何個か作ってみました。
    みをつくし料理本も出ているみたいなので是非とも手に入れたい!

    小松原さまは格好いいなぁ。
    源斉先生と小松原さまで好みが別れそうだけれども
    私は断然、小松原さま。

    どうにか澪と上手くいってくれないかなぁ!

  • (2014年8月22日 再読)

    みんないろいろあったよね、と懐かしく感慨深い。

  • 四季をめで旬の食物を味わい、語呂合わせをして縁起をかつぐ。昔の人は食べることを心底楽しみながら、厳しい暑さ寒さを乗り越えていたんだなぁ。
    現代といえば、夏はエアコンで冷えきった室内で食べるコンビニのおでんが人気だったり、冬は汗ばむぐらいに暖房が効いた中でアイスクリームを食べる始末(これが実際おいしいんだけど…)。
    もしも澪が今の世の食生活を覗いたら、きっと眉を下げるだろうなぁ。

  • このシリーズは見逃せない!

  • 作目。伊佐三さんの話良かったです(涙)。澪さんと小松原さまなかなか進展しないのですがいい感じのような・・・ハッピーエンドが見たい!!まだまだ先かな!?期待してます。

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