五瓣(ごべん)の椿 (時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 32
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435130

感想・レビュー・書評

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  • 親子の愛憎劇というと、とかく父親が悪者になるイメージがあるが、こちらは母親。そもそも山本作品で「性」の問題をテーマにした作品も珍しい(と感じるのは自分だけ?)。復讐の背景にある様々な人間模様。加害者を許せないのは当然。しかし主人公のすごいところは、被害者は助けてもまた被害者になるという被害者たる人間性を見抜いている点(たとえば、借金棒引きで救済してもそれに味をしめてまた借金する人とか)。18歳にして悟りの境地か?と思わせときながら、自分の思いだけは果たしていく姿が生娘らしく且つ物悲しい。

  • (2015-04-12)

  • 真面目で働き者の父親と道楽好きな母親を持つ一人娘の復讐劇。父親の最期も見届けずに男と遊び歩いている母親とその周りの男達に復讐していく。

    1/3程読んでパターンが決まってきちゃったな〜と思っていると色々絡みを入れてきたりで楽しめた。

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著者プロフィール

山本 周五郎(やまもと しゅうごろう)
1903年6月22日 - 1967年2月14日
山梨県北都留郡初狩村(現:大月市初狩町下初狩)生まれの小説家。小学校の担任から小説家になるよう励まされ、志望するようになる。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。その後帝国興信所(現:帝国データバンク)文書部を経て、1926年『須磨寺附近』を執筆、これが出世作に。
1943年『日本婦道記』が第17回直木賞に選ばれるが辞退。菊池寛との不和が影響したとも言われ、歴代の直木賞の中で唯一の辞退者となった。ほかにも「読者から寄せられる好評以外に、いかなる文学賞のありえようはずがない」という信念から、多くの文学賞を辞退している。功績を記念し、1988年に優れた物語性を有する小説」を対象とする山本周五郎賞が発足。
主な代表作に、NHK大河ドラマをはじめ映像化・舞台化が絶えない『樅ノ木は残った』、テレビドラマ・舞台化された『さぶ』、黒澤明監督が映画原作に用いた『赤ひげ診療譚』。

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