小夜しぐれ (みをつくし料理帖)

著者 :
  • 角川春樹事務所
4.20
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本棚登録 : 3426
レビュー : 445
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435284

感想・レビュー・書評

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  • 職場の先輩とは本の趣味が似ていて、貸し借りするのが楽しい。みをつくしシリーズは私がお勧めしたのをきっかけに先輩もファンになり、最近では新刊は読み終えた彼女から貸してもらって読んでいる。

    本好きにとって至上の喜びは、好みの合う者同士で好きな箇所を言いあったり、歯がゆい展開に共にじりじりしたりする瞬間にある。この巻にはたくさんそんな喜びをもらった。

    つる屋店主種市の過去と今も残る悔いが哀しい「迷い蟹ー浅蜊の御神酒蒸し」、

    澪が吉原廓で宴席料理を振る舞うことになる「夢宵桜ー菜の花尽くし」、

    伊勢屋の弁天さま 美緒の思いがけない縁談「小夜しぐれー寿ぎ飯」、

    そして澪ではなく、なんと小松原が拵える「嘉祥ーひとくち宝珠」。

    皆の口に出せない想いがせつなくて、それでも互いを思い遣る心があたたかくて……夢中で感想を言いあう秘書2人なのです。

    時代は戦国になるんだけど今放映している「信長のシェフ」という深夜ドラマも、(現代に生きるフレンチシェフが、その記憶を持ったまま戦国時代にタイムスリップというもの)

    手に入る材料や可能な技法が限られた中で作るお料理が楽しくて、毎週見てしまいます。

  • この物語は主人公である料理人・澪の成長の物語である。
    同時に、江戸時代の食生活を描いてもいる。
    けっして今のように贅沢な食生活を庶民は送っていたわけではない。
    どちらかというと日々の暮らしに追われ、それでも季節に木々に幸せを感じたり、ささやかな喜びを生きる楽しみにしていた者が多い。
    彼らにとって、手が届く代金でとびきり美味しい食事ができるつる家は、大切な場所となっていく。
    身分制度が厳しかった江戸時代。
    好きだからといってすぐに結婚できるわけではない。
    商人には商人の、武士には武士の、それぞれの立場で結婚によって得られるメリットは、無視できないものだった。
    未来を左右する重大事項でもあったのだ。

    大店の一人娘である美緒には、伊勢屋ののれんを守っていく義務と責任がある。
    小松原には先祖から引き継いだ家名を守る使命がある。
    好き勝手に縁組の相手を選べるはずもない。
    人には添うてみよ、という言葉がある。
    意に染まぬ相手と結婚しなければならなかった美緒も、相手への想いを押し殺そうとする澪にも幸せになってほしいと思う。

    巻末にある「澪の料理帖」は楽しみのひとつだ。
    次はどんな料理が登場するのか。
    澪の恋はどうなってしまうのか。
    期待と不安を胸に次巻を読み始める。

    • nejidonさん
      はじめまして(^^♪
      「ナゲキバト」にお気に入りをくださり、ありがとうございました!
      あまり小説を読まないので、喜んだり驚いたりしており...
      はじめまして(^^♪
      「ナゲキバト」にお気に入りをくださり、ありがとうございました!
      あまり小説を読まないので、喜んだり驚いたりしております。
      この本も未読ですが、まるで自分が読んだかのように読ませていただきました・笑
      なるほど、巻末に料理帖があるのですね。
      それは楽しみです。
      機会があれば手に取ってみたいです。
      フォローさせていただきます。どうぞよろしく。
      2017/05/18
  • 2018/8/12~8/14

    季節が春から夏へと移ろい始める卯月のある日。日本橋伊勢屋の美緒がつる屋を訪れ、澪の顔を見るなり泣き始めた。美緒の話によると、伊勢屋の主・九兵衛が美緒に婿をとらせるために縁談を進めているというのだ。それは、美緒が恋心を寄せる医師、源斉との縁談ではないらしい。果たして、美緒の縁談の相手とは!?―。表題作の他、つる屋の主・種市と亡き娘おつるの過去が明かされる『迷い蟹』、『夢宵桜』、『嘉祥』の全四話を収録。恋の行方も大きな展開を見せる、書き下ろし大好評シリーズ第五弾!!

  • みをつくし料理帖シリーズ第5弾。

    最後の方に、小松原さんのお話が。。
    お互いこの先どーなるのか・・・
    気になって仕方がないです。

  • みをつくし料理帖第5シリーズ。
    それぞれの恋の行方に変化有。
    澪さんのかなわぬ恋は報われるのかな。
    もう一人の美緒さんの決意も潔し!。
    鰊の昆布巻き、今度のおせちには欠かせないなぁ。

  • (2014年8月23日 再読)

    種市とおつるの過去や、小松原の御膳奉行のお話がある中、美緒ちゃんが嫁に行ってしまいます。
    切ないねぇ。

  • 今回は、種市とおつるの過去のお話がありました。
    恨みは人を救わない。けど、他人のことも、自分のことでも"許す"ということは、ほんとに難しい…。
    美緒の恋もひとつの結末を迎えて、いつもより切ない巻でした。みんなの幸せな姿がもっとみたいなぁ。。

    あと、今回は謎の男、小松原さま視点のお話があってとてもうれしかったです。小松原さまは家でも結構やんちゃなようですね。

  • 好きだなぁ、このシリーズ。
    この時代の食についても興味深いし、江戸と大坂の食の違いもおもしろい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      そのうち読みたいと思っている間にドンドン出て、今では7冊?お盆に一気読みしようかと思案中
      そのうち読みたいと思っている間にドンドン出て、今では7冊?お盆に一気読みしようかと思案中
      2012/04/11
    • doroppo4さん
      ぜひ・・・!読みやすいので、きっと一気にいけちゃいますよ。

      ぜひ・・・!読みやすいので、きっと一気にいけちゃいますよ。

      2012/04/16
  • 種市がどうして愛娘のおつるを失ったか。
    その経緯が明かされる「迷い蟹」が印象に残った。

    夫婦別れした妻のもとに一度は引き取られたおつる。
    約束の一年も経っていないから、あとひと月辛抱したら―、この言葉で娘を自死に追いやってしまった。
    フィクションと分かっていても、この種市の自責の念には悲しまずにいられない。

    伊勢屋の美緒の婚礼。
    それが進んでいくだけかなあ、と思っていたら、芳が佐兵衛を見かける。
    結構波乱万丈な「小夜しぐれ」だった。

    「嘉祥」は、つる家が舞台ではなく、御膳奉行小野寺数馬(小松原)を主役に描かれた異色の篇。
    これはこれで面白かった。

  • 種市さんとおつるさんの父娘エピソードは涙なしでは語れない…
    そして、やっぱり源斉さん澪ちゃんに恋してるって…みんな気が付いてるやんけ…
    だから美緒さん…切なかったな…
    しかし美緒さんを思う爽助さんは萌えた(素直)
    小松原さまもやっぱり澪ちゃんのことを思ってるんじゃないですかー!!!!!!!ヤダー!!!!!!!でもなんか無自覚っぽいな…ああ…

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