小夜しぐれ (みをつくし料理帖)

著者 :
  • 角川春樹事務所
4.20
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本棚登録 : 3676
レビュー : 475
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435284

作品紹介・あらすじ

季節が春から夏へと移ろい始める卯月のある日。日本橋伊勢屋の美緒がつる家を訪れ、澪の顔を見るなり泣き始めた。美緒の話によると、伊勢屋の主・九兵衛が美緒に婿をとらせるために縁談を進めているというのだ。それは、美緒が恋心を寄せる医師、源斉との縁談ではないらしい。果たして、美緒の縁談の相手とは!?-(第三話『小夜しぐれ』)。表題作の他、つる家の主・種市と亡き娘おつるの過去が明かされる『迷い蟹』、『夢宵桜』、『嘉祥』の全四話を収録。恋の行方も大きな展開を見せる、書き下ろし大好評シリーズ第五弾。

感想・レビュー・書評

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  • 職場の先輩とは本の趣味が似ていて、貸し借りするのが楽しい。みをつくしシリーズは私がお勧めしたのをきっかけに先輩もファンになり、最近では新刊は読み終えた彼女から貸してもらって読んでいる。

    本好きにとって至上の喜びは、好みの合う者同士で好きな箇所を言いあったり、歯がゆい展開に共にじりじりしたりする瞬間にある。この巻にはたくさんそんな喜びをもらった。

    つる屋店主種市の過去と今も残る悔いが哀しい「迷い蟹ー浅蜊の御神酒蒸し」、

    澪が吉原廓で宴席料理を振る舞うことになる「夢宵桜ー菜の花尽くし」、

    伊勢屋の弁天さま 美緒の思いがけない縁談「小夜しぐれー寿ぎ飯」、

    そして澪ではなく、なんと小松原が拵える「嘉祥ーひとくち宝珠」。

    皆の口に出せない想いがせつなくて、それでも互いを思い遣る心があたたかくて……夢中で感想を言いあう秘書2人なのです。

    時代は戦国になるんだけど今放映している「信長のシェフ」という深夜ドラマも、(現代に生きるフレンチシェフが、その記憶を持ったまま戦国時代にタイムスリップというもの)

    手に入る材料や可能な技法が限られた中で作るお料理が楽しくて、毎週見てしまいます。

  • この物語は主人公である料理人・澪の成長の物語である。
    同時に、江戸時代の食生活を描いてもいる。
    けっして今のように贅沢な食生活を庶民は送っていたわけではない。
    どちらかというと日々の暮らしに追われ、それでも季節に木々に幸せを感じたり、ささやかな喜びを生きる楽しみにしていた者が多い。
    彼らにとって、手が届く代金でとびきり美味しい食事ができるつる家は、大切な場所となっていく。
    身分制度が厳しかった江戸時代。
    好きだからといってすぐに結婚できるわけではない。
    商人には商人の、武士には武士の、それぞれの立場で結婚によって得られるメリットは、無視できないものだった。
    未来を左右する重大事項でもあったのだ。

    大店の一人娘である美緒には、伊勢屋ののれんを守っていく義務と責任がある。
    小松原には先祖から引き継いだ家名を守る使命がある。
    好き勝手に縁組の相手を選べるはずもない。
    人には添うてみよ、という言葉がある。
    意に染まぬ相手と結婚しなければならなかった美緒も、相手への想いを押し殺そうとする澪にも幸せになってほしいと思う。

    巻末にある「澪の料理帖」は楽しみのひとつだ。
    次はどんな料理が登場するのか。
    澪の恋はどうなってしまうのか。
    期待と不安を胸に次巻を読み始める。

    • nejidonさん
      はじめまして(^^♪
      「ナゲキバト」にお気に入りをくださり、ありがとうございました!
      あまり小説を読まないので、喜んだり驚いたりしており...
      はじめまして(^^♪
      「ナゲキバト」にお気に入りをくださり、ありがとうございました!
      あまり小説を読まないので、喜んだり驚いたりしております。
      この本も未読ですが、まるで自分が読んだかのように読ませていただきました・笑
      なるほど、巻末に料理帖があるのですね。
      それは楽しみです。
      機会があれば手に取ってみたいです。
      フォローさせていただきます。どうぞよろしく。
      2017/05/18
  • 種市の娘おつるの話が悲しくて。
    種市はこの先も後悔しない日はないだろう。

    いろんなものを抱えている人は
    この先の後悔を増やさないために
    一生懸命人に優しくするのかもしれない。

    つるやにはそんな人が集まるのかしら。

    澪の想い人、小松原の本当の姿が書かれていたのはとても
    嬉しかった。
    めっちゃかっこいいやん!!

    美緒は源斉先生が大好きで源斉先生は澪が大好きで
    澪は小松原が大好き、小松原も澪が大好き。
    書くと普通のドラマみたいだけれど
    ここに身分の違いとか、家の事情とか
    いろいろあるんだなぁ。。時代よねぇ。

    この先も楽しみだ。

  • 店主の種市の過去が明かされる話しが、やはり印象に残った。それと美緒の結婚。好きな人と添い遂げて欲しかったのだが、女権の弱い江戸時代では店の存続、家が大切。やはり、こうなるのかと思った。作者が、その気持ちを澪に代弁させて雨音で表現したところに文学性を感じた。

  • 5作目。小松原さまがwwこのまま順調にお願いします笑。みをつくしシリーズ先が気になり止まらない。

  • 前巻から間を開けてしまったが、すんなりとみおつくし料理帖の世界へ入り込むことができた。読みやすくて面白い。料理もうまそうに描写されている。小夜しぐれの話の次に、澪が慕う相手である小松原の本心の話を持ってくるあたりにやられた。この恋愛は成就するのだろうか……。

  • シリーズ序盤は澪の腕前が発揮される物語が中心でしたが、ここにきて取り巻く環境や登場人物の変化が目立ってきたように感じます。
    この先どうなるのか!
    わくわくです!!

  • 何度読んでも登場するお料理は美味しそうです。少しずつ登場人物のバックボーンが見えてきて、続きが気になります。小松原さまと澪ちゃん、、、どうなる??

  • 2018/8/12~8/14

    季節が春から夏へと移ろい始める卯月のある日。日本橋伊勢屋の美緒がつる屋を訪れ、澪の顔を見るなり泣き始めた。美緒の話によると、伊勢屋の主・九兵衛が美緒に婿をとらせるために縁談を進めているというのだ。それは、美緒が恋心を寄せる医師、源斉との縁談ではないらしい。果たして、美緒の縁談の相手とは!?―。表題作の他、つる屋の主・種市と亡き娘おつるの過去が明かされる『迷い蟹』、『夢宵桜』、『嘉祥』の全四話を収録。恋の行方も大きな展開を見せる、書き下ろし大好評シリーズ第五弾!!

  • みをつくし料理帖シリーズ第5弾。

    最後の方に、小松原さんのお話が。。
    お互いこの先どーなるのか・・・
    気になって仕方がないです。

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