一房の葡萄 (280円文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 158
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435413

感想・レビュー・書評

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  • 片っ端から、道徳の教科書に載ってそうだな、と思った。子供の心の動きや考え方が出て良い。妹の話、弟の話、ばあや、ポチ。
    最後の小さき者へは、母親を亡くして4人を男手で育てることになった、喪失感と、子供の不憫さを思う気持ちがよく出ている。
    280円文庫、初めてみたけどきになる。

  • 一房の葡萄のストーリー・テリングに感動して読んでみました。有島武郎の豊かで品格が高く味わい深いお話に読書の幸せを感じました。280円文庫良いですね。ずっと手元に置きたい良書がこんなに安くコンパクトだとうれしいです。

  • 最後の「小さき者へ」は好きすぎてもう何十回も読み返しちゃった(๑꒪▿꒪)*

  • 健全で幸福な人生を送っている人には、こんなにうつくしく、こんなに純粋な物語は書けっこないのだ。
    あまり関係ないけど、震災直後にスピッツの草野マサムネさんが、エア被災みたいなことになって仕事を休んだ際、「こういうときこそ歌うべきだ」なんていうことを言ってた人もいたと思うけど、やっぱりそういうときに倒れちゃうくらいの感受性があるからこそ、みんながお世話になったスピッツの名曲ができたわけで・・・。今回、興味を持っていろいろ調べた有島武郎の生涯に思いを馳せつつ、なぜかそんなことを考えて、妙に納得した。
    この短篇集は、表題作ほか子どもの視点で描かれた短編5編と、父から子への視点で描かれた「小さき者へ」から成りますが、特筆すべきは重松清さんのあとがきで、それを読むだけで泣けてくるし、有島武郎の年譜もついて、280円はハルキさんの心意気を感じました。ああ、有島武郎、『一房の葡萄』をものした3年後に、軽井沢で愛人と心中か……。

  • 「火事とポチ」がかなり印象的。特に、姿が見えないポチを探しながらポチを思い返す場面は涙ぐんでしまった。ラストも余韻があり、読後感が高かった。

    重松清の解説エッセイもgood。

  • 小学生が読むといい。

    正しい方に子どもを導ける大人になりたい。

  • 心が切なくなる子どもにまつわる短編集。

  • (リリース:茂樹さん)

  • 上から目線っぽくて申し訳ないのですが
    やはり良い文章だと思います。
    心洗われる。

  • 有島武郎って、奥さんが(つまり、彼の子供の母が)なくなったとき、自分の子供に対して書いた文章が感動的でねえ。
    奥さんを心から愛していたこと、そして子供たちを心から愛していることがじんわりと伝わってきて、もう涙無しでは読めないんだよね。

    と、そんな先入観があるからか、本書も
    「たぶん自分の子供たちを頭に浮かべて、子供たちに語りかけるように書いてたんだろうなあ」
    という状況が見えてしまう。で、しみじみと慈しみの気持ちがわいてきてしまう。

    僕自身が子供を持つようになったから、こういう心情を獲得できたんだろうなあ、と思う。
    独身時代には考えられなかった心境の変化だなあ。

  • なんというか、文体にすごく惹かれました。
    こういう文章書きたいなぁ。

  • 読んでいて、何か違和感がある。
    惜しい、というか。ついつい斜に構えた態度で読んでしまうというか、安心して読めないというか。
    多分、「子どもってそうか?」ってチラッと思う瞬間が結構あるんだろうなー。
    好みの問題なのかもしれないけど。よって、異論は認めます。

  • 一房の葡萄がいちばん好き。
    重松清がエッセイに書いている「子どもはいつだって困っている」という一説に共感した。有島武郎はそれをわかる人だったのだなあ。

  • 最近280円文庫というのが創刊になったらしい。
    ここのところ古い作品は読んでいなかったし、280円という絶妙な値段に魅かれて手にしてみる。

    有島武郎という作家は名前は知っていたけど、実際に読んだのは初めてだった。
    子どもの話がならんでいて、どれを読んでも、子どもの必死さが伝わってくる。
    大人からみるとちっぽけなことでも、子どもは常に一生懸命で、周りが見えなくて、そんな子どもの狭い目線を存分に味わえる。
    そして、各作品の最後に添えられる、「今」の目線が、今読むと共感を呼ぶ。

    こういう作品を読むと、久しぶりに近代文学を読もうかという気になってくる。
    有島武郎の人生と作品にも興味がわいた。

  • 童話五編+「小さき者へ」

    童話に登場するのは、いずれも育ちのいい良い子たちである
    彼らが成長する中で、自らの心のエゴに直面してとまどったり
    父親に対する競争心の芽生えを象徴するような夢を見たり
    戻れない過去に対して冷淡になったりする
    けっこう泣かせる

    だがその後に「小さき者へ」を持ってくる構成は
    解説エッセイの中で重松清さんが絶賛しているのだけど
    僕には逆に、作者の死に様なんかも重なって
    マザコン臭く見えるような気がしたな

  • クラスメイトの持っている美しい西洋絵の具が羨ましくて衝動的に盗んでしまい、良心の呵責に苛まれる内気な少年と、若い女性教師の包容力に溢れる姿を描いた表題作「一房の葡萄」をはじめ、妻に先立たれ、男でひとつで三人の息子を育てた著者が、子どもたちのために書いた童話作品五篇に加え、"行け。勇んで。小さきものよ"の一節が有名な、子どもに未来を託す父性愛、人間愛に溢れた名作「小さき者へ」を併録した、心揺さぶる作品集。

    有島武郎好きかも。

    このシリーズの文庫良いな。ちょっとずついっぱい読める。

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