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本 ・本 (120ページ) / ISBN・EAN: 9784758435437
感想・レビュー・書評
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働く事の大切さを学びました。
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全てすこぶる良い。一番好きなのは「鮨」。
「娘」は、婚期を逃し気味のボート選手の娘の話。
最後のシーン、男がボートで追ってくるのがどうしてそんなに胸キュンな求愛の営みになるのか、普通なら意味わからないんだが、岡本かの子の素晴らしい筆力で、有無を言わせず納得させられる。素敵。いいなあ。こういう恋の胸の高ぶり、私も久しぶりに味わいたい。 -
日本語が上手い、とはこういうことなのかと思った。
情緒溢れるのに簡潔で読みやすい。
「鮨」が特にお勧めです。 -
人の命や運命などを見つめた短編集。所々綺麗な表現があって素敵。作者が元歌人だからかな。
死ぬ数年前に書かれたものなのだけど、ものすごい生きることのきらめきに満ちている。物凄いぶっ飛んだ生き方をしたから、ここまで命を見つめられるんだろうなぁ…
個人的には、「家霊」の料理するシーンが好き。 -
『老妓抄』、『鮨』、『家霊』、『娘』 の4作品収録。
『家霊』がいちばん好き。
悲しい、とも切ない、とも少し違う。ぽろっと涙がこぼれた。 -
この本は短編小説である。著者は岡本かの子という、岡本太郎の母親で、49歳と若くして逝去。
始めて読んだ作家だったが、文章が綺麗でとても引き込まれた。個人的にこの雰囲気に慣れるのが大変で、所感としては「再読してやる」という気持ち。
現代の視点から学ぶことも多く、読み返したい。 -
生きることや命の力強さ、きらめきが眩しかったです。
日々の、やや哀しさすら含む暮らしの中で繰り広げられる人と人との繋がりが瑞々しく色鮮やかに目に浮かびました。
『鮨』の母の優しさが特に印象に残りました。 -
岡本太郎の母親、岡本かの子の作品集。
人情や粋を向島の風景から届けてくれる短編集。
江戸の風味が効いた暖かな作品。 -
短編集は編纂が違うとまた違う味わいがある。
偏食の子供に目の前で鮨を握ってあげて食のおもしろさを伝えようとする「鮨」。
偏食の内容もすごいけど、母の鮨を握る手さばきの描写と子供の「すし」という催促が妙に不気味で良い。
著者プロフィール
岡本かの子の作品





