堕落論 (280円文庫)

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  • 角川春樹事務所
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レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435451

感想・レビュー・書評

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  • 堕落論、続堕落論、青春論、恋愛論、の4本立て。

    堕落論、何回か繰り返して読んでみて、
    何となく、ちょっとだけ、わかってきたような気がする。

    印象に残ったフレーズ
    【堕落論】
    人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ
    【続堕落論】
    乏しきに耐える精神などがなんで美徳であるものか。
    必要は発明の母という。
    【恋愛論】
    ほんとうのことというものは、ほんとうすぎるから、私はきらいだ。

  • 人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
    堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。

  • 2016/07/29
    日本文化私観・堕落論・恋愛論のみ読了。
    青春論は途中でやめた。
    文化は実質が大事というのには同意。
    堕落論については、人間への諦めと愛を感じた。
    恋愛論では、恋愛が結構人生で重要だと説いている。やっぱり普通は恋愛が人生の多くを占めているものなのかなあ。

  • 全12編からなるエッセイ。
    坂口安吾流物事の捉え方。

    太宰の死について書いている「不良少年とキリスト」は、身近にいた人ならではの捉え方をしており読みごたえがある。

    心に残る名言が沢山あった。
    「通用の道徳は必ずしも美徳ではない。」
    「人間には魂の孤独という悪魔の国が口を広げて待っている。」

    孤独な人であったと思う。

  • 落ちる道を発見し、自分自身を見つけることが重要。人は必ず堕落するものであって、戦争はその堕落の単なる一様にすぎない。戦後の人達を励ましたのではないか。

  • 太宰にはまった人なら、ほとんど出会う本。

    無謀な精神主義を批判し、落ち切れない人間の弱さを喝破した。

    歳を取ると、かつて影響を受けた本ももはや再読することがなくなる現状は、あまりにも寂しい。

  • 坂口安吾「堕落論」、エッジ立ってて面白い。宮本武蔵は凡人凡才論、五輪書は駄作論、青春とは何ぞや論…などなど。
    志賀直哉、小林秀雄などなど、同稼業の作家たちをこれでもかってくらいこき下ろす文学論も面白かった。

  • 人間という生物の滑稽さ、欲望、そして敗北。歴史上幾度となく繰り返されてきたはずなのに、なぜこうも人間の心は変わらないままなのか。欲望に流され、自分の威信のために他人を利用し蹴落とす。それは、天皇制という一つの象徴こそが、日本人的な陰湿さや、いい加減さを露呈する巨大なシステムだということを、一つに言い表しているようでならない。自分さえよければ他人のことなどどうでもいい。現代の日本人の気質の一面が、こうして、昭和初期に書かれていたことに、驚きと落胆を覚えた。

  • 続堕落論が個人的に好きです。堕落論よりわかりやすい。編者風に言えば音楽的なのかな。堕落論は最初がかなりとっつきにくい感じがしました。

  • 視点の鋭さ。
    共感できるものというよりも、納得できるものが多かった気がする。

    戦後の日本人の価値観が逆説的に理解できていく?

著者プロフィール

1906年、新潟生まれ。評論家、小説家。おもな著作に『風博士』『堕落論』『白痴』など。1955年没。

「2019年 『復員殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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