銀河鉄道の夜 (280円文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.82
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本棚登録 : 902
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435482

感想・レビュー・書評

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  • 米津玄師の"カンパネルラ"を聴いて読みたくなった。中学生の時に読んだけど、ほとんど内容は覚えていなかった。内容も難しくて、時代の違いか文章の読みにくさもあった。
    ゴイステの"銀河鉄道の夜"を思い出して、歌詞に文章が引用されていたりして当時は気付かなかった事を知れた。

  • 収録作品
    銀河鉄道の夜/雪渡り/雨ニモマケズ

    あまりにも有名な銀河鉄道の夜。恥ずかしながら初読。銀杏ボーイズの銀河鉄道の夜昔よく聴いてたなぁ〜。

    ラストを読んでこういう話だったのかぁとしみじみ。この作品を味わい尽くせたかと言うと、正直一度目では足りなかったので、本棚に眠らせて置いてまた読もうと思う。電車で向かう旅行の時にバッグに潜ませたい。

    長野まゆみさんの解説で、この「すきとほったほんたうのたべもの」を高校生でも「ほんたう」のうまさを味わうには、いくぶん時間がかかるかもしれない。と書かれている。アラサーの私も時間をかけて味わってみたいと思う。

    • サイバー飯テロさん
      ハロー今君に素晴らしい世界が見えますか?

      酔っ払って書いたコメントなのでレスは大丈夫です…笑
      ハロー今君に素晴らしい世界が見えますか?

      酔っ払って書いたコメントなのでレスは大丈夫です…笑
      2022/10/06
  • 派生作品は何度か目にしたことはあるが、本作は初読。
    夢の中で宇宙を旅する列車に親友のカムパネルラと乗り合わせる。それは死者たちが次々に現れる不思議な列車だった。カムパネルラは最期にジョバンニに会いにきてくれたのだろうか。それとも遠いどこかで生きているのだろうか。"ラスト"がなくて良い。
    あなたの本当の幸は何ですか?考える時間がほしい。たとえ答えが出なくても。
    宮沢賢治の書く景色、特に色に関しての言葉が好きだ。
    正直かなり解釈が難しかったので、手に取った人間の性別、年齢、環境によって色を変えるようなのでもう少し本棚で眠らせておこうと思う。

  • 【きっかけ】古本屋でとても綺麗な状態のものが置いてあったので、手に取った一冊。

    【感じたこと】タイトルと何となくの内容は知っていたものの、きちんと読むのは初めてだった。そして読んだもののいまいち理解できずに終わってしまった。ただ、綺麗な言葉が数多く並び、それぞれに特有の色があるんだろうなぁと思った(読みながら、キラキラしているんだろうなと感じた。)。残念ながら、いまの自分にはその色がはっきりと想像できないもの(言葉)が多かったので、またいつか読み返したときには、もっと色が増えていると信じたい。

  • 映画もかなり素晴らしいけれど、原作ももちろん素晴らしい。まず発想が素敵だし、景色の描写もいちいち良い。たまらないのは、活版所での活字拾いと、銀貨をもらってパン屋さんでパンの塊と角砂糖を買う場面。プリオシン海岸もアルビレオの観測所もりんごも。静かで厳粛な感じのする文章も好き。前半の、ジョバンニの家に牛乳が届かなくて牛乳屋さんに行くところですでに涙腺が刺激される。すべてが良い。1924年に書かれたとは思えないくらい、いつ読んでも新鮮で、色褪せることがない物語だと思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「景色の描写もいちいち良い。」
      絵にしたくなりますよね。。。
      「景色の描写もいちいち良い。」
      絵にしたくなりますよね。。。
      2014/04/25
  • 私には台詞の解釈が難しく読みにくい印象を持ちました。
    もっと日本文学を読まなければと思いました 笑

    ストーリーは旅をしながら出会っていく幻想的な内容で読んでいると「星の王子さま」を思い出しだしたりとほっこりもしました。

    私的にはズレてるかもしれませんがジョバンニやカムパネルラの言葉より 

    蠍のお祈りが

    「ああ、わたしはいままでいくつものの命をとったかわからない、そしてその私がこんどいたちにとられようとしたときはあんなに一生けん命にげた。それでもとうとうこんなになってしまった。ああなんにもあてにならない。どうしてわたしはわたしのからだをだまっていたちにくれてやらなかったろう。そしたらいたちも1日いきのびたろうに。どうか神さま。私の心をごらんください。こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまことのみんなの幸のためにわたしのからだをおつかいください。」

    蠍は真っ赤な美しい火(アンタレス)になりました。

    蠍だけに胸に刺さりました。


  • 1回目ではわからない部分は多いと思う。
    時代背景を理解した上での表現とかは難しく感じる。

    内容は2回読みたくなる作品でした。

    あの時のカムパネルラのセリフってそーゆーことだったのか。。。

    が銀河鉄道から降りた後の話を読むとわかるという。

    一回目だと???ってなるけど読み終えてから見返すと切ないというそんな作品です。

    美しくも切ない物語。

    カムパネルラみたいな人でありたいですね。

  • いいお話なんだけど、子供が読むには、ちょっと難しいかも。

  • 狂おしいほど好き。
    『銀河鉄道』って言葉の響きで狂える。 

  • 誕生日ということ、
    まもなく七夕にも、
    そんな今晩、そんな気分で、
    久し振りに手を伸ばしてしまった。

    読むたび、過去に忘れている文章の流れ。
    天の河の流れがなぜか頭の中に瞬く想い。
    読む時の気分で読後心も変わってる感じ。

    南十字星。
    一度は砂浜に寝ころび、見続けてみたい。


    ~~なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから~~
    by 燈台守

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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