風の邦、星の渚 上―レーズスフェント興亡記 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435512

感想・レビュー・書評

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  • SFと歴史ファンタジーを一度に味わえて楽しい。町の様子に臨場感があって引き込まれる。血なまぐさい戦闘がいくつも描かれ、手に汗握る。ルドガーとエルメントルーデの恋の結末がなんともやるせない。レーズの正体が気になる。

  • 下で

  • さすがに安心して読める。とりあえず続きを読もう。

  • 中世ヨーロッパ、町を興す物語です。
    有象無象の人々が集まり、活気が満ち、富が集中する。町が栄えればトラブルも増える。
    行政の困難さを描く...というあたりは中途半端になってしまった感じがしますが。
    冒険活劇あり、ラブロマンスあり、超常現象ありのとても楽しめる内容になっております。是非是非、ご一読を。

  • 小川一水らしい中世の街づくりをしていく話に異星人が絡む。
    感想は下巻で。

  • SFというカテゴリーの中ではまぁ、ファーストコンタクトものなのですが、話の主軸は14世紀ドイツにおける「まちづくり」を巡るファンタジー。
    まぁ、いうほど歴史は知らないんであまり名状できたものではありませんが、当時の「都市」はその他の村落(荘園)なんかとは支配体系とか制度とか、いわば世界が違う極めて特殊な空間であったはずで、そういう意味をおそらく含んだ「まちづくり」なるものを描いたこの作品は現代の、特にその境界さえ不明確でなんだかイマイチ特性も無い「都市もどき」みたいなのが延々と続く関東平野に住む人間には非常に刺激的に映るわけです。

    あとは、要所要所で現れて(当時でいう)「奇蹟」を引き起す「泉の精霊」も居ますが、その正体が宇宙生命体だった、という話も後半で出てきますが、その辺の詳細は下巻でより明らかになっていきます。

  • 下巻に

  • 導きの星のヴァリエーション、と感じたけど、実際にはそれとも微妙に異なる。
    まあ、小川一水らしいシムシティ。
    下巻が楽しみになれる作品

  • 「進歩しすぎた科学は魔法と変わらない」なる言葉もあるように、地球外知的生命体であるレーズが14世紀では魔女や魔物として扱われているのが面白いです。そのため歴史SFというよりも歴史ファンタジーの趣が強い。
    僻地の見捨てられた寒村に飛ばされたルドガーが、排他的な村民の信頼を勝ち得、逆境を跳ね退けて段々と街を大きくしていく様は読み応えがあると同時に、スポ根ものに通ずる熱さがあります。アイエが可愛すぎて困る。

  • 中世ドイツのシムシティ小説。小川一水はやっぱりシミュレーションものが面白い!

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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