風の邦、星の渚 下―レーズスフェント興亡記 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.93
  • (11)
  • (16)
  • (14)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 143
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435529

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 一気読みできる歴史ファンタジー

  • キャラクター同士の距離感がいい。兄と弟だったり、泉の精霊だったり。ラストのほうもよかったなぁ。満足です。

  • 宇宙から降り立ったものを「精霊」と呼ぶか「異星人」と呼ぶかで、心の豊かさが違ってくるような気がするなあ。

    ワリとあっさり読み終えたけれど、物語の奥底に『天冥の標』に通じるものを感じた。

  • 当たり前かもしれないけれど、街づくりには多くの人の願いが込められているんだなと改めて感じた。
    物語としては、色々と困難はあるのだけれど、意外とあっさりしていて、盛り上がりに少し欠けたかなと思う。

  • 積ん読の山から発掘して一瞬で読了。天冥の種となる作品だったのかな。人の営みと、人ならざるものの観察が織りなす、成長の物語。

  • 著者自身の解説にある「外へ出かける」から「故郷へ帰る」物語を志向したということは良く判った。良く判ったのだけれど、あえて反論すれば「外へ出かける」物語になるのは、SFだからしょうがないのでは?というのが私の意見。その意味で、この物語をSFにする意義が見いだせない。
    そうはいえ、引っかかったのはそれくらい。お話は面白いし、読みやすいし、キャラはステキ。あと、政治や軍事ではなく経済を中心に据えたSFは、ワン&オンリーにしてトップ。

  • 本領発揮か。
    いよいよSFになってようやくらしくなってきたか。

    ただ、最後のアレは、わからんでもないが、ちょっとなー、と。
    ドゥームズデイ・ブックばりの展開を期待したんだろぉなぁ、オレ。

    期待してた展開と違った分、読後感はよかった。

  • 上巻以上にファンタジーらしい、手に汗握る展開が用意されている怒涛の下巻。新たな流通ルートの開拓と良き理解者を得てどんどん大きくなっていくレーズスフェント。いつしかそこには人が集まるようになり、移住者で溢れる街へと成長するが、一方で“終わりの時”も刻一刻と迫っていた……。
    街とは人の営みそのもので、住人ひとりひとりの人生がその街の歴史を形作る。そしてバトンは次代に渡され、また新しい物語を紡いでゆくのです。素晴らしい作品でした。オススメ。

  • 上下揃っての、コメントという事で。

    困難と達成感。
    不運と幸福。
    ゼロから、都市を作ってしまった、中世ドイツの、一騎士と仲間たちの物語。
    歴史物としても、SFとしても好。

  • 14世紀のドイツを舞台にした歴史小説だけど、そこは小川一水、しっかりとSFです。
    中世ヨーロッパにおける理不尽な成り行きや閉塞感。そんな中で逆境をはねのけつつ町を作っていく人々を描いた作品。物語の土台となっている星間生物であるレーズの存在が、ともすればご都合主義的に見えてしまうところあるけれど、それも含めてSFとして成り立ってると思う。この町の未来をもっと見てみたい気持ちになりました。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

小川 一水(おがわ いっすい)
1975年生まれ。岐阜県出身。男性。1993年、17歳で応募した第3回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞に、「リトルスター」で佳作入選。1997年、『まずは一報ポプラパレスより』で作家デビュー。
2004年、 『第六大陸』で第35回星雲賞日本長編部門を受賞。2006年、 『老ヴォールの惑星』に収録されている「漂った男」で第37回星雲賞日本短編部門を受賞。 『老ヴォールの惑星』は「このSFが読みたい!」ベストSF2005国内編で1位にも選ばれた。2011年、「アリスマ王の愛した魔物」で第42回星雲賞日本短編部門を受賞。2014年に『コロロギ岳から木星トロヤへ』で第45回星雲賞・日本長編部門賞を受賞。

小川一水の作品

ツイートする