出世花 (ハルキ文庫 た 19-6 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 1348
感想 : 149
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435550

感想・レビュー・書評

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  • 髙田郁さんのデビュー作。
    妻敵討ちのため出奔した父とともに各地を放浪する艶。
    空腹のため口にした雑草で父は命を落とし、艶は青泉寺の住職に助けられる。
    艶を縁と改め、青泉寺の湯灌を手伝う。
    のち、正縁という名を住職からもらい、三昧聖として生きていくことを誓う。
    やっぱり髙田郁さんの本は好きだわぁ~♪

  • 父との放浪生活の末、行き倒れていたところを寺の僧侶に助けられた少女・お艶。
    寺に引き取られ、新たにお縁という名を与えられた彼女は、現世で苦しみを抱えたまま亡くなった父親が湯灌により穏やかな表情になっていくのを目の当りにし、自分も湯灌場で働くことを志願するようになる。
    人の死と隣り合わせであるがゆえの悲しくつらい出来事はもちろんあるが、お縁の手によって清められた故人とそれによって救われた遺族の気持ちに想いを馳せると、自身の経験と重なり涙が出る。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「みをつくし料理帖」を読む前に一冊で完結する、こちらにしようか迷っている(「みをつくし料理帖」は、多分一気読みしたくなるので、次の連休までオ...
      「みをつくし料理帖」を読む前に一冊で完結する、こちらにしようか迷っている(「みをつくし料理帖」は、多分一気読みしたくなるので、次の連休までオアズケ)。
      2012/11/27
    • ほうじ茶さん
      nyancomaruさん、コメントどうもありがとうございます。
      こちらもいいお話ですよ。
      みをつくしの澪ちゃんもいいですが、個人的には出...
      nyancomaruさん、コメントどうもありがとうございます。
      こちらもいいお話ですよ。
      みをつくしの澪ちゃんもいいですが、個人的には出世花のお縁ちゃんの方が好きですね。
      もしかすると続編が出ちゃうかも知れませんよ(笑)
      2013/01/05
  • 「みをつくし料理帖」シリーズがとても面白い高田 郁氏。
    漫画の原作者から作家に転身してのデビュー作がこの「出世花」。
    事情があっての新装本がこの本です。
    主人公は湯灌場で働くお縁。
    江戸時代のおくりびとです。
    それぞれの登場人物がしっかりとした深みのあるキャラクターがあります。
    それぞれがとても魅力的です。
    読後感もとってもいい。。

  • 物語の初めの方で久居藩とあり、お香の告白シーンで、伊勢国の津藩との記載がある。
    本筋には関係無さそうだが、私の生まれ育ちは三重県なので、なんだか嬉しい。
    あきない世傳でも、郷里の地名が出てきて、今回もまた出てきて、かなりマイナーな地域なのに文字になっていて、不思議な気持ちになった。

    あきない世傳や、みをつくし料理帖を先に読んでいたので、デビュー作だというこの作品は、少し読みづらい。流れるような文章ではなく、つっかえてしまうような。

    話自体は、やはり人情系でよかった。
    続編の蓮花の契りも、読みたい。

  • 浄不浄を不問とするお縁の得難い手は、世の中を正しく、しかし、ある種艶かしく観るその心から生まれたもののような気がする。
    ————蓮花の契り
    死や屍、そういったもののにおいの強いところから、だんだんと、柔らかい、淡い優しい何かが生まれてくるような話だった。桜花堂に行くことは、やはり縁のあること。桜の花が、浄土への春を連れてきた。

  • この作家さんの作品に出てくる、主人公たちは、本当に純粋でまっすぐでなんて心根が優しいんだろうと思わされます。人として、誠実で堅実で....こんな人に慣れたらと思います。

    死者の弔いを行い、浄土へ旅立つための準備を整える湯灌師の道を選んだお縁が苦難に立ち向かいながら、人として成長していく姿は、決して楽ではなくむしろ苦労ばかりの仕事ですが、読んでいて胸が温かくなり励まされます。正念との関係も気になります。お縁がどのように成長し続けるのか、早く続きが読みたいです。

  • 『みをつくし料理帖』シリーズを読む前に読んでしまった。
    邪道?

    ひとことで説明するなら『江戸版おくりびと』なんだけど。
    御遺体を清めるシーンがリアルで、故にちょっとグロく感じてしまって反省。
    納棺師でもあり、検視官みたいな仕事もするんだなーと
    読み進むにつれ興味深くなってきた。
    謎解き要素がふんだんに盛り込まれている隙間に
    本人が気づかないくらい淡い恋心が挟まれていたりで
    いろんな読み方ができる話だなーと思った。
    今のところこの1冊だけらしいけど今後シリーズ化されるようなので
    ちょっと楽しみになってきた。
    きっと神田の同心の進藤さんとかが絡んでくるんだろうなぁ。

    今すぐに、とは思わないけど
    ゆくゆくは『みをつくし料理帖』シリーズも読みたいと思う。

    • nico314さん
      めぇーさん、こんにちは!

      これもよさそうですね!
      みをつくしシリーズもいいですよ!おすすめです。

      髙田さんの描くキャラクターは...
      めぇーさん、こんにちは!

      これもよさそうですね!
      みをつくしシリーズもいいですよ!おすすめです。

      髙田さんの描くキャラクターは凛としていて、憧れます。
      また、江戸や船場の言葉も素敵で、言葉は人を表しているなあつくづく思うのです。
      読まれたら、ぜひ感想を教えてくださいね。
      2013/06/23
  • 面白かった。
    江戸時代で死者の湯灌(死者の身体を洗うこと)に従事した娘の物語。
    湯灌の風習は知っていたのですが、ここまで厳かに、そして真摯に行うものだとは思ってもみませんでした。
    ただ遺体を綺麗にして着替えさせてと。
    それくらいの意識しかなかったのが恥ずかしい。

    幼い頃行き倒れて死んだ父の湯灌を目の当たりにし、その後の父の火葬も見届けたうえで、父の辛かったこと、苦しかったこと、無念の思いもみんな湯灌を経たことで昇華したと感じたお艶が、その青泉寺で育ち、自らが生を生きた人に心から寄り添い、悲しみに打ちひしがれる遺族の想いが受け入れられるように、心を込めて湯灌をする場面が本当に好きです。
    艶と言う名をを縁と変え、三昧聖と呼ばれるようになって尚、普段の彼女はまだ年若い娘で。
    その傷付きやすいのに強い心で、生きていく姿も好きです。
    これが時代小説としてのデビュー作かぁと思うと、本当に力のある人だなと思います。
    みをつくしも大好きですが、これの続きも早く読めればいいなと思います。

    にしてもあとがきの中の話にビックリ。
    仕事をしたことのない出版社が、突然高田郁の描き下ろし絵本の予約受付って…どうするつもりだったのかが謎。まさかそんなことをする輩があろうとは、と驚きです。
    さぞかし大変だったんだろうな…。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「絵本の予約受付」
      その話はエッセイ「晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで」にも載っていました。
      その出版社は、作者も読者も舐めてますね。
      ...
      「絵本の予約受付」
      その話はエッセイ「晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで」にも載っていました。
      その出版社は、作者も読者も舐めてますね。
      この「出世花」は現在積読中、「みをつくし料理帖」を読み終えてから読もうと思ってます。。。
      2013/04/02
  • 涙、涙でした

  • 急に、縁のお話で戸惑ったけど、やはり読み込まれた。
    次は、つるやに戻ろう。

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