れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 1441
レビュー : 180
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435574

感想・レビュー・書評

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  • キョウコの母親が本当に嫌な人で…読んでてイライラ。あんな母親にはなるまいと心に誓った(笑)
    家賃3万円のボロアパートで、すきま風や蚊に奮闘。
    そんな中でも、お隣さんとの物々交換や、ちょっと奮発しておいしいコーヒーを飲むなど、派手にお金は使わないけれど楽しみはある。
    れんげ荘での暮らしには全く憧れないけれど(笑)、お金を使わずに楽しむ術は真似したいな。

  • 最後の終わり方がなんだかぼやっとしている気がした。

    あるものだけで暮らすミニマリスト、ちょっと憧れる。
    人間って欲深い生き物ですね。

  • 前から思ってたけどハルキ文庫の背表紙のグラデーション感が良いなぁ。特に群作品は白と水色でなんだか空みたいな色。文庫の背表紙はダントツでハルキ文庫が好きです。
    月10万円で暮らす……それが定年退職したオジサンでもなく、アート系の20代の若者でもなく、45歳の何とも微妙な年齢の女性。現実にキョウコのような女性がいたら不審者や変人以外の何でもないてすが、フィクションなのでとりあえず現実感を横に押しやればとても楽しいテーマですね。もし自分がキョウコのように月10万円でれんげ荘で暮らすならと考えたらちょっとわくわくしました。でも虫が苦手だからあっという間にリタイアしてるかもしれません。
    早期退職してれんげ荘で暮らし始めたにも関わらずいつまでもグダグダしてるキョウコ。こんだけ大それたことしてるのに中々腹がくくれないのは、やっぱり母親の存在なのかなぁ。キョウコ母はちょっと逸脱してますが、今まで家中がピカピカになっていたのは母親がそうしてくれていたからだとキョウコが気付いたのは、れんげ荘で暮らし始めた収穫の一つですね。まぁこの歳になるまで何やってたんだろうという気もしなくないですが、母のキャラクター強すぎですもんね。こんな人とごはん食べるより1人でごはん食べる方がずっと美味しいでしょうね。今後の母とキョウコの関係も気になります。分かり合える日はくるのでしょうか。

  • 人から借りてたまたま読んだのだけど、思ったよりおもしろくて数時間で一気に読み終えてしまいました。
    主人公の母親みたいな人、確かにいますね。お兄さんがソフトでニュートラルで良いです。
    今は働き方も多様で、平日昼間に図書館に入り浸っていても居心地悪くはないけれど。
    世間様の言う適齢期というものを過ぎた独身女性の生き辛さや人生への疑問に共感。
    親友や姪っ子さんが真の理解を表してくれていることでとても救われます。
    何か、なんとかなる、生きていける!と思える作品でした。

  • 有名広告代理店で世帯を養えるぐらいの高収入を得て働いていた有能な女性が45歳でみずから早期退職して、じぶんの稼いだ貯金を毎月10万だけ取り崩して老後まで働かずに生きる、っていうお話。

    毒親(?)の母親とふたり暮らしだった実家を出て、家賃の安いものすっごーいオンボロのアパートを借りて、ほんとにそこでアルバイトもしないで10万の生活費だけで暮らしていくの。

    そういう設定にものすごい惹かれて読んだけど、特にドラマチックな盛り上がりもない平坦で地味なストーリーが却ってよかった。

    ただ、いろいろと突っ込みどころはあるから、それはブログに感想として書いてみるつもり。

    2009年の作品っていうのがちょっとおどろいた。
    もうちょっと古い時代の話だとおもったから。
    感覚的にわたしが生まれ育った時代とはちがうかなー、ってズレはかんじたんだよね。

  • 友達が貸してくれた本。

    主人公キョウコは月10万円で生活すれば
    80歳まで生きられるぐらいお金を貯めた
    ところで会社を辞める。それが45歳の時。
    もう一生勤めないと決意するのだが・・・。
    という内容だ。そう言えば先日読んだ
    「キネマの神様」の主人公も40代で会社を
    辞めたっけ。何だかそんな本ばかり集まって
    くるのは境遇が私と似ているから?

    キョウコが感じていることは実感として
    私が感じていることとほぼ同じ。
    共感の嵐。

    キョウコの友達がキョウコに言うことは
    私の友達が私に言ったことと同じ。
    もはやデジャブ。

    キョウコの友達が森茉莉のことを話題に
    持ち出して来た時には心底たまげた。
    私の友達もほぼ同じことを言ったからだ。
    ここまでシンクロするなんて!

    そして、
    「私、離婚するかもしれない」
    キョウコの友達の爆弾発言まで内容が同じで
    もうこれは笑うしかない。

    なんだろう、まるで自分のことのようだと
    思うより、本当に見て聞いて感じてきたかの
    ように書いてしまう群ようこさんがスゴイ。
    だってこれはフィクションなのだから。

    この流れでいくと次はやっぱり
    森茉莉の「贅沢貧乏」を読むべきか?

  • 20分で読み終わる軽さ。独善的な母親を腐している主人公だが大差なく、その自覚がないことまで一緒でかなり不快。兄嫁を見習い給え。

  • かわいいタイトルと表紙に惹かれて買いました。
    とても読みやすい文章でした。
    読みやすくてすらすら読めちゃうがために、
    読み終わってもあっさり消化されちゃったけど。

    仕事をやめて、ボロアパートで質素な生活をする。
    冬は寒さと戦い、夏は虫と湿気と戦いながら、
    それでも住人との関わりなんかに幸せを感じて。
    いいなぁ、憧れるなぁ。私にはできないけれど。

    あと、主人公の同級生、マユちゃんがかっこよすぎます。
    彼女のレベルまでいつか到達したいです!

    「かもめ食堂」の作者さんだけあって、
    雰囲気がなんだか似てました。
    映画の「めがね」「プール」「マザーウォーター」のラインが
    お好きな方には、なかなかおススメかもです。

  • 45歳、全てをリセットしたいと、月10万円の生活費で
    80歳まで暮らせる貯金を用意。
    さて、その暮らしぶりは……
    誰もが持つだろうリセット願望。

    きっと、いつまでも、元の生活と比べたり、あれこれ考えるのはダメ。
    いわゆる優等生タイプは、心と裏腹にリセットなんてなかなかできない。
    それって、私のこと?などと、思わず苦笑。

  • 広告代理店での怒涛の勤務にも、性格の合わない母との同居にも嫌気がさした45歳独身のキョウコは、仕事も辞め、実家を出て、格安の古いアパート「れんげ荘」でのひとり暮らしを始めた。驚きと戸惑いのキョウコの日々に共感したり、「早く引っ越せ」とか突っ込んだりしながら読みました。
    昭和の時代に建てられた浴室もトイレも共同の木造アパート、懐かしいですね。書かれた当時(10年前)にはまだあったのでしょうけど、今は随分少なくなったのではないですか?れんげ荘も多分その後何年かしたら無くなってしまうかもしれないですね。懐かしいけど、う~ん、住みたくはないかな。太いミミズやナメクジはほんとゴメナサイなので。カビもダメ。私なら(貯金から月10万の予算で生涯生きていける貯えがあれば、ですが)アルバイトしながらでももう少しマシな物件に住むと思います。キョウコの母は私も好きになれないです。一方隣室のクマガイさんはおしゃれもして、隙間風の吹く所に住んでも鼻歌が出るような余裕があって素敵ですね。生き方の真価は歳をとってから滲み出てくるのかも?そんなことも思いました。キョウコもたぶん、ずっとこのままでは無いだろうけど、人生の中でこういう場所に住んで経験したことは長い目で見れば無駄にならないですよね。その後が気になるけど、たぶん大丈夫?

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著者プロフィール

群 ようこ(むれ ようこ)
1954年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。広告代理店に就職するが半年で退職。6回の転職を経て「本の雑誌社」に事務職で入社。やがて本名で『本の雑誌』に書評を執筆しはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。同年退社し、作家専業となる。
代表作として映画のために書き下ろした『かもめ食堂』、ドラマ化された『パンとスープとネコ日和』など。

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