疾走 下 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 136
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435741

感想・レビュー・書評

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  • 東直己作品に出てくる人は、感じの悪い人が多く、読んでいて、気が滅入ってくる。だからこそ、優しさが描かれた場面は、砂漠のオアシスのような、なんとも言えない人間の美しさを感じる。これが、東作品の面白いところなんだと思う。
    今回も、たっぷり楽しませてもらいました

  • 事故の時点で既に感じていましたが、更にいくら何でもそこまでやるか、という展開になったので、面白くはあるものの期待値までは届かなかったかな。
    便利屋や畝原がもう少し活躍するかと期待したのだけど、、、。
    恵太が修羅の道を継いだりしないよう、残念だけどこの辺りで終わりにしておくのが良いかな。

  • 作者の他の作品の主人公達が最後に少しずつ活躍。面白かった。

  • フリージアは傑作だったし、それで終わっておけばよかったのに、と思うのは私だけか。
    ストーリーもスケールをでかくした分、モソモソしてしまったかな。
    便利屋や畝原の登場も、楽しくはあるが活かされているとは思えない。
    孤高のヒーローは、昔の女の幸せのために、一人でヤクザを殲滅させる話のほうが映えると思うんだけど。
    もう続編は私はノーサンキュー。
    老体にムチ打って戦う健三なぞ見たくない。

  • 子供が育った分、始末屋の憲三も歳をとる。昔の殺しの腕の切れはなくなったけど、他のシリーズのキャラも協力して、この作者の本をいろいろ読んでいる人には嬉しい作品に仕上がってますね。それにしても、この調子だと、青年になった恵太を主人公にまだ続く気がします

  • 主人公が強すぎなんだが、アクションシーンに重みがないかな~。シリーズ3作目なので1作目から読んでみると感想が変わるのかな

  • 疾走感が素晴らしい。

    内容としては、原発施設の隠蔽を見てしまった者を大量殺戮しようとするデフォルメであるが、その実は現在の政府や東電、その他下請け企業などの体質そのものに、根底に深く通じるものがある。

    情景描写だけでなく、人物描写も中々に良い。
    語らずに伝わる格好良さ。

    ただ、この核廃棄物処理施設のその後の決着の詳細が欲しいところだが、現代日本でも、決着などついていないのだから、このままで良いか。

    健三シリーズは初読だったので、前作も是非読みたいものだ。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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