霜夜のなごり―蕎麦売り平次郎人情帖 (ハルキ文庫 ち 1-11 時代小説文庫 蕎麦売り平次郎人情帖)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.15
  • (1)
  • (3)
  • (7)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 28
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435857

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 蕎麦売り平次郎人情帖 シリーズ3

    南町奉行所定廻り同心・菊薗平次郎は、
    逆恨みにより、妻と長女を殺された。
    「恨みは更なる恨みを呼ぶ」と考え、仇を討とうという気持ちを捨て、末娘の婿に家督を譲り、屋台の蕎麦売りになった。

    平次郎は、元の手先で、天麩羅屋の鶴吉や、地廻り酒の行商をしている蔦吉や、物貰いの丑の協力を得て、江戸市井の人々の難儀を救って行く。

    蕎麦を仕入れている“辰巳庵“の五郎作の出戻り娘・繍と会うのを密かに楽しみにしているが「ただ、話をするだけだ」と亡きつま・登美に、胸の中で言い訳をしている。

  • なをは、いくつもの苦労を乗り越えてきている。悲嘆に暮れているというばかりではなさそうだった。

  • 長谷川様の代わりに新しいご浪人さんが増えましたね。

  • 事件の解決が主題ではなく、人情ものなんだろうなと思った。

  • うーん。ちょっと同じことの繰り返しになってきたかなぁ、と。まぁそれは多分作者が一番知っていることで、だから、登場人物の入れ替えを(と身もふたもない言い方)

    腹にしこりを抱えた長谷川が、最期に安らかに息を引き取ることができたのは良かったと思う。新しい住人はまたまた浪人。名は大久保。腕に覚えがあるのか仇討ちのお免状持ち。そちらは長い年月が経ってしまってちょっと有耶無耶になりつつある模様だけど。

    気づけば長屋に住まうお舟やおてつも皆で、平次郎の(ある意味)お節介を助けてるよなぁ。住人じゃないけど丑の出番はめちゃ多いし、只者じゃない(笑)

  • L 蕎麦売り平次郎人情帖3

    霜夜のなごり…同じ長屋の長谷川がらみ。
    おこし米…平次郎の手下?蔦吉の長女お花の奉公先で起こった事件。
    春を待つ餅…平次郎の末娘の婿、清四郎登場。長谷川の亡き後長屋に住むようになった大久保は敵持ち。これから先ネタになりそう。その大久保に辻切りの疑いが。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

千野隆司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×