菓子フェスの庭 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.23
  • (8)
  • (38)
  • (93)
  • (14)
  • (2)
本棚登録 : 396
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435987

作品紹介・あらすじ

神戸にあるフランス菓子店"ロワゾ・ドール"に、西富百貨店の武藤という男性が訪れた。西宮ガーデンズで行う「お菓子のフェスティバル」に参加して欲しいという。中堅パティシエの夏織は、その新作づくりに抜擢され日々奮闘していた。そんな折、密かに想いをよせていた先輩パティシエの恭也が、東京からひょっこり帰ってきて…。「ラ・パティスリー」の五年後を描いた、とびっきり美味しくて幸福なパティシエ小説、文庫オリジナルで登場。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 上田早夕里のパティシエシリーズの3作目
    SF作家としてデビューした人だけれど。
    このシリーズも結構はまる。
    関西のケーキ屋さんを舞台にしており、今回の主戦場は西宮ガーデンズ。
    恋愛小説風だけれど、最後は…
    読んでみてください。

  •   お菓子嫌いの百貨店バイヤーの男性が、恋心を寄せるパティシエールのために色々奮闘する、すれ違いの恋路の話。切なくてよかったんだけど、主人公の男性がお菓子嫌いになった原因としてウェルシュ菌の中毒の話をもってきて、ものすごく生き生きと描写してくれるあたり、上田センセイって本当にきのことか、中毒とかそういう話が心底好きなんだろうな、ってしみじみ思った。

    先生:いや、この辺りをもうちょっと深く掘り下げたいんですよ!ウェルシュ菌とかが候補で…、サルモネラとかだとちょっと根拠が弱いように見えるけど生卵の中毒とか…、いや探せばもっと説得力のある中毒が…

    編集:いや!先生!これ、一応恋愛ものですから!菌に関するエピソードの分量はこれで十分ですから!!!

     みたいな妄想が膨らんだ。
    (注:↑本文には何ら関係がありません)


  • 菓子フェスを担当することになった甘いもの嫌いの武藤。自分にも食べられるお菓子を作って貰った感動から夏織に惹かれるも玉砕。ちょっと職権濫用な感じもしたしなぁ。恭也さん、なぜ偽名のまま?本名は捨てたの?今回も美味しそうなスイーツが沢山。恭也さんの新しいお店の話も読みたい。

  • 「ラ・パティスリー」の5年後です。
    百貨店の企画部所属・武藤(菓子フェスの担当者)とフランス菓子店“ロワゾ・ドール”の中堅職人・夏織、二人の視点で描かれます。
    武藤は夏織に好意を抱いて、転職を考える彼女を考え直させるために次回企画まで考えるけれど、それって公私混同じゃ・・・?まぁ、企画としてはちゃんとしたものみたいだけど。
    まぁ年齢もあるけど神戸でお店を開くために戻ってきた市川のほうが大人に見えるよね。まぁ、今回はロマンス部分は本当に薄くて夏織の市川への想いは尊敬なのか恋愛的なものなのかよくわからないけど。

  • 西富百貨店でさまざまな催事の企画を担当する武藤は、コース料理のデザートすら受け付けないほどの甘味嫌い。
    しかし、「菓子フェスティバル」の企画担当を任され、スウィーツに詳しい同僚とともに、嫌々ながら菓子店を回ることに。

    ある日、目玉となる新作菓子の打ち合わせのため、神戸のフランス菓子店〈ロワゾ・ドール〉を訪れた武藤は、パティシエールの夏織の用意した優しい味わいの菓子に、何故だか心惹かれる。
    やがて、新作菓子作りに真摯に取り組む夏織の姿に、武藤は魅力を感じ始めるのだが…


    前作があるとは知らずに読んでしまったが、大きな支障はナシ。
    ふたりのお仕事小説でもあり、夏織の憧れの先輩の登場で、武藤にとっては叶わなかった淡い恋の物語でもあり。
    面白くなくはないけれど、どうも上田早夕里さんの、この手のグルメなシリーズは、小説としては薄味だなぁ。

  • お菓子嫌いの人が主人公という斬新なパティスリー小説。そっかーお菓子が好きじゃない人ってこんな気持ちなのかーとしみじみ。でも私もマシュマロとかホワイトチョコとか好きじゃないお菓子もあるからまあ分かる部分もある。このシリーズ続きが出るとよいなぁ。お菓子が本当に美味しそう。

  • 前作同様、お菓子の描写がとっても素敵。

  • ケーキの知識が全然ないけどすごく読みやすくて面白かった。知っている場所が出てくるのも楽しかった。

  • 甘いもの大好きなアタシとしては武藤さんの気持ちはひとっつも解らないし、夏織ちゃんを落とす方法もなんか回りくどくて残念男子だなぁ、と。
    やっぱり恭也さんの方が素敵かな。
    一途な夏織ちゃんが良い。
    ブランマンジェがすごい食べたくなった。

  • 後味は甘酸っぱい

  • 神戸にあるフランス菓子店“ロワゾ・ドール”に、西富百貨店の武藤という男性が訪れた。西宮ガーデンズで行う「お菓子のフェスティバル」に参加して欲しいという。中堅パティシエの夏織は、その新作づくりに抜擢され日々奮闘していた。そんな折、密かに想いをよせていた先輩パティシエの恭也が、東京からひょっこり帰ってきて…。「ラ・パティスリー」の五年後を描いた、とびっきり美味しくて幸福なパティシエ小説、文庫オリジナルで登場。

  • 神戸にあるフランス菓子店『ロワゾ・ドール』に
    西富百貨店の武藤という男性が訪れた。
    中堅パティシエの夏織はその新作づくりに抜擢。
    そんな折、密かに想いをよせていた先輩パティシエの
    恭也が東京からひょっこり帰ってきて…。
    「ラ・パティスリー」の5年後を描いた
    とびっきり美味しくて幸福なパティシエ小説。

  • 「ラ・パティスリー」の五年後を描いた続編。
    百貨店の依頼により、洋菓子の企画フェスティバルに参加することになった洋菓子店のロワゾ・ドール。
    中堅パティシエとなった夏織はフェスに出す新作づくりに奮闘する日々。
    そんな折、先輩パティシエの恭也が東京からひょっこり帰ってきて……。

    前作以上に、プロとして身をたてていく奮闘を描いた一人の女性の成長小説という感じでしたし、同時に、不器用な男の切ない片思い小説でもありました。

    菓子フェスの担当者の武藤は、大の甘いもの嫌い。
    この武藤という男、とにかく無骨で不器用な奴なのです。
    恋に落ちたことを自覚せず、新しい大きな仕事に誘うことによって片思い相手に関わろうとしたり。
    仕事はそつなくこなすけど、ちょっと独りよがりなやり方で彼女の成長を勝手に思いやったり。
    (結局は彼女の意思を尊重して身を引くわけですが・・・)

    夏織の成長を描くとともに、彼の甘いもの嫌いの克服と恋のひっそりとした終わりが描かれ、武藤がかわいそうになっちゃいました。

    男性よりも女性の方が恋愛と仕事の相克に悩むこともなく夢に向かってバリバリ頑張っていくのが今風です。
    甘い菓子の話でしたが、甘さよりもほろ苦さが残る、切なくビターなお話でした。

  • 楽しめました。色々食べてみたくなります。

  • 「ラ・パティスリー」の5年後の話だけど、武藤という新しい登場人物の視点で書かれているので、続編という感じは薄く単品でも読めると思う。

    甘いものが大好きな私には、甘いものが大の苦手だという武藤の気持ちはわからないけど“苦手な人でも大丈夫”って言われるのが嫌なのは共感できる。

    恭也は恭也として暮らしているの?
    相変わらず恭也の気持ちが見えてこない。だったら、恭也を出さずに夏織の葛藤を書いても良かったんじゃないかな?

  • 美しいお菓子の描写もさることながら、お菓子業界の裏側と職人の厳しさ、やり甲斐といった要素が非常にうまく書かれているのがこのシリーズの一番の魅力。
     さて、お菓子の嫌いな人がお菓子と関わるという切り口で展開する今作。この切り口が面白く、百貨店という販売するプロの側からの目線も興味深いです。今まで考えたこともない一つのお菓子を生み出すことの大変さと喜びが主人公・夏織を通じて書かれており、彼女の新たな挑戦に期待せずにはおれませんね。 

  • ジャンルが違っても、同じ人から生み出された言葉。
    それがとても心地よい。
    お菓子、食べたくなる。

  • 毎度のことだけど、ページをめくる手が止まらず寝不足確定。今回は甘いもの嫌いな主人公って設定もおもしろい。ラストもいいね。

  •  ラ・パティスリーの五年後。こちらは前作とは違い、主に武藤視点と夏織のお菓子が中心。イベントでの新作開発が主な話で、パティシエの個性、店のコンセプト、客の好み等色々考える部分有り。
     甘い物が苦手だから企画抜擢に難を示す私情はまだわかる。が、その後の公私混同えこひいきっぷりは社会人の仕事としては落第モノ。畑違いからは意見を言うなとは言わないが、職人にしかわからない専門分野や仕事や人生にまで深入り干渉しようとしすぎ。
     ま、夏織と恭也のカップリングで見るから尚更なんですけどね(笑) 恭也も恭也でハッキリしない態度。でも前作では手を握らなかった事を考えれば進展、って捉えていいのかな(笑)

  • 武藤にイラッとすることがあったけどサクサク読めました。

  • 食べ物の美味しそうな感じがよく伝わってくる。
    SFだけじゃなくて、こういう日常も淡々と書けるのはいいなぁ、と思う。
    でも、どちらも独特の雰囲気故に融合は難しいかも。

  • 麗子さんがカロリー調整しながら食べているのでケーキの試食を続けても太らないっていうのは、なんか腹立ちますね。

  • 『ショコラティエの勲章』から5年後の世界。スイーツはおいしそうなんだけどこのシリーズは全体的に物語展開に魅力を感じないのはなんでだろう。夏織がパティシエとして成長していたり、恭也がお店を出すことになったりと展開はあるけども…。多分、無理に恋愛要素を絡ませてくるのが好かないのだろう。中村佑介さんの装画は相変わらず素敵。2012/271

  • ラ・パティスリーの続編。
    短いながらもおいしさがぎゅっと詰まってる感じ♪

  • ダークバラードの時にも感じたけど、ご都合主義はいやなのだろうけど、なんだろう・・あまり幸福感を感じられなかった。モヤモヤーとしたまま終了。お菓子の描写は凄く惹かれるものがあるのに、人間関係が・・市川さんの訳知り風もいらいらするし・・・天才なのはわかるけどなんで夏織に対して期待させるような行動をとりながら突き放すんだろうなあ・・Sなのか。 武藤氏のしつこさというか長年恋愛してこなかった人ののめり込み具合は良く表現されていたけど、しつこかったかも?あとこのシリーズはミステリー調だった気がするけど、ミステリーな部分は感じられなかった。人生思うようにはいかないのだと作者は言いたいのだろうか。

  • お菓子は美味そうなんだがな…

  • このシリーズは3冊共、出てくる食べ物が美味しそうなのが好き。
    主人公程ではないが、甘いものをそれほど好きではない私でも
    ふと「ケーキでも食べようか」などと思わさせられてしまう。

    今回はお菓子と恋愛の話に終始してしまっているのが意外だった。
    この分量で2視点の作品だったからか、両パートとも展開重視で
    感情などがさほど描かれず、少しずつ物足りなさを感じた。
    ここまでの2作ではミステリ要素があった分、その薄味さ加減が
    好ましかったけれど、今作ではそういった味付けもないので
    全体として薄い印象。

    お菓子作りで試行錯誤する部分をメインに据えて、そのあたりの
    描写を増やしていたら「パティスリーのお仕事小説」的に成立して
    他の部分はエッセンスとして味わえたのだと思うんだけど、
    わざわざ2視点にしている割に「夏織が色々頑張った」シーンは
    それほど掘り下げず、入り口だけ切り貼りしてさらっと時間経過を
    させてしまうので、武藤目線で見た場合の印象と大して変わらないし。
    じゃあ恋愛部分の方で読み足りる内容かと言えば、そっちも微妙。

    「ラ・パティスリー」でも思ったけれど、上田さんは感情を
    描くのがあまり得意ではないのかな。
    他の作品などで描かれたような、衝動的な感情の揺れや
    執着にも近い激情型の愛情についての描写はまだそれなりに
    納得がいく時があるんだけれど。
    なんというかいわゆる「フツー」の恋愛感情について・・・
    身の内で育てていく過程というのがまるっと飛ばされて、
    唐突に恋愛感情になってしまっている印象。
    (「ラ・パティスリー」での夏織と恭也に関しても)

    そこ(過程の描写)が殆どないから、武藤なんてなんだか
    思い込みの強いただのストーカー気質な人に見えちゃうし。
    せめて自分の気持ちに気付いた時に動揺などする描写の
    一つでもあれば、印象は違ったと思うんだけどなぁ。

    夏織と恭也に関しても同様で、夏織が抱く恋愛感情が
    もっと淡いものとして描かれていれば良いのだけれど
    「好きだからそばにいたい」みたいなヌルい感情論を
    理屈で補強しているだけにしか見えなくて困る。

    どちらも恋愛感情抜きでも成立する物語なだけに(武藤は
    恋ぐらいならしても構わないけど)もったいないと感じた。

  • 「ラ・パティスリー」の五年後を描いた文庫オリジナル
    デパートマンの武藤は甘いものが大の苦手だが、スイーツフェスタの企画を任され中堅パティシエ香織を訪ねるが…

  • ラ・パティスリーの続編、だが、こっちを先に購入した。

    以外とパティスリーがメインの小説って少ないような気がする。お菓子が好きな私は、こんなパティスリーが近所にあったらな、自分もこんな風にお菓子をつくれたらな、と想像しながら読みました。

    随分前に読んだのでもう一回読み直す!

  • 前作ほぼ忘れていた。ケーキの想像するだけで楽しかった。武藤しつこい。

全61件中 1 - 30件を表示

著者プロフィール

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。同作は「SFが読みたい! 2011年版」国内篇第1位に選ばれ、『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』の各表題作、『華竜の宮』の姉妹編『深紅の碑文』と合わせて《Ocean Chronicleシリーズ》と呼ばれ、読者からの熱い支持を集めている。近著に『妖怪探偵・百目』シリーズ、『薫香のカナピウム』など。

上田早夕里の作品

菓子フェスの庭 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする