願の糸 立場茶屋おりき (角川春樹事務所 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758436182

感想・レビュー・書評

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  • 時が経つのは早い!
    子供たちはどんどん大きくなり、おとなたちは歳をとっていく。
    巳之吉さんの料理の腕もすごくなっていく。
    おりきさんと巳之吉さんとの間はいっこうに進展しないけれど、その他のことはどんどん進んでいく。
    この二人いったいどうなるの?
    まるくおさまるのかしら??

  • 彦蕎麦の真ん前にうどん屋ができて、行列が。
    一方の彦そばは閑古鳥が。

    幾富士が男と睦まじく歩いていると噂になる。
    芸者をやめるとまでいう。幾千代は何も知らされていなかった。

    善助の中風の後の予後がいけない。
    マダラボケが始まり、時折とんでもないことを言う様に。

    連綿と続くものにも絶対はない永遠はない。

    おりきは胸の隅に、不安が巣食う。

    今回も泣かせてくれる第9巻目。

  • 善爺死す・・・大往生だね
    登場人物が一人ひとり裏人生持ちすぎ!

  • おりきシリーズ第9弾。久しぶりにシリーズ再読したので、キャラがどういう人なのか思い出せない人も。相変わらず饒舌で説明的な会話がメインで進む話。こういう作風には自分は馴染めない、以前の方が良かったな。それに料理の描写にもかなり力が入ってきてグルメ小説みたいになってきた。讃岐うどんまで出てきて苦笑。茶屋の領域を越えたところで話が進み、人情話の芯が埋もれているような読み口でモヤモヤしたものが残る。それに使われてる言葉に所々引っかかるのも興ざめ。江戸風の凝った言い回しを使っているのでギャップが大きい。

  • 3月7日~3月10日

    七夕の笹竹に短冊を結びつけることを「願の糸」という―立場茶屋おりきでも、みずきらに交じって先の震災で親兄弟を失った子供たちが、短冊に各々の願い事を認めていた。そんな折、おみのが暇をもらいたいと言い出した。どうやら人に言えない深い理由があるらしい…(「願の糸」より)。表題作ほか「夏の果」「走り蕎麦」「柳散る」の全四話を収録。市井の人びとの優しさと人生への希望、そして季節の美味しい料理…。書き下ろしシリーズ第九弾。

  • 面白かった。
    今度はこのシリーズを読んでみよう。

  • 第九弾
    短編四話形式であるが、例によってずっと続いている
    市井の人々の移ろい
    地味ながらも、切々と訴えてくる

  • ああ・・・善爺・・。

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著者プロフィール

1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。主なシリーズに「立場茶屋おりき」シリーズ、「照降町自身番書役日誌」シリーズなどがある。15年「立場茶屋おりき」シリーズで第四回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。

「2017年 『残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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