夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))

著者 :
  • 角川春樹事務所
4.24
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  • (14)
  • (3)
本棚登録 : 3193
レビュー : 539
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758436458

作品紹介・あらすじ

想いびとである小松原と添う道か、料理人として生きる道か…澪は、決して交わることのない道の上で悩み苦しんでいた。「つる家」で料理を旨そうに頬張るお客や、料理をつくり、供する自身の姿を思い浮かべる澪。天空に浮かぶ心星を見つめる澪の心には、決して譲れない辿り着きたい道が、はっきりと見えていた。そして澪は、自身の揺るがない決意を小松原に伝えることに-(第一話「冬の雲雀」)。その他、表題作「夏天の虹」を含む全四篇。大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、"悲涙"の第七弾。

感想・レビュー・書評

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  • 誕生日まで一月足らず、断捨離をようやく終えていざ読まん!

    牡蠣…あぁ、シンプルに生牡蠣をレモンでちゅるっと!それかパカッと口を開けたところにお醤油をたらして網焼き、エスカルゴバターやアリオリソースも美味しいな…
    昆布の宝船に載せてぷりっぷりになるまで炙られた牡蠣もきっと美味しいんだろうなぁ。お澪坊、こいつぁ いけねぇよう!

    『冬の雲雀ー滋味重湯』
    『忘れ貝ー牡蠣の宝船』
    『一陽来復ー鯛の福探し』
    『夏天の虹ー哀し柚べし』

    やはり澪が選んだ道にあるのは、女の幸せではなかったのね…
    小松原さまは、自分が悪者になるよう全て引き受けて…なかなかいないよ、こんな殿方。

    自分の選んだ道とは言え、想い合った人との別れは澪の身体までもおかしくさせ、料理人として窮地に立たされてしまう…それを救ったのは又次だった。

    本当に雲外蒼天、いつになったら澪は蒼く晴れ渡った空を仰ぐことが出来るのかな。

    切なくて、あまりにも哀しくて、電車で涙ぐみそうになりましたが

    牡蠣の宝船で、不思議の国のアリスに登場する「漁師とセイウチ」を思い出して誤魔化しました。泣きながら食べるセイウチ、騙して食べる漁師…どっちが悪いのかな~

  • 大人気シリーズの新作。
    澪は、町の小さな料理屋「つる家」の料理人。
    女ながら、番付に載るほどの腕前。

    恋した相手・小松原は武士で、しかも身分が高い。
    とうてい叶わぬはずの相手と縁談が進んだのに、それは武家奉公をして養女になり、結婚しても奥におさまっている立場になる生活。
    澪は、これほど大事にしてきた料理を捨てることは出来なかった…
    表向き、町人から断ったことには出来ないため、小松原が悪者になって、すべて計らってくれる。

    次の料理人も決まっていたので、すぐには種市らにも言い出せないで苦しむ澪。
    だんだんと、芳は事情を察する。
    ところが、澪は心労のあまり、嗅覚を失ってしまう。続いて、味覚まで…
    そうこうするうちに、料理番付からもあっさり落ちてしまう。
    仲間達に味を見て貰いながら、どこか少し味の落ちた料理を、それでも工夫して何とか出そうとする。

    吉原の翁屋で奉公している料理人の又次が、これまで「三方よしの日」だけ酒を出す日の手伝いに来てくれていた。
    翁屋は、澪の幼なじみ野江が、花魁のあさひ太夫となっている店なのだ。
    気っぷのいい又次は、あさひ太夫のためになら何でもするつもりでいる男。吉原で暮らしているだけあって強面で鋭い目つきだった。
    野江のために持ち帰るお弁当をいつも心を込めて作る澪だった。

    又次は事情を知って、2ヶ月の間、手伝いに来てくれることになる。
    気を取り直そうと励む澪だったが、又次が店から二ヶ月も出して貰えたのには、条件が付けられていた。
    穏やかな顔つきになった又次だったが…
    別れの日がやってくる。
    思いも寄らない出来事が…

    大好きなシリーズで、出てくるお料理も美味しそう。
    滋味重湯、牡蠣の宝船、鯛の福探し、哀し柚べしの4品。

    シリーズ物としては★5つ!
    苦難に負けないけなげさがいいのですが、今回はまた辛い…
    ので、4つかなあ…
    2012年3月発行。書きおろし。

    • nico314さん
      sanaさん、はじめまして。
      私も澪つくしシリーズ大好きです。次が待ち遠しいですね!
      sanaさん、はじめまして。
      私も澪つくしシリーズ大好きです。次が待ち遠しいですね!
      2012/12/31
    • sanaさん
      nico314さん、
      はじめまして!
      コメントありがとうございます~~☆
      このシリーズ、いいですよねえ!
      読んでしまうともう次が~待ち遠しい...
      nico314さん、
      はじめまして!
      コメントありがとうございます~~☆
      このシリーズ、いいですよねえ!
      読んでしまうともう次が~待ち遠しいです♪♪
      2012/12/31
  • みをつくし料理帖第7弾

    シリーズの中でも、一番激動の作品ではないか。
    別れの多い内容であった。
    第8弾では、少しでも幸せになってほしい。

  • 何と辛い巻でしょうか。
    軽く作者を恨みたくなる。
    小松原さまとの恋の痛手にも勿論胸が締め付けられる辛さはあるものの、又さんー。

    何かを得たと思えば何が去っていく。
    これはもう何がなんでもハッピーエンドになってくれないと気が済まない。

  • (2014年8月24日 再読)

    畳み掛けるように艱難辛苦が降り注ぎます。
    最初に読んだときは、心が痛くて仕方なかったものです。

    でもその曇天の上には晴れ渡った青空が広がっているからね。

  • 大好きなシリーズ。

    前回大きな展開がありどうなることかと思っていたら、今回はこんなことに。
    いったいどこまでいったら安心できるのか・・・

    でもこのシリーズを読んで励まされている人って多いはず。
    恋、仕事、結婚。現代の女性もまったく同じ問題があってそれぞれ悩みながら進んでいるんじゃないのかな。

    澪の周囲の人物達に自身を重ね合わせている場合もあるだろう。

    悩みながらも凛として進む澪に、それぞれつらい思いを胸に秘めながら互いに思いやり助け合っていく登場人物たちに励まされ、だからこそ幸せになってほしいと願う読者がきっとたくさんいるはず。

    どうか最後は「雲外蒼天」となりますように。

  • なんとなく、感想を書いてみようと思いました。




    一気読みしてしまう作品でした。

    毎巻、主人公が料理と向きあうストーリーですが、この巻は彼女が「ひとりで料理を見つめなおすチャンス」だったのだと、勝手に解釈してます。

    この作品を読んでいる大半の方が、主人公のことを応援していると思います。そして、不思議なことに、主人公がどの道を進んでも、その応援の気持ちは変わらないのではないでしょうか。

    読んでいる側は、主人公に共感し、辛い気持ちになることも多くありました。でも、主人公にとっては、決してそれだけではないと信じています。これまで何度も窮地に陥って、そのたびに這い上がってきているのだから。頑張れ、澪ちゃん。

    ☆が4つなのは、ひとりの主要人物がいなくなって、その後、橋渡し役が誰になるのか不安かつ期待しているので。

  • 大好きなシリーズ。澪には幸せになってもらいたいから、前作の後の展開が非常に気になっていました。


    で、そっか、そうくるか、と納得できたのも最初のうちだけ。
    おいおいおいおいおい!
    高田郁さん、私たちファンの気持ちも忘れないでね~~!


    澪の恋の行方は読めていたけれど、(だって、ご寮はんの息子が行方知れずのままで、万事めでたし、とはいかないでしょう)、予想外の辛いあれこれ・・。

    小松原様には、これまでいいとこどりじゃないの?と、正直、不満もあったし、澪は恋のために全てを捨てるのか、それはこれまでの女性像だったら許されたことかもしれないけど、今の時代に読むにはそぐわない価値観じゃないか、とも思っていたのだけど、ここまで小松原様が悪者になる必要はあったのだろうか。

    それに、その後、澪を襲った料理人としての不幸。そりゃないよ、高田さん、澪に試練を追わせすぎだよ、と文句の一つも言いたくなった。

    吉原の料理人、又さんがとても好きだったから、彼の表情が段々ゆるやかになるのが嬉しかったのに、その彼まで・・・!!とは、酷いじゃないかぁ~~~!(涙)

    前作で、雨の中、傘を忘れていった源斉先生の気持ちが今作でも感じられ、そこが唯一嬉しかったところかな。

    りうさん、ふきちゃん、ふきちゃんの弟、つる家の大将、ご寮はん、みんなが大好きだから、みんなが笑顔でいられる話を次の作品ではお願いしますよ!!
    掲載日:2012/04/20 外部ブログURLが設定されていません

  • 評価は☆3.5。最後直前まで大きな事件がなく淡々と進む。読みやすいが他の巻に比べて退屈。
    しかし、最後に大事件が発生。又次は死ぬ必要があったのだろうか。甚だ疑問。今後のストーリー展開にどう影響するのか注視したい。

  • 本日、心星ひとつに続き2冊目夏天の虹を読破。もったいないのでゆっくり読みたいと思うのに続きを求めてしまう。読み終えてみて、通勤途中に読んでいたら危険な位泣きました。ラストシーンに向けてじわりじわりと描かれています。

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