夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758436458

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  • 澪と小松原の関係が終わってしまった。

    澪は女としての幸せを選ばず、料理人として生きることを決めた。
    今の時代なら…と思ってみたが、今の時代でも特殊な職業のお嫁さんは自分の仕事なんて出来ないだろうなと。
    歌舞伎役者や政治家とか。

    そして又次…
    地味に登場人物の中で1番好きだったのでなんとも切なく、悲しかった。

    2017.8.3 読了

  • シリーズ7作目。

    想いびとと添う道を選ぶのか、料理人としての道を選ぶのか、1人で悩んできた澪。
    前作の最後でまさか…と思い、はやる心を抑えて読み始めたが、それ以上のまさかに遭遇してしまいました。

    ショックの連続だった1冊。
    次作ではもう少しホッとしたい…と願う。


  • シリーズ第7弾。
    女としての幸せより、料理人として生きる幸せの道を選んだ澪。料理番付の結果や身体の異変にくじけることなく料理と向き合おうとする姿に、本当に料理が好きなんだということが伝わってくる。

    又次の死は彼らしくもあり、どこかで生きているように思え、悲しくはならなかった。
    意外と物知りで、機転が利き、面倒見のいい又次。彼がただの極悪料理番だったなら、伝右衛門が太夫のことを任せたり、上客が料理を教えたりはしなかっただろう。

    江戸っ子の粋な優しさ「心付け」に涙。
    澪の原点である「重湯」は、ぜひ作ってみたい一品です!

  • 又次ー!
    好きだったのにー!

    においが戻ってくるのは、小松原さまとのこと以上の不幸があったとき・・・と、予想していたものの・・・。

    又次ー!!
    生まれた甲斐なんて、あるに決まってんじゃんか!!

  • 自分の信念を貫くために想いを犠牲にする澪は健気ですが、悩みが体の不調に表れすぎな気も・・・。意外と恋愛脳。
    すべてを請け負った小松原のことも考えてあげてほしい。
    長編だから仕方ないのかもしれないけど、これからという時に重要人物が退場というのも悲しいです。

  • 今回は涙、涙の巻だった。
    小松原さまを諦めた澪の気持ちを思って号泣。
    又次さんが火事で亡くなって号泣。
    澪には試練が続くけど、
    素直で真摯な人柄で周りの人たちに助けられ、
    強くなろうとする意志で、乗り越えていける。
    こんな生き方いいなと思う。

  • 澪との別れに小松原は「全て俺に任せておけ」と本当に全て引き受け、憎まれ役を買ってでた。男らしくてかっこいい。
    でも(この刊で言うのも何だけど)やっぱり又次が一番男らしいのかもしれない。人を想う気持ちは様々だし、どう表現するかも違うので誰が一番とは言えないけれど、本当に身体を貼って野江を守る又次。ずっと野江を見守っていて欲しかったなぁ。
    とにかく、悲しい刊だった。

    2016.11.4

  • 切なすぎる…今後の展開にちゅうもく!

  • 読み始め…12.6.6
    読み終わり…12.6.7

    みをつくし料理帖シリーズの第七弾。こちらも発売と同時にすでに購入済みで、早く早くと気持ちを逸らせていた一冊でした。

    購入してすぐ例によって(笑。愛しい人の名を探して♪)パラパラとページをめくり、愛しい人の存在を確かめいざ ! と思いきや...。直前になってこの七シリーズ目のあとに続く続きの発行まではこれから約一年も待たなければならないという衝撃的な事実を知ってしまいました。

    これまでは約半年後には次のシリーズが発行されていたのですが...。今読んでしまったら一年も待たなくてはならない ?! と思うとなんだかもったいなくて、本が開けなくなってしまいました。それからというものいつになったら読もうかとまるで大好物の食べ物を後回しにするのと同じような気持ちでその頃合いを伺っていました。しかしとうとうそのしびれも限界にきてしまってついに決行です。

    前作で三つの生きる道の選択に迫られてしまった主人公 澪...。

    最終的に一つの道に進むことに決意をし、愛しい人とも決別していましたから悲しいこととはいえ、こちらとしてはそのことについての心の準備はすでにできておりました。そしてまた、この後に及んでとりあえずここではどんでん返しなどもあるわけがないと覚悟もしていましたので、ふむふととにかくこれからの澪の行く末を見守るような半ば安心しきった気持ちで読み進めていましたのに...!

    ここでまた一人
    大切な人を失ってしまうなんて...。

    この先
    続きを待つのは長すぎます。

  • 2016/1/6
    高田郁がちょっと嫌いになってしまった。
    神様イジワルすぎるやろ。
    電車でボロボロ泣いたわ。ひどすぎるやろ。
    なんで又次殺すのさ。
    もうその前の小松原騒動などどうでもよくなった。
    小松原様も悲劇のヒーローしてんじゃないよ。
    嫁もかわいそうやろうが。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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