夢追い月 (ハルキ文庫 こ 8-1 時代小説文庫 蘭学塾幻幽堂青春記)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 180
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758436601

感想・レビュー・書評

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  • 真面目で怒りっぽくて素直な水野が、自分の置かれている立場や周りの反応に不安になったり怒ったり悲しんだりするところが人ごととは思えず、終始ハラハラしっぱなしでした。時代小説ですが不思議要素もあり、とても読みやすいです。

  • 一生懸命だけど、幼すぎて周りが見えてない主人公が不思議な事件を切っ掛けに成長していく物語。
    読みにくいわけではないけれど、全体的に堅苦しい感じ。男の人ばかりだからかな。恋愛要素とかをもう少し絡めて欲しかった感じ。

  • シリーズ1作目。いろいろ不思議が出てきて、登場人物も謎を含みながら全員ではないようだけど揃ってきて。小松エメルさんは「夢の燈影」しか読んでいなかったので、不思議系を読むのは初めて。ちょっとずるずる読んでしまったが、これからに期待。
    しかし、まだ少年と言える主人公の出身地が、武州多摩とか八王子千人同心とか、新選組に関わる言葉が出てきたのにはつい反応。幕末だから時代としてはかぶるので、もしやこれから関わるのかもと期待してしまいます。

  • 小松エメル初読みです。
    読みやすいし、今後の展開がきになります
    八重太と秋禎のほんのりかおる、
    BL感がなんともいえない

  • まぁまぁ

  • がっちりきっちり杓子定規に定められた閑居でなく、自由闊達な蘭学塾で巻き起こる、日常と非日常の記録。
    一癖も二癖もある塾生の中、唯一の常識人と自分を信じ込んでいる水野が語り部です。
    水野の自己と周囲の評価・認識がひっくりかえる怪異な出来事のお話。

    何かに向けた情熱が、独善に成り代わって発現した怪異。水野自身も、原因になってしまう素質は十分だったわけで、客観的に突きつけられた、自分の姿というのはしんどかったでしょうね。

    舞台は文久二年(1862)。明治維新(1868)まで間もない京都。この先、血風吹き荒れる動乱の都と成り果てる京都で、蘭学塾の面々が、どう歴史の流れに翻弄されていくのでしょうか。

  • シリーズ続くの楽しみ!

  • 幕末京都の蘭学塾の塾生(美少年)が怪異に出会った。
    個性的な塾生達と塾長、シリーズ1作目なので伏線的なものが多い。

  •  途中までは主人公の考えや行いにイラついてしまい読みづらく感じたが、当人が自覚してくるとあの空回りが可愛く思えてきた。
     なんだかバタバタしてるなあとか、唐突に感じる部分もあって、全体的に話がぎこちないというかすっきり入ってこない感じがしたけれど、小説自体は楽しめた。続巻が出たら読みたい。

  • 風変わりな蘭学塾の塾生(美少年)の奮闘記…かなあ。伏線いっぱいで謎が多いまま終わってしまった。かわいらしい話で面白かったけど、次回に続く…。

  • 図書館で借りました。小松さんの本が読みたいけど、買い揃えるのは…と思っていたら、図書館に揃っていました。

  • いつもの小松エメルと違うw 退屈なんじゃね?と思いながらも読み進めておりましたら、、犬が出てきた頃からとても面白くなり、、はやく 次のシリーズが出ぬかと焦がれる、、と言う、、めでたしな シリーズその1でござりまする。

  • 武州多摩から京の蘭学塾玄遊堂へやって来た主人公水野八重太は、変わり者の塾生たちに振り回されるばかりで、学問のみに精進したいという願いが叶えられず、鬱々とした日々を送っていた。

    八重太は、気ばかりあせるあまり、周りの塾生仲間と打ち解けることもせず、一人空回りしている。

    60年あまりも前に憤死した蘭学生の呪いと学問に打ち込みたいが思うようにならない若者の思いが交錯し思いもよらない現象を引き起こす。

    前半は、八重太の鬱々とした不満ばかりが全面に出て、あまり動きがないが、後半、第二の重要人物秋貞司郎が玄遊堂に現れてから、いっきに事態が動き出しておもしろくなる。

    まだ、すべての登場人物の謎も解き明かされてはいないので、続編が出ると思われる。

  • 面白かった。

  • 面白かった。続編希望。

  • 「美少年、怪異、幕末」という言葉と表紙に惹かれて購入。プロローグくらい目を通しておけばよかったと後悔。久しぶりに序盤で断念してしまった。
    いきなりの「凄惨で残酷で過酷」なシーンに戸惑い、そのイメージが抜けず読み進める気分が激減。単に幕末美少年というワードに惹かれて軽い気持ちで手に取ると(そのイメージで入ってしまったのも原因かも)、おそらくプロローグで断念します。痛く残虐なシーンが多い本は嫌いではないし、よく読むんですが、これはどうしてなのかダメでした。
    好みの問題なのかな…。
    面白かったら他のシリーズを購入しようと思っていたけれどやめました。たぶん、今後二度と手に取らないと思います…

  • 蘭学生のちょっと不思議な青春記。

    序文が凄惨な分その後の玄遊堂の面々の騒々しさに和んだ。
    キャラが個性的で面白い。中村さんが好き。
    主人公の八重太がちょっと思い込みが強すぎかなー。

  • 新シリーズ開幕!!面白い!
    続きが気になる…!

  • 相変わらず所々日本語がおかしい。冒頭の関西弁もヘン。作者が関東出身だからかもしれないけど…。
    江戸時代、蘭学を志す主人公が奇妙な事件に巻き込まれていくお話。
    ストーリーもイマイチだったな。必要な描写が足りず、心情移入もできません。
    一鬼夜行シリーズがそこそこ面白い分残念。

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著者プロフィール

1984年東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。母方にトルコ人の祖父を持ち、名はトルコ語で「強い、優しい、美しい」などの意味を持つ。2008年「一鬼夜行」で第6回ジャイブ小説大賞を受賞しデビュー。主な著作に「一鬼夜行」「銀座ともしび探偵社」シリーズ、『総司の夢』『梟の月』『歳三の剣』など。

「2022年 『時代小説アンソロジー てしごと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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