みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758436618

感想・レビュー・書評

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  • みをつくし料理帖で登場した料理のレシピ集、そして小ネタやエッセイ、書き下ろし短編まで収録ということで大満足の一冊でした。
    写真でみるとますますおいしそうですね。
    これってこんな感じだったのか!という発見がいろいろありました。牡蠣の宝船とか、ひとくち宝珠とか。
    こういう出汁がふんわり薫る身体にやさしそうなもの好きだなぁ。
    家でも気軽につくれそうなものばかり。
    澪の料理って「食べてみたい」と思うのはもちろんなのですが、大切な人に「つくってあげたい」という気持ちの方が強くなるんですよね。

  • 貝寄風、その後を知る身としては、せつない話だ。全体的にはほっこりしたいい本ですね。

  • みをつくし誕生秘話や可愛らしい絵で描かれたつるやの間取り図などなど、澪たちに関するエピソードが満載です。
    それだけじゃなく、作者の高田さんの人となりもわかるエピソードも盛り込まれていて、このシリーズに対する愛着がグッと深まりました。

  • 料理帖の方は4作目の「今朝の春」まで読了。
    とにかく、料理が美味しそうで、お腹が空いている時に読むのは危険。
    清右衛門さんのモデルになった戯作者が誰かとか、相模屋の白味醂のことなど、なるほど、と思いながら読みました。
    澪と野江の子供時代の短編もじんわりときました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「お腹が空いている時に読むのは」
      思い出しただけで、お腹が、、、
      「お腹が空いている時に読むのは」
      思い出しただけで、お腹が、、、
      2014/05/16
  • まだ本編追いついてなかったけれど、「つるや見取り図」につられて…
    優しいお料理が多くて、写真もほっこりする感じで良かったです。巻末の読み切りも良しで、三方良しの1冊。
    2014/2/11読了

  • この著者にして「澪つくし料理帖」あり。

     江戸の女性料理人・澪の物語で作られたあの料理この料理…。それらがビジュアルになって楽しめるとともに人気シリーズ「みをつくし料理帖」の知られざるエピソード、書き下ろし「貝寄風」までを収録する。みをラー垂涎の一冊。

     本書はつるやのお客さんを唸らせた料理と著者・高田郁さんの語るみをつくし秘話からなるのですが、料理もさることながらこの著者の語るエピソードがこれまた美味しい。なんといいますか、著者高田さんのお人柄がにじみ出ています。

     人気シリーズということでこの「みをつくし料理帖」は各種学校の試験問題にも取り上げられているとのことです。高田さん、ご自身もその問題に挑戦され「この時の主人公澪の心情を次の中から選んで答えなさい」という問題を前に考え込む。悩んだ挙句終には鉛筆を放り出し「作者がこれほど悩むのだから受験生は大変、出題者にこっそり正解を教えてもらいたくなる」といわれるのです。

     作者自身が問題に挑戦しなおかつその答えに悩むという、ある意味客観的な行為に、自身が生み出した「みをつくし料理帖」を「わたしのもの」として抱え込むのではなく、もはや「読者のもの」と考えるスタンスをみる思いがするのです。これが漱石や鴎外なら間違ってもそういうことはしない感じがする。たとえしたとしても「どの選択肢もなっとらん!」とか言いそうじゃないですか。

     同じことは「読者との遭遇」というエピソードにも言えるかもしれません。病院の待合室やたまたま乗った電車で乗り合わせた乗客が「みをつくし料理帖」を読んでいるのを発見したときの高田さんの反応とは―。料理を前にしたお客さんをつるやの板場から高鳴る心臓を押さえて覗く澪。そんな彼女のつくった料理を目を細めて幸せそうに口に運ぶお客さんに静かに手を合わせる澪そのものなのでした。

  • みをつくしシリーズの文中に出てくる料理のレシピ本です。
    毎回、毎回季節季節のおいしそうな料理が出てくるのです。
    小説では、料理人の澪が作るのですが、作者の高田さんが試行錯誤して実際に作っておられたんですね。
    材料はきゅうりや里芋や旬の魚など、どこででも手に入るものを、工夫して手を尽くして、毎回訪れる人をあっと驚かせるのです。
    ネーミングにも凝っていて、「忍び瓜」とか「はてなの飯」だとかどんな料理だろうと想像を掻き立てられます。
    本作では、写真も載っているのでなるほどなぁと納得のいく料理もあります。
    レシピの合間、合間に作品の成り立ちや、作者の思い入れや、読者に対しての気持ちなど、高田さんの思いがつづられていて、シリーズのファンにとっては大変興味深いものです。
    これはぜひ手元において、季節ごとにぱらぱらと眺めながら、作ってみたいです。
    さしずめ里芋の黒胡麻あんなど、おいしそ~

  • レシピだけでなく、裏話的なエッセイや書き下ろしの話もついていて良かった。

  • みをつくし料理帖「夏天の虹」までに出て来た、
    巻末に載ってなかったお料理のレシピ集。
    つる家の間取りや、小説にまつわるエピソード、
    巻末には澪と野江の貝合わせの思い出話もあって
    読み物としても楽しめます。
    1日つる家もやってほしいなぁ。

  • お腹空いたー!!
    本編読んでるだけでも涎モノなのに写真とレシピ付きではたまらん。

    ただのレシピ集ではなく
    みをつくし料理帖裏話付きで贅沢な1冊。
    書き下ろし短編もアリ。
    ファン必読!

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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